企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

『ビジネスガイド』提携

職場のメンタルヘルス最前線
増加する“新型うつ病社員”への対処法 (1/5ページ)

オフィスプリズム/臨床心理士・社会保険労務士 涌井美和子

ビジネスガイド photo日本法令発行の『ビジネスガイド』は、1965年5月創刊の人事・労務を中心とした実務雑誌です。労働・社会保険、労働法などの法改正情報をいち早く提供、また人事・ 賃金制度、最新労働裁判例やADR、公的年金・企業年金、税務などの潮流や実務上の問題点についても最新かつ正確な情報をもとに解説しています。ここでは、同誌のご協力により、2008年4月号の記事「増加する“新型うつ病社員”への対処法」を掲載します。
『ビジネスガイド』の詳細は日本法令ホームページへ。

1.「新型うつ」とは?

「新型うつ」とは、巷で話題になっている、今までのうつ病のイメージには当てはまらないタイプのうつ病のことです。明確な定義や学術上の根拠があるわけではありませんが、「うつ病で休職中であるにもかかわらず、海外旅行に出かけたり、自分の趣味の活動には積極的な人」や「うつ病なのに自責感に乏しく、他罰的で、何かと会社とトラブルを起こす社員」など、いわゆるこれまでの「うつ病」のイメージとは、若干印象が異なるタイプのうつ病のことです。

「うつ病」のイメージといえば、「抑うつ症状」「自責感・罪悪感が強くなる」「何に対しても気力がわかない」「興味や関心が低下する」などのような症状が見られ、そのようなイメージで理解されるのが一般的だと思います。ところが最近は、「仕事の時だけうつになる」「休職中なのに趣味の活動は活発」「休職中も同僚や上司に迷惑をかけているという認識に乏しく、権利ばかり主張する」「他罰的で、すぐ会社や上司のせいにする」「自分はうつ病だと公言することに抵抗を感じない」などのケースが人事労務管理の現場で増えてきているようなのです。

そこで、一般的なうつ病のイメージに当てはまらないケースを総称して、便宜上「新型うつ」と呼ぶ場合が増えてきたと思われます。このような「新型うつ」社員の中には、対応が一筋縄ではいかずに苦慮するタイプも少なくありません。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事にコメントする

この記事に対するご意見・ご感想のコメントをご投稿ください。
※コメントの投稿をするにはログインが必要です。

  • 1

5件中 15件を表示

1. 縁さん 商社(専門) 東京都
新型うつ病も結局は真面目な人がなりやすい、という所がちょっと驚きでした。しかし、実際今休職中のスタッフはそれにあたるのかもしれません。復職後の対応に参考になりました。
2. TNOKさん 半導体・電子・電気部品 栃木県
同僚に症例と同じ方が居たので、理解の参考になりました。
新型鬱病というのは仕事を一方的に与える会社側の責任という印象があります。
適切な納期で、残業を極力少なくという努力を怠っている企業に多いのではないでしょうか?
私はNo.1のコメント(引用してごめんなさい)の方が言っている"会社のためになるのか"という言葉が非常に気になりました。
修羅場は極力減らすのが管理する側の仕事で、仕事も残業前提のスケジュールで組んでいる現状はおかしいと思います。
景気が悪いことを理由に、適切なリソースも与えずに仕事をさせているのでは人は折れますよ。
"会社のために生きる力を出し切らせる"という考え方には到底同意できません。
人材を疲弊させて、"劣化"させているのは企業の側ではないでしょうか?
3. kennichiさん 運輸・倉庫・輸送 東京都
わが職場にも一人おり、対処方法は大いに参考になりました。
新型うつ病は、日本の人材劣化のサインではないかとも思います。無理はしなくともいいのですが、どんな仕事でも修羅場に出会う場面は出てくると思うのですがそれを病気ということで一旦離れることが果たして社会のため、会社のため、本人のためになるのか(当然病気だからまずは治療して回復することが必要であり、仕方のないことですが)。人間として必要な「生きる力」が日本人に徐々になくなりつつあるのかなと感じます
4. たかぽんさん 機械 滋賀県
未だこのようなケースは出ていないが,今後の参考になると思う。
5. *****さん 人事BPOサービス 静岡県
非常に役に立ちました。従来型うつと新型うつについての相違、また対応方法も明快で、読んでいてすぐに実践できそうに感じました。社会、会社のせいと他罰的な人材が多いのも事実ですが、彼らも貴重な戦力になると信じて、対応していく元気が湧きました。

※コメントのほか、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)がサイト上に公開されます。

※投稿をしたコメントは、『日本の人事部』事務局で確認後、掲載されます。投稿後すぐには掲載されませんので予めご了承ください。

人事・労務関連コラムのバックナンバー

人事労務管理の視点から見る ネット上の誹謗中傷対策
近年、ネットの匿名性を悪用し、会社や上司、同僚を誹謗中傷する事例や、従業員の安易な投稿により世間からの批判が殺到する、いわゆる炎上と呼ばれる事案が増えている。で...
2017/11/06掲載
ミドル層採用時の情報収集・経歴詐称・ミスマッチ等への対応
人材不足で売り手市場の現在、転職市場では、豊富なキャリアやビジネススキルを持つミドル層の転職者割合も上昇しています。そんなミドル層の中途採用をめぐるトラブルを踏...
2017/09/21掲載
“働き方改革”で注目を集める
勤務間インターバル 制度設計と就業規則
現在、長時間労働是正の策の一つとして注目されている「勤務間インターバル」制度。どのような制度で、先行企業ではどのように導入されているのでしょうか。また、導入の際...
2017/07/10掲載

関連する記事

働きやすさだけでなく、働きがいも大切
不調者が輝きを取り戻すメンタルヘルス対策とは
2012年11月に独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が実施した調査結果によると、過去3年間にうつ病などメンタルヘルスの不調を理由に休職制度を利用した社員の退...
2016/05/23掲載注目の記事
キャリア支援によるメンタルヘルス不調者を出さない職場作り
一人ひとりの強みを活かし、組織を活性化させることで生まれるメリットとは?
近年、職場におけるメンタルヘルス対策が注目されています。特に、病気にならないためにはどうするのか、病気になった人をどうするのかについて考える、従来の「病理モデル...
2016/02/22掲載注目の記事
厚生労働省発! 予防から事後対応まで
「パワーハラスメント対策導入マニュアル」の具体的活用法と留意点
厚生労働省は、職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた取組みを推進するため、「パワーハラスメント対策導入マニュアル」を作成・公表しました。 重要課題と認識...
2016/01/08掲載人事・労務関連コラム
改正労働安全衛生法12月1日施行
ストレスチェック制度義務化に伴う企業の対応状況
平成27年12月より、ストレスチェックの実施が従業員数50人以上の事業場に義務づけられる。多くの企業にとってストレスチェック制度の運用は初めての試みであり、情報...
2015/12/09掲載人事・労務実態調査
厚労省・ストレスチェック制度に関するマニュアル作成委員に聞く!
ストレスチェック義務化対策――見過ごされている「経営リスク」とは
「マイナンバーは待ったなし。女性活躍推進の行動計画も作らなければいけないのに……これも!?」――今年12月に施行される「ストレスチェック義務化」への対策に、多く...
2015/11/25掲載注目の記事
従業員の健康づくりを通じて生産性向上を目指す!健康経営特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

社宅でもUR賃貸住宅
<アンケートのお願い>採用マーケットの構造変化に関する意識調査

記事アクセスランキング

注目コンテンツ


『日本の人事部』受けさせたいスキルアップ系講座特集

コミュニケーションや英語力、個人の生産性やPCスキルなど、ビジネス上必須となる多彩なプログラムをご紹介



「健康経営特集」
従業員の健康づくりを通じて生産性向上を目指す!

健康経営の推進に役立つ多彩なプログラムをご紹介。資料請求のお申込みや資料のダウンロードも可能です。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


「採用」×「AI」で、採用成果を実現する これからの人事に必要なもの

「採用」×「AI」で、採用成果を実現する これからの人事に必要なもの

HRの領域ではその時々、トレンドとなるワードがあります。最近は「AI」...