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自施設(特養)での職員のボランティアの是非について

当方、特別養護老人ホームです。

介護保険施行後、記録や書類の数が膨大になり、また、重介護の入所者の割合が8割を超えている状況で、職員は業務スケジュールに追われ、70名の入所者・利用者の生活介護(食事・入浴・排泄など基本的な項目)で勤務時間いっぱいいっぱいになっている状況です。

職員は、自分の担当の入所者の方とさえ、ゆっくりお散歩に行ったり、ショッピングに出かけたり、おしゃべりしたりする時間がなかなかとれず、かといって管理側はサービス残業や休日出勤を認めるわけにはいかず、介護職員の気持ちが満たされておりません。

例えば、公休や有休に、職場ではなく、別の場所(施設)へボランティアに行くことは、何の問題もありませんが、逆に、自分の施設にボランティアに行くという考え方は不可能でしょうか?

もし可能性があるとすれば、どんな点をクリアすれば、強制とならず、実施することができるのでしょうか?

また、こういった課題に対して、どのように対処しているか、同じような施設でいい方法を実施している方がいらっしゃいましたらご教示ください。

よろしくお願いします。

投稿日:2005/11/17 13:59 ID:QA-0002769

*****さん
千葉県/医療・福祉関連(企業規模 101~300人)

この相談に関連するQ&A

プロフェッショナル・人事会員からの回答

全回答4

プロフェッショナルからの回答

この回答者の情報は非公開になりました
 

自施設(特養)での職員のボランティアの是非について

自社のCSR(企業の社会的責任)活動に、完全に強制なしで社員さんをボランティアとして参加させたというケースは聞いた事があるのですが、自社の施設へのボランティアというケースは聞いたことがありません。また、それが単発のことであればまだよいのですが常態化することになると思いますので、法的には、実態として自社の業務をやっていると見なされることになると思います。したがって、自社の施設へのボランティアという考え方は難しいと思います。
参考になるかわかりませんがひとつの方法として、費用をかけられるかという問題はあるかと思いますが、事務処理をアウトソースして、社員さんを介護活動に専念させるという方法はいかがでしょうか。

投稿日:2005/11/17 20:38 ID:QA-0002774

プロフェッショナルからの回答

この回答者の情報は非公開になりました
 

自施設(特養)での職員のボランティアの是非について

西村先生のご回答にありますようにボランティアの考え方は難しいですね。
職員からボランティアしたいという声が出ているのか疑問ですが・・。

休暇日に何をするのかわかりませんが、日々いっぱいいっぱいの業務で、他のことができないからということでは業務命令の色彩が濃いと言わざるを得ないでしょう。
また、ボランティアは本人の自発的な行為ですから、人事労務ご担当者がこのような方策を考えること自体、ボランティアの体をなしていないことにご留意ください。(他の施設に対しても同様です。)
ここはボランティアの考えを捨ててはいかがですか。
休暇日に社員が自分の子供を連れて会社に顔を出す、ということは時々目にしたことがあります。会社にとっては迷惑な場合もありますが、顔を出した際に同僚と話し込む場面を想像してみてください。
仕事が終わったあとに居残りして同僚と話し込むこともよくある話しです。
このあたりにヒントがあるかもしれません。
いづれにしても、本人の自発的な行為ではなく、施設側の思惑で実施しては間違い無く法に触れるでしょう。
そういう意味では妙案は無いかもしれませんね。

投稿日:2005/11/18 09:41 ID:QA-0002777

プロフェッショナルからの回答

川勝 民雄
川勝 民雄
川勝研究所 代表者

自施設(特養)での職員のボランティアの是非について

■施設系介護事業の経営環境はこれからも一層厳しくなることが予想されます。然し、いかに自発的とはいえ、通常の勤務日に利用者にしてあげきれなかったサービス・サポートを公休日や有休日に、自分の施設にボランティアの形で提供することは、紛れもなく、施設側の黙示的指示に基づく休日残業に該当するでしょう。黙示的指示とは、そのような事実を知りながら、特に禁止的措置をとらない不作為の状態を言い、暗黙の承認を意味し、サービス残業あるいは闇残業に該当します。本人、使用者いずれににもその意識がなくても、第三者から見れば立派なサービス残業です。
■この問題は、介護職員あるいは管理部門(人事労務部署)だけでは解決するには限度があるでしょう。限られた勤務時間内における効率の向上など工夫の余地があるにしろ、絶対的な人手不足、補充にようるコスト増、それを吸収するための工夫など、正しく経営政策のレベルまで上げないと問題は解決しないと思います。理事会(?)レベルでの真剣な検討が必要だと思います。他の施設でも同様の問題を抱えておられますが、施設側として、自施設へのボランティアの形で解決を図っておられるケースはお聞きしたことはありません。

投稿日:2005/11/18 19:50 ID:QA-0002788

相談者より

ご回答ありがとうございます。

経営政策のレベルまで一職員が口を出すことは難しいです。ご存知かもしれませんが、社会福祉法人の理事会はたいてい、一般企業の役員会のような戦略頭脳組織ではなく、しかも、こういった職員の声はいっさい届かない状況にあり、そこにアプローチするからには首をかけなれけばならない(働きかけたからといって理解してもらえるかどうかはなはだ疑問)ので、経営自体に首を突っ込むのは不可能です。

不可能だからといってあきらめていては発展性がないので、職員レベルで自分たちにできることは何かと考えてみたかったのですが、縛りは厳しいようですね。
とすると、やはり自主残業も休日出勤も禁止して、職員には不消化な思いを抱えて我慢してもらうしかないのでしょう。せつないですが・・・

たいへん参考になりました。
ありがとうございました。

投稿日:2005/11/20 08:54 ID:QA-0031121大変参考になった

回答が参考になった 0

プロフェッショナルからの回答

川勝 民雄
川勝 民雄
川勝研究所 代表者

自施設(特養)での職員のボランティアの是非について

■社会福祉法人の理事会の実態は存じ上げています。中小企業経営に無経験な地方名士、あまり発言権ののない顧問としての税理士、形だけの理事長、地方自治体に向いた顔と姿勢などなど。弊職もお礼を頂きながら一寸やるせない気がします。ご担当者のレベルでは、雲の上の存在みたいな理事会に問題提起できる可能性すらないことはよく分かります。
■貴法人の場合、複数の施設があってそれぞれに、施設長さんがおられる組織になっているのですか? 他施設では施設長さんの検討会に理事長が出席され、現場における類似の問題が、理事会テーマになったケースは存じています。これは、施設長の意識が高く、理事長の共鳴を得た、珍しいケースかもしれませんが、諦めずに、現業トップを動かすことを考えてみてください。今の状況では長続きせず、どこかで破綻がくるような予感がします。

投稿日:2005/11/20 12:14 ID:QA-0002793

相談者より

ご回答ありがとうございます。
いろいろな状況をご理解いただいている方からのご提言、たいへんありがたく存じます。

当法人は、理事長の力がとても強く、その理事長が人件費等のコスト面については非常にシビアで、自説を曲げない方なので、施設長や事務長クラスの提言も、なかなか難しいと思います。

今回の考えは、実現は難しいことがよくわかりましたが、今後も事態の打開策を考えてみたいと思います。
ありがとうございました。

投稿日:2005/11/20 13:52 ID:QA-0031123大変参考になった

回答が参考になった 0

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