接待交際費規程に関して
大変くだらない質問で恐縮です。
通常、接待交際費規程というのは社内のどの部門が所管し、
規定・施行・運用するものでしょうか?
個人的には経理部だと思っていますしたが、社内の者から
人事部門が所管するのが一般的との見解を得ています。
よろしくお願いいたします。
投稿日:2010/10/25 17:16 ID:QA-0023513
- *****さん
- 東京都/情報処理・ソフトウェア(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御質問の件ですが、規程の原本自体があちこちの部署に散在しているのでは何か問題が起こった時に迅速な対応も出来なくなります。それ故、接待交際費規程自体は他の社内規程と共に原本を人事部門が保存及び管理しておかれるべきです。
但し、当然ながら実際の施行・運用等は経理部の仕事になりますので、経理部でも常に同規程内容が把握出来る状態にしておかれることが必要です。通常であれば、経理部でも同規程を持たれているはずですので、特に問題はないでしょう。
勿論こうした社内組織上の所管等に関して法的定めはございませんので、会社において任意で決められるべき事柄ではありますが、通常であれば上記のような形を取られることで問題ないものといえますし、恐らく御社の現状も規程の多くがそうした状況になっているのではと考えます。
投稿日:2010/10/25 23:15 ID:QA-0023518
相談者より
ご回答ありがとうございます。我々が規程の管理を主体的に行い、運用部門と連携を図りながら、適切な規程の運用を進めていきたいと思います。
ありがとうございました。
投稿日:2010/10/26 08:59 ID:QA-0041495大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
交際費は、営業費用中、最も、厄介で、管理が困難
.
■ 以下、直接の回答にはならないかも知れませんが、《 交際費は、営業費用中、最も、管理が困難 》 な点について、回答者自身の頭の整理も兼ねて、まとめてみました。
■ 広告宣伝費、交通費 ( 出張費用 ) と並んで、交際費は、《 3K 》 の一つとして、景気後退期には、最初の削減項目の槍玉に挙げられます。その中でも、「 交際費 」 は異色の性格を持っています。
■ それは、交際費の支出が販売の促進や取引の円滑化という事業遂行上の理由であるならば、それが企業会計上の費用となるのは当然のことであるにも拘わらず、法人税法において、損金算入額の制限が設けられている点です ( 中小規模の法人については一部損金算入可 )。
■ その理由は、既にお感じだと思いますが、交際費に関する次の特徴によるものです。
① 交際費の中には事業との関連性が少ないものがあること(公私混同も含めて)
② 交際費は会社の冗費・濫費を助長すること
③ 交際費は特定の者のみが恩恵を受けること( 不公平感を是正する必要がある )
■ 社内には、出張旅費規程など、いろいろ規程がありますが、こと、交際費に関しては、証票書類有無、事後数値把握、経理処理、税務処理といった、ルーチン・レベル以上の管理が求められます。基本的には、営業費用ですから、管理者は、予決算に責任を有する当該部署長です。人事部を含めた、管理部門には、形式チェックはできても、実態管理は無理です。
■ 損金処理ができず、且つ、会議費、福利厚生費、広告費などとの線引きの難しさ、公私分離の困難さ、費用対効果の不透明性などに鑑み、《 真の実態管理 》 には、どの部署が責任を持つにしろ、社長、或いは、役員会で、特に指定され、ある程度の 《 権限の保証 》 がなければ、困難だと考えています。税務調査の時点で、修正申告を求められる事例が多発して、初めて、実態管理が不備な問題になるような形式的体制では困ります
投稿日:2010/10/26 10:05 ID:QA-0023522
相談者より
丁寧なご回答ならびに解説ありがとうございました。
おかげさまで交際費というものについて体系だって理解することができました。形式的でない実態にそった管理ができるよう、規程の整備も進めて参りたいと思います。
投稿日:2010/10/26 18:31 ID:QA-0041497大変参考になった
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