「シン・人事の大研究」調査レポート【第4回】
人事パーソンの8割以上が「人事の仕事を続けたい」と考えている
人事パーソンは何を学び、どんなキャリアを描いているのか。自身をどう評価し、どのように変わろうとしているのか――。立教大学 田中聡氏・中原淳氏と『日本の人事部』編集部による「シン・人事の大研究」の調査結果を基に、人事パーソンの実態を明らかにしていきます。
4割を超える人事パーソンが自身のキャリアに不安を感じている
人事パーソンは社員にキャリア自律を勧めていますが、「自身のキャリア」をどう考えているのでしょうか。調査の結果、42.1%の人事パーソンが自身のキャリアについて不安を感じていることがわかりました。
人事の仕事を続けていくことに不安を感じる要因とは何なのでしょうか。調査の結果、「仕事の意義を実感できない」「専門性が身に付かない」「仕事の終わりが見えない」という三つが関連していることがわかりました。
「人事は天職」と考える人事パーソンは約85%
キャリアに不安を感じている人事パーソンが多い一方で、「これからどんなキャリアを歩んでいきたいか」という質問に対しては、84.6%が今の会社、別の会社あるいは独立も含めて、「人事の仕事を続けたい」と回答しています。
人事の仕事の魅力は「人と事業の成長」に貢献できること
では、人事の仕事の魅力とは何なのでしょうか。結果は上位から「会社や事業の成長に貢献できる」(76.6%)、「従業員の成長をサポートできる」(75.9%)、「新しいことにチャレンジできる」(55.2%)という結果になりました。
課題に追われ、ストレスの高い仕事ではあるけれど(第3回参照)、「人事の仕事を続けたい」という人事パーソンは多いことがわかりました。その大きな理由は、人事という仕事が会社や事業、社員の成長に貢献できるから。新しい課題が次々に増えても、人と事業の成長を支援する仕事に魅力を感じている人事パーソンは多いようです。
第5回のレポートでは「人事パーソンの成長実感」について報告します。お楽しみに!
実施時期 | 2022年2月1日(火)~ 2月28日(月) |
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調査対象 | 企業で人事関連の仕事(人事、人材開発、組織開発など)に従事している方 ※「人事関連の仕事」とは、ご自身が所属する組織の「人と組織にまつわる業務全般」を指します。所属部署が本社人事部であるか事業部であるかは問いません。採用支援や人事コンサルティングなど、人事担当者に対してサービスを提供する企業に従事されている方は該当しません。 |
調査方法 | Webでのアンケート |
回答者数 | 1,514名 |
全国の人事パーソンを対象に行った大規模調査の結果から、人事パーソンの実状を明らかにしていきます。