職場における喫煙対策の実態
禁煙に関する意識啓発の実施状況
半数超が何らかの意識啓発を実施。 健康診断や健康相談における「禁煙の働き掛け」が多い
社員に対して、禁煙に関する意識啓発を行っているかどうかを尋ねました(健康保険組合が行っているケースを含む)。
「特に行っているものはない」が48.2%となり、半数超が何らかの意識啓発を行っている結果となりました。「特に行っているものはない」は、1000人以上35.8%、300~999人47.6%、300人未満59.1%と、規模が小さいほうで割合が高くなっています。
意識啓発の具体的内容は、「健康診断や健康相談において、禁煙の働き掛けを行っている」が最も多く、回答企 業全体の39.9%と4割を占めました。特に、1000人以上規模では52.8%が実施しています。以下、「ポスター、社内報、イントラネット等で啓発し ている」(18.1%)、「喫煙が身体に及ぼす害について、社員研修・講演会等で啓発している」(9.1%)と続いています(複数回答)。
割合は少ないものの、上記のような意識啓発からもう少し踏み込んで、喫煙者が禁煙するための金銭的・非金銭 的サポート(※)を行う企業もみられました(金銭的サポートは5.2%、非金銭的サポートは6.5%)。1000人以上規模では1割前後が実施しており、 1000人未満に比べて実施割合が高くなっています。
(※)アンケートでは、以下のように定義した。 金銭的サポート…奨励金の支給、禁煙治療費の補助等。 非金銭的サポート…ニコチンパッチなど禁煙グッズの提供、産業医や保健師によるカウンセリング等。
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