無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

職場のメンタルヘルス最前線 増加する“新型うつ病社員”への対処法

オフィスプリズム/臨床心理士・社会保険労務士

涌井美和子

3.2つのケースから

次に、典型的なうつ症状が見られる従来型のケースと、「新型うつ」と呼ばれるような対応に苦慮するケースについて、より具体的なイメージをつかむために、それぞれ典型的な例をみていきましょう(もちろん、匿名性に充分配慮するため、様々な事例を合成しています)。

A いわゆる「従来型」のケース

40代男性。既婚。食品メーカーの営業所で既存顧客営業を担当。真面目で仕事熱心、部下や後輩からの信頼も厚かった。ところが、年度末の繁忙期を越えたあたりから、顔色が悪くなり元気がなくなってきた。それでも仕事を頼まれると断れず、深夜残業が続くことも多かった。だんだん笑顔もなくなり、顔色も悪くなって痩せてきた。物忘れが多くなり、仕事のミスも続くようになったため、見かねた上司が定時で帰宅するよう勧めても、「自分のせいで仕事が遅くなってしまったので、きちんと終えてからでないと帰れません」と青い顔をしながら断るばかりだった。「自分は会社の荷物かもしれない」と深く落ち込んだり、会議でもボーっとしたりすることが多くなった。些細なミスでもひどく責任を感じ、「自分の能力不足が原因です」と自罰的な発言が目立つようになっていった。

B 「新型うつ」と呼ばれるケース

20代男性。独身。出版社で営業事務を担当していた。真面目で負けず嫌いな性格のため、仕事はできるが気分にムラがあり、日頃から会社に対する不満も多かった。あるとき上司がBさんの業務態度を注意したことをきっかけに、会社を休むようになってしまった。数日後、Bさんから「うつ状態のため休養を要す」という診断書とともに休職願いが郵送されてきた。びっくりした上司が本人に電話したところ、「出勤前になるとうつ症状がひどくなるので、出社が不可能。主治医からは仕事のストレスが原因と言われたが自分もそう思う。ついては、傷病手当金の手続きをお願いしたい」ということだった。結局Bさんは数ヵ月の休職に入ったが、心配した上司がたまに電話を入れても、悪びれる様子もなく「気晴らしが必要だと言われているので趣味のゴルフは続けている」と語るのだった。さらに、しばらく電話が通じず心配していたところ、「せっかくの機会だし、療養をかねてハワイでパラセーリングとゴルフをしてきました」などと、あっけらかんと話すのだった。

4.「新型うつ」の特徴

典型的なうつ症状がはっきり見られない「うつ病」については、これまでも笠原嘉氏などをはじめ、様々な専門家が指摘してきました。「新型うつ病」については、前述の通り便宜上つけられた名称で学問上の定義も曖昧ですから、ここではあくまで人事労務管理上の実務的な視点から、その特徴を列挙してみたいと思います。

【 「新型うつ」の特徴 】

  1. 自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる(うつ症状が軽くなる)
  2. 「うつ」で休職することにあまり抵抗がなく、休職中の手当など社内制度をよくチェックしていて、上手に利用する傾向がある
  3. 身体的疲労感や不調感を伴うことが多い
  4. 自責感に乏しく、他罰的で会社や上司のせいにしがち
  5. どちらかというと真面目で負けず嫌いな性格

典型的なケースとしては、不本意な人事異動や仕事のストレスをきっかけに「うつ病」になり、自分から進んで診断書を提出・休職し、休職中も趣味の活動を続 けたり海外旅行に出かけ、復職の段階になるとすっきり回復せず、ズルズルと休みを繰り返す、などのようなイメージだと思われます。

HR調査・研究 厳選記事

HR調査・研究 厳選記事

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。

この記事ジャンル メンタルヘルス

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他5
オススメ5
最新順 人気順 古い順

*****さんがその他でオススメしました

2012/08/28

新型うつ病も結局は真面目な人がなりやすい、という所がちょっと驚きでした。しかし、実際今休職中のスタッフはそれにあたるのかもしれません。復職後の対応に参考になりました。

*****さんがその他でオススメしました

2012/07/20

同僚に症例と同じ方が居たので、理解の参考になりました。
新型鬱病というのは仕事を一方的に与える会社側の責任という印象があります。
適切な納期で、残業を極力少なくという努力を怠っている企業に多いのではないでしょうか?
私はNo.1のコメント(引用してごめんなさい)の方が言っている"会社のためになるのか"という言葉が非常に気になりました。
修羅場は極力減らすのが管理する側の仕事で、仕事も残業前提のスケジュールで組んでいる現状はおかしいと思います。
景気が悪いことを理由に、適切なリソースも与えずに仕事をさせているのでは人は折れますよ。
"会社のために生きる力を出し切らせる"という考え方には到底同意できません。
人材を疲弊させて、"劣化"させているのは企業の側ではないでしょうか?

*****さんがその他でオススメしました

2012/04/02

わが職場にも一人おり、対処方法は大いに参考になりました。
新型うつ病は、日本の人材劣化のサインではないかとも思います。無理はしなくともいいのですが、どんな仕事でも修羅場に出会う場面は出てくると思うのですがそれを病気ということで一旦離れることが果たして社会のため、会社のため、本人のためになるのか(当然病気だからまずは治療して回復することが必要であり、仕方のないことですが)。人間として必要な「生きる力」が日本人に徐々になくなりつつあるのかなと感じます

*****さんがその他でオススメしました

2011/12/20

未だこのようなケースは出ていないが,今後の参考になると思う。

Eiji Kawakamiさんがその他でオススメしました

東京都 フードサービス 2011/10/26

非常に役に立ちました。従来型うつと新型うつについての相違、また対応方法も明快で、読んでいてすぐに実践できそうに感じました。社会、会社のせいと他罰的な人材が多いのも事実ですが、彼らも貴重な戦力になると信じて、対応していく元気が湧きました。

5件中1~5件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

HR調査・研究 厳選記事のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
エメットの法則
ボアアウト(退屈症候群)
企業がレジリエンスを高めるための取り組み
個人がレジリエンスを高めるためには
ワーク・ファミリー・コンフリクト
過緊張
リカバリー経験
SOC(首尾一貫感覚)
レジリエンス
役割曖昧性