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HR業界TOPインタビュー「人・組織」ビジネスを牽引する希代の経営者

銀行や中央省庁での仕事経験を糧に
人事BPOサービスで日本企業の生産性向上に貢献する

エイチアールワン株式会社 代表取締役社長

武谷 啓さん

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武谷 啓さん(エイチアールワン株式会社 代表取締役社長)

企業向けにシェアードサービスセンター一括サービスや人事給与業務のフルアウトソーシングサービスを提供するエイチアールワン株式会社。日本の人事BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス業界におけるリーディングカンパニーです。同社が目指しているのは、人事BPOサービスによる日本企業の生産性向上。その実現に向けて、豊富な経験と知識を基に新たな変革に挑む、同社代表取締役社長の武谷啓さんに、ビジネスパーソンとしてのキャリアや会社設立の経緯、事業の概要、今後の成長ビジョン、さらには日本の人事BPOサービス業界の課題などについてお話をうかがいました。

プロフィール

武谷 啓(たけや・けい)/1986年4月、一橋大学経済学部を卒業後、住友信託銀行に入社。福岡支店に配属。1990年4月、通商産業省へ出向。1992年4月、住友信託銀行 東京中央営業部に異動。1994年6月、住友信託銀行 人事部に異動。2002年5月、人事サービス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長に就任。2009年10月、ヒューマンリンク株式会社から人事アウトソーシング事業を吸収分割し、エイチアールワン株式会社へ社名変更、代表取締役社長。

中央省庁への出向が人生の転機に

武谷さんは、どのような学生時代を過ごされていたのでしょうか。

中学・高校は、福岡県の高校に在学していました。勉強がそこそこできた小学校時代から、学級委員長など「長」が付く役職には就いたことがありませんでした。私の父親や祖父をはじめ、親戚のほとんどが医者という家系に生まれたので、親は長男である私を医者にしたかったと思うのですが、医学部には進まず、一橋大学の経済学部に入学しました。

学生時代の私は、大学院に進んで経済学部の先生になろうと思っていました。父親は医学部、母親は文学部の先生だったことも背景にあります。ただ、いざ入学してみると本当は勉強が好きではなかったことがわかりました。その代わりといっては何ですが、弓道部の活動には熱心に取り組み、4年間、ひたすら弓を引いていました。

1986年、住友信託銀行(以下、住信。現・三井住友信託銀行)にご入社されます。どのようなお仕事をされていたのでしょうか。

まずは、福岡支店からのスタートでした。正直言うとかなりショックでしたね。「東京で勝負しよう」という意気込みで住信に入社したのですから。その福岡支店では4年間、営業マンとして仕事をしていました。

福岡支店の次は、通商産業省(通産省、現・経済産業省)に2年間出向しました。出向を言い渡された直後は「銀行を辞めよう」と思いましたね。「役所は17時半になるとさっさと帰る人ばかり」というイメージだったし、「出向」と言われる年齢でもないのに「どうしてなんだ」と納得できませんでした。

しかし、実際に通産省で働いてみたら、とにかく仕事が面白く、印象が大きく変わりました。これが、私のキャリアにとって大きな経験になりましたね。この出向がなければ今のような仕事もしていなかったかもしれません。なぜなら、「我が国」とか「国益」のために仕事をする、という視点に触れたからです。

住信に戻ってからは東京中央営業部に2年在籍し、ちょうど30歳になったころに人事部に異動しました。最初に担当したのは、採用と研修業務でした。その際、提案したのが「秋採用」。「日本の採用を変えよう」と思い、いろいろな金融機関に秋採用など新しい採用のあり方を呼びかけたのですが、結局は住信だけで行いました。採用研修グループに4年ほど在籍したあと、企画グループへの部内異動を命じられ、そこでも4年間仕事をしました。今思えば、どこに行っても私は恵まれていましたね。今でも、座右の銘は「住めば都」と答えているくらいです。


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