オンラインでの新卒採用選考を成功させるには?
WEB説明会・面接ツールの選び方
新卒採用市場では、学生・企業ともに活動の早期化が進み、広報が解禁となる3月以降は活発な接点づくりが行われています。一部の企業では、より効率的な採用活動を目指して、WEBを積極的に活用した接点強化に取り組む動きもあります。
しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、これまでWEBを活用していなかった企業も、オンラインで採用選考を進めなければならなくなりました。従来とは勝手が異なるため、戸惑う企業も少なくありません。
そこで『日本の人事部』では、対面・オンラインの違いを整理するとともに、オンライン化に必要なツールと選ぶ際のポイントをまとました。
対面とオンラインでの説明会・面接で何が違うのか~WEBへのシフトで留意すべきこと
まず、説明会・面接において、対面とオンラインではどのような違いがあるのか見ていきます。
会場での説明会・オンライン説明会の違い
オンライン説明会には、リアルタイムで配信する「ライブ配信型」と、あらかじめ撮影した動画を配信する「録画配信型」の2パターンがあります。この点も踏まえて、従来型の会場に学生を集める説明会と、オンライン説明会との違いを以下に整理しました。
会場での説明会 | オンライン説明会 | |
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参加人数 |
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参加者のアクセス |
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日程の自由度 |
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質問のしやすさ (参加者側) |
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コミュニケーションの取りやすさ |
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参加者の途中退室 |
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ネット回線の影響 |
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伝わりやすい要素・伝わりにくい要素 |
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開催者側の人員・労力 |
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開催にかかるコスト |
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オンライン説明会は、居住地や移動時間、交通費などの面で参加ハードルを下げられるため、母集団形成に役立つという特長があります。また、開催にかかるパワーやコストを削減できる点もメリットです。
その一方で、学生の反応が見えづらく、一方向の説明になりがちという課題があります。内容に対する興味・関心が薄れると、その時点で退室されてしまうという点は、オンライン説明会の大きなデメリットです。
そのため、オンライン説明会を成功に導くためには、WEB開催に適した企画内容にすること、また、できる限り双方向のコミュニケーションを実現することが望ましいといえます。自社のノウハウやリソースで対応できない場合は、専門知識を有する採用コンサルティングを活用するのも一案です。
リアル面接・オンライン面接の違い
次に、対面で行うリアル面接とオンライン面接との違いを見ていきます。
リアル面接 | オンライン面接 | |
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言語情報の伝わりやすさ |
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非言語情報の伝わりやすさ |
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応募者の見極め精度 |
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応募者の口説きやすさ |
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オフィスや社員の雰囲気の伝えやすさ |
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そのほか、オンライン面接では通信環境の影響を受けるため、言葉をうまく聞き取れなかったり、タイムラグが発生したりといったストレスが生じやすくなります。そのため、応募者によっては、「正しい評価を受けられないのではないか」と不安を感じる場合があります。
また、志望度を高めるためのコミュニケーションが難しい点は、オンライン面接の課題といえるでしょう。これらを踏まえ、オンライン面接を成功させるには、以下の取り組みが有効です。
面接の構造化
面接の構造化とは、あらかじめ定めた質問に沿って面接を実施することで、選考者や環境による評価のバラつきを抑える手法です。事前に質問項目を開示しておけば、仮にネット環境にトラブルが生じても、「自分だけ質問が少なくなったのでは」といった不公平感を抱きにくくなります。このように、オンライン面接では、応募者が公平さを感じられる状態をつくることも大切なポイントです。
面接官のオンライン面接研修
面接官がオンラインでの会話に慣れていない場合、スムーズにコミュニケーションできなかったり、応募者の見極めがうまくいかなかったりする場合があります。また、面接官としてどのような表情や目線が望ましいのか、間合いはどのように取るべきかなど、オンライン面接ならではの悩みを抱える場合が少なくありません。
こうした課題に対応するには、オンライン面接研修などでノウハウを習得する方法がおすすめです。また、面接中に通信上のトラブルが起きた場合の対処についても周知しておく必要があります。
面接で伝えにくい要素はアフターフォローで補う
リアル面接に比べて、オンライン面接はどうしても「会話のしにくさ」があるため、応募者の志望度を高めるのが難しいという課題があります。面接で伝えにくい部分はメールを活用するなどして、アフターフォローで補うようにしましょう。
オンライン化ツール
説明会・面接のオンライン化に向けて準備すべきこと~環境整備・ツールの導入
説明会・面接のオンライン化には、環境整備とツールの導入が不可欠です。ここでは、どのような準備が必要になるのか、また、ツールを選ぶときの比較検討ポイントを紹介します。
WEB説明会・WEB面接に必要な設備
WEB説明会・WEB面接を実施するには、以下の設備が必要です。
●ネットワーク環境
安定した通信ができるよう、ネットワーク環境を整えます。また、雑音が入らないような場所の確保も必要です。
●パソコン・機材
WEB説明会・WEB面接に使用するパソコン、カメラ、マイクを準備します。音声や映像の質が十分に保たれているか、事前にしっかりチェックしましょう。
●ウェビナー
ウェビナーは、オンライン上で動画を使ったセミナーを開催できるツールです。よく知られているものとしてZoomがありますが、このほかにも、さまざまな機能を備えたサービスが各社から提供されています。
●WEB面接システム
WEB面接システムとは、インターネットを介して応募者と面接や面談ができるツールです。応募者の管理機能や録画機能、資料共有など便利な機能を付加したものも数多く提供されています。
ツールを比較検討するときのチェックポイント
WEB説明会・WEB面接に必須となる、ウェビナーやWEB面接システムを選ぶ際にはどのような点に留意すべきか、以下に整理しました。
検討事項 | チェックポイント |
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長期利用か、スポット利用か |
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必要な機能はあるか |
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料金体系は自社に適しているか |
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セキュリティ対策がとられているか |
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採用管理ツールなどとの連携はできるか |
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カスタマイズ性はどうか |
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UIや使い勝手はどうか |
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サポート体制はどうか |
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サービス紹介:代表的なWEB説明会ツール
サービス紹介:代表的なWEB面接ツール
- 日本マイクロソフト株式会社
- 株式会社ZENKIGEN
- 株式会社ヒューマネージ
- 株式会社manebi
- 株式会社スタジアム
- 株式会社フューチャート
- 株式会社マルジュ
- タレンタ株式会社
- 株式会社タレントアンドアセスメント
- 株式会社ブイキューブ
- 株式会社マイダスアイティジャパン
対話型AI面接サービス「SHaiN」
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費用 | 【前払い(事前チケット購入の場合)】 新卒・中途採用向け:スタンダードプラン〈評価AI搭載〉(5千円/1件) アルバイト採用向け:ライトプラン〈評価AI搭載〉(1千円/1件) * 別途見積もり対応もいたします。 * 後払い(従量課金制)の場合は、システム利用料(60万円/年間)が別途かかります。 |
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導入社数 | 470社 ※2023年11月累計実績 |
playse. Web面接
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費用 | 毎月50社限定二ヶ月無料キャンペーン! 対象:playse web面接の未導入企業 申込受付開始:2020年6月1日(月) ご提供プラン:ベーシックプラン(月額14,800円:税別) 提供機能:playse web面接の全ての機能 ■スタータープラン 初期費用:0円 利用価格:月額14,800円 ■ベーシックプラン 初期費用:50,000円 利用価格:月額19,800円 |
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導入社数 | 導入社数非公開 |
製品形態 | クラウド(ASP・SaaS) |
スマートフォン対応 | あり |
サポート体制 | 導入支援・コンサルティングヘルプデスク対応 |
機能 | 応募者管理面接調整予約通知機能選考状況共有 |
用途 | 新卒採用中途採用アルバイト・パート採用 |
『HireVue』年間30万人以上が利用するWeb面接システム
●大手企業が支持する信頼の面接システム/日本国内の大手企業を中心に200社以上が導入!年間の利用者数は30万人以上の国内最大規模のWeb面接システムです!
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費用 | 月額費用15万円~ ※ご利用の用途、採用計画に合せてご提案致します。 |
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導入社数 | 約1000社 ※2020年12月期実績 |
製品形態 | クラウド(ASP・SaaS) |
スマートフォン対応 | あり |
サポート体制 | 導入支援・コンサルティングヘルプデスク対応 |
対応範囲 | グローバル拠点対応(多言語対応)法改正対応既存システムとの連携対応 |
機能 | 応募者管理面接調整予約カレンダー連携通知機能選考状況共有自動連絡メール |
用途 | 新卒採用中途採用 |
SOKUMEN
●ワンクリックですぐWeb面接!/面接はURLワンクリックするだけですぐ利用可能!面倒な操作を必要とせずシンプルにご利用いただけます。
●月額固定で何回でも面接可能!/初期費用無料、19,800円/月の低コストながら、Web面接で必要な一通りの機能が揃っており、すぐにご利用頂けます。
●アプリ不要・ログイン不要ですぐ使える!/Web面接を行う時もアプリ、ログインを必要としません。またデータ通信量も業界最小レベルで、応募者が気にする「ギガが減る」を最小に防げます。
費用 | 初期費用0円、1万9800円/月でご利用頂けます。 エントリーシートや面接リマインダー、画面共有などの基本的な機能がご利用頂けます。 オプションで録画やグループ面接も可能です。 |
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導入社数 | 導入社数非公開 |
製品形態 | クラウド(ASP・SaaS) |
スマートフォン対応 | あり |
サポート体制 | 導入支援・コンサルティングヘルプデスク対応運用・管理 |
対応範囲 | 法改正対応既存システムとの連携対応 |
機能 | 応募者管理面接調整予約カレンダー連携通知機能選考状況共有自動連絡メール |
用途 | 新卒採用中途採用アルバイト・パート採用 |
インタビューメーカー
●いつでもどこでも面接が可能に!/自宅やオフィスで面接をするため、現地に赴く必要がなくなります。 出張費用や面接会場の確保にかかる費用、応募者への交通費負担は必要ありません。
●採用基準の可視化、面接官のスキル向上に!/WEB面接ならではの「録画」が可能になっているので、 2次面接官への共有や、面接の質統一など、様々な使い方が可能です。
●地方採用・U/Iターンの強化にも!/距離的問題の解消で、遠隔地の優秀な人材とも接点創出可能。 内定後フォロー面談や移住に関しての相談など 遠方に住む内定者との面談も簡単に実施できるように。
費用 | 月額39,800円~ ※機能については、他にもご用意しております。 ※プランごとに初期費用が発生いたします。 |
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導入社数 | 導入社数非公開 |
製品形態 | クラウド(ASP・SaaS) |
スマートフォン対応 | あり |
サポート体制 | 導入支援・コンサルティングヘルプデスク対応運用・管理 |
機能 | 応募者管理カレンダー連携通知機能選考状況共有 |
用途 | 新卒採用中途採用アルバイト・パート採用 |
採用活動が大きく変化している今こそ、自社に最適なツール選びが重要
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オンラインによる説明会・選考へのシフトが加速しました。しかし、やみくもにオンライン化を進めても採用活動がうまくいくわけではありません。学生のニーズや動向もしっかりチェックしたうえで、自社の採用戦略を後押しするツール・サービスを選ぶことが大切です。採用活動に大きな変化が見られる今だからこそ、将来を見据えた対策を検討しましょう。
人と組織の課題を解決するサービスの潮流や選定の仕方を解説。代表的なサービスの一覧も掲載しています。