転職希望者が心変わり!? 人材紹介に影響を及ぼす「夏休み」
一筋縄ではいかない採用スケジュール 予期せぬ事態が発生することも――
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転職準備や心変わり……転職希望者側も忙しい夏
その一方で、普段忙しい転職希望者にとっては、まとまった時間がとれる夏季休暇は転職準備には絶好のチャンスだと言える。人材紹介会社もそのタイミングは逃せない。
「以前転職のご相談をうかがった時に、希望に合わせて詳しい職務経歴書を書かれてはどうかとお伝えしたと思います。その後、なかなか時間がとれないということでしたが、もうすぐ夏休みですよね。休み明けまでに新しい職務経歴書をご用意くだされば、ご希望する企業への紹介を進めます。Cさんのご経歴に興味を持たれる企業も増えると思いますよ」
転職が初めてという人材の場合、相談の時に用意してもらった職務経歴書がシンプルすぎたり、的を射ていなかったりすることも少なくない。そのことを伝えても、仕事が忙しくてなかなか書き直せないということがよくある。そこで、夏休みの前に求人票を転職希望者にまとめて送付し、応募したいと思った企業に合わせて職務経歴書のブラッシュアップを行ってもらうのである。
夏季休暇を転職活動準備に活用できる例だが、活用しすぎて逆にこちらが驚かされることもある。

「実は、夏休み中に友人からいろいろと情報を得ることができまして……」
夏休みの前後で志望が大きく変わったというケースも時々出てくる。同窓会などで友人の話を聞いているうちに、隣の芝生が青く見えるようになってしまうのかもしれない。
「そうはいっても、すでにK社とJ社には紹介していますよ。もうすぐ書類選考の結果も出るので、面接が決まったら一度話だけでもお聞きになってみてはいかがでしょう」
「いや、K社やJ社の業界はやめておいた方がいいという話を聞いてしまったので……。面接を受けてからだと断りにくくなると思うので、この段階で辞退します」
この転職希望者も「夏休みにいろいろ考えて心を決めた」うちの一人になるのかもしれない。他にも、内定していた候補者が夏休み中に知人の紹介で別の転職先を決めてしまい、結果的に内定辞退になったというケースも過去にはあった。
企業側の採用活動が一時的に停滞したり、転職希望者側にも時間ができたりすることによって、イレギュラーな事態が起こりやすい――それが夏季休暇の前後だといえるだろう。
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