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“幸福学”を知れば誰でも幸せになれる! 従業員が幸せになれば会社が伸びる!
人・組織・経営を変える“幸せの四つの因子”(前編)

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 研究科委員長・教授

前野 隆司さん

前野 隆司さん 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 研究科委員長・教授

国連が3月に発表した2016年度版「世界幸福度報告書」(2016 World Happiness Report)によると、世界で「最も幸せな国」はデンマーク、2位には僅差でスイスが入り、以下、アイスランド、ノルウェー、フィンランドと北欧諸国が上位を占めました。157ヵ国中、アメリカは13位で、日本は53位。昨年の46位から七つ順位を下げています。経済的に豊かで安全な国に暮らしながら、なぜ日本人は幸せになれないのか。どうすれば幸福度を高められるのか。「幸せには、幸せになるためのメカニズムがあります。それを理解して、上手に活用すれば誰でも幸せになれます」と断言するのは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授です。先端技術のエンジニアやロボットの研究者を経て、現在は幸せを科学する独自の学問領域「幸福学」を提唱しています。前野教授によると、従業員の幸福度と企業の業績は比例し、個人が幸せになるほど組織も強くなれるそう。これは詳しくうかがうしかありません。

Profile

まえの・たかし●1984年東京工業大学工学部機械工学科卒業、1986年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同年キヤノン株式会社入社、1993年博士(工学)学位取得(東京工業大学)、1995年慶應義塾大学理工学部専任講師、同助教授、同教授を経て2008年よりSDM研究科教授。2011年4月よりSDM研究科委員長。この間、1990年-1992年カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial Fellow、2001年ハーバード大学Visiting Professor。専門は、幸福学、感動学、イノベーション教育、システムデザイン、ロボティクスなど。『幸せのメカニズム』(講談社現代新書)、『幸せの日本論』(角川新書)、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(筑摩文庫)、『システム×デザイン思考で世界を変える』(日経BP)、『思考脳力のつくり方』(角川oneテーマ21)など著書多数。

「それ、何の役に立つの?」――技術は人を幸せにしなかった

 前野先生はもともとエンジニアでいらっしゃいます。企業ではカメラのモーター、大学ではロボットの開発などに携わり、モノづくりの最前線で活躍してこられた先生が、「幸福」という人の心の領域に目を向けられた転機について、お聞かせください。

私がエンジニアを志したのは、人の役に立ちたいと思ったからです。日本は資源のない国だから、技術の力で国を豊かにしなければならない――少年時代に、大人からそう聞いたのを真に受けて、技術で直接、人の役に立てるエンジニアになろうと決めました。ところが、大学の卒論のためにある研究をしていたとき、指導教授ではない別の教授から質問されたんです。「それ、何の役に立つの?」と。衝撃でした。人の役に立ちたいと思って工学の道に進みながら、自分の仕事が何にどう役立つのか、そもそも役に立つとはどういうことなのか、きちんと考えたことがなかったからです。そのときの研究も、ある面、重箱の隅をつつくというか、学問としては高度でも、専門的過ぎて、すぐに広く人々の役に立つようなものではありませんでした。以来、私の心の奥底には、「それ、何の役に立つの?」という根源的な問いがずっと響くようになったのです。

突き詰めると、広く世の中の役に立つことの究極は、やはり人々を「幸福」にすること。モノづくりに限らず、どんな仕事であれ、人々の幸せを軸に考えないと、それが本当に世の中の役に立っているかどうかはわかりません。そこに思い至ったのが、40歳ぐらいのときでした。

 エンジニアとして働き始めてからも、「それ、何の役に立つの?」と自問自答されていたわけですか。

はい。たとえば、自分が開発したモーターの入った一眼レフカメラが世界中で使われているのを見て、人々の高級志向や物質欲を満たす道具としては役に立っていると思いました。しかしその技術が、はたして本当にみんなを幸福にしているかというと、それはわからないなと……。

ここ50年で日本の実質GDPは6倍に増えました。技術の進歩がこれに少なからず貢献したことは確かですが、そうした経済の成長にもかかわらず、幸福の指標の一つである国民の生活満足度は、実は1950年代からほぼ横ばいです。国連が発表する世界の国民幸福度の最新ランキングでも、日本は53位。先進国の中では際立って低い順位です。私は、科学技術こそが日本を豊かにし、人々を幸せにすると信じてエンジニアになったのに、統計を見る限り、科学技術の進歩でいくらGDPが増えても日本人の幸福度は向上していないんです。その事実を知ったとき、足元が揺らぐ思いがしました。自分の仕事に対して、「それ、何の役に立つの?」という疑問があらためてわき上がってきたからです。

大学に移ってからは、ロボットを通じて人間の心を理解する研究にも取り組みました。笑ったり喜んだりする幸せなロボットを開発することによって、人間が笑ったり喜んだりする心の仕組みに迫ろうとしたのです。実際につくりましたよ、「笑うロボット」。でも、むなしい。まどろっこしい。ロボットの幸せを通じて……なんて遠回りをしていないで、もっとダイレクトに人の心と向き合い、どうすれば幸せになれるのか、そのメカニズムを研究すべきではないか。それが、幸福学を始めようと考えるに至った理由です。

キーパーソンが語る“人と組織”

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【用語解説 人事辞典】
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)
ウェルビーイング
CHO(Chief Happiness Officer)