職場における喫煙対策の実態
喫煙対策における今後の方針
研修や社内報等での意識啓発は、今後の実施意向が高い
[図表3]に挙げた八つの喫煙対策について、今後の方針を尋ねました。
まず、就業場所に対する施策((1)~(3))をみると、「(1)全館禁煙」については「実施しない」が 29.5%と約3割を占めるものの、19.4%と5社に1社が「実施を検討中・検討したい」としています。「(2)喫煙室・喫煙コーナーの設置」は、[図 表1]でみたとおり、すでに実施している企業も多いことから、「すでに実施済みなので、これ以上は取り組まない」が51.7%と半数を占め、「すでに実施 済みだが、さらに強化・充実させたい」も28.3%と3割弱みられます。なお、「すでに実施済みなので、これ以上は取り組まない」の中には、“すでに十分 取り組んでおり、これ以上は必要ない”と考える企業も含まれるものとみられます。
「(3)換気等により、有害物質濃度を低くする等の措置」については、新たに実施意向のある企業は1割にとどまりました。
次に、社員に対する意識啓発の施策((4)~(7))をみると、「実施を検討中・検討したい」という実施意 向が高い施策は、「(5)ポスター、社内報、イントラネット等による啓発」(31.2%)と「(4)社員研修・講演会での啓発」(26.9%)でした。し かし、いずれも「実施しない」も同じように多く((5)28.1%、(4)35.9%)、また「分からない」も2割台に上り、傾向はバラついています。
もともと実施率が高くない金銭的・非金銭的サポートについては、「実施しない」が圧倒的に多い結果となりました((6)金銭的サポート72.8%、(7)非金銭的サポート50.6%)。ただし、(7)非金銭的サポートについては16.5%が実施意向を示しています。
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