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【ローディー】
すべては最高のライブを創り上げるため
アーティストを支える裏方の要

音楽のライブイベントがかつてないほど盛り上がっている。デジタル技術が飛躍的に進化し、ネット配信で簡単に音楽を楽しめる時代になったが、アーティストの“生”の歌声やパフォーマンスには、やはり特別な魅力があるのだろう。その“生”の音楽文化を、楽器や機材に関する高度な知識とスキルで支える縁の下の力持ちがいる。「ローディー」――華やかなステージのすぐそばの暗がりに、黒ずくめの服装で身を潜める彼らもまた、一期一会のライブを創り上げる陰のアーティストである。

もう「ボーヤ」じゃない――ライブに欠かせない楽器・機材の専門職

ローディー イメージphoto

バーチャルではない、リアルな一体感を求めて、ライブコンサートの需要が伸びている

「2016年問題」をご存じだろうか。首都圏で、大型施設の建て替えや改修に伴う閉鎖、一時閉鎖が重なり、ライブイベントを開催できる会場の不足が懸念されている事態のことである。この問題で最も深刻なダメージを受けているといわれるのが音楽業界だ。ジャンルを問わずCDの売上が低迷している昨今、それをカバーし、アーティストの貴重な稼ぎ口になっているのがライブコンサートだからである。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会によれば、06年以降、同協会正会員によるライブコンサートの年間売上は右肩上がりが続き、14年には2749億円と、10年の2倍以上となる売上を記録した。音楽業界の黄金期ともいえる90年代後半が700億円前後で推移していたことを考えると、ライブの市場規模がいかに大きくなっているかが分かるだろう。業界のライブ依存体質を図らずも浮き彫りにしたのが「2016年問題」だといっていい。

そうしたライブやコンサートツアーの成功は、数多くの裏方によって支えられている。中でも、アーティストやミュージシャンから絶大な信頼を得ているのが、「ローディー」と呼ばれる、楽器や機材の管理、セッティングなどを担当する専門スタッフである。こう書くと単純そうだが、ローディーの仕事の範囲は実に幅広い。

もともと巡業(コンサートツアー)を意味する英語の“road”が語源で、職業として発祥したのはアメリカのロックシーンから。ロックコンサートでは、ギターやドラムなどの楽器のほかに、アンプやPA(電子音響装置)といった大規模な設備を会場に持ち込み、ライブ中も瞬時に楽器を取り変えたり、セッティングを転換したりする場面が数多くあるため、ミュージシャンだけでは輸送や設営が難しい。また、長期のツアーとなると、楽器や機材類の管理だけでなく、ミュージシャンの身の回りの世話やメンタル面のサポートを含め、大小の雑事を解決していく必要がある。そうした事情から、楽器まわりを中心に、ライブコンサートの裏方全般を担うマネジャー的な役職として、「ローディー」というポジションが設けられた。最近では、「テクニシャン」「テック」と呼ばれることも多い。

ちなみに日本の音楽業界ではかつて、同じような役割をこなすスタッフのことを「ボーヤ」、もしくは「バンドボーイ」と呼んでいたが、この呼称には、特定のミュージシャンの付き人やメンバーの見習いとして雑用を担う弟子のような若者、といった意味合いが込められている。実際、ボーヤやバンドボーイからデビューしたり、バンドの正式メンバーに昇格したりした例は少なくない。ボーヤが、ミュージシャンを目指すための“通過点”であるのに対し、ローディーは、あくまでもライブイベントやコンサートの設営・運営、ミュージシャンの楽器サポートをおもな業務とするスペシャリスト。日本でも、1980年代頃から両者が区別されるようになり、専門職としてのローディーが確立されていった。

本番中もステージ袖で待機、求められるのは臨機応変の対応と気配り

ローディーのおもな職場はライブ会場。その仕事はまず、楽器や機材一式の運搬、搬入から始まる。ミュージシャンにとって身体の一部ともいえる、大切な“商売道具”を預かる以上、楽器の取り扱いには細心の注意を払わなければいけない。そしてそれらを、本番前の限られた時間内でセッティングし、音が正常に出るようになったら、チューニングへ。アーティストが会場入りするまでに、個々の楽器のチューニングやメンテナンスをすませ、全体の音質や音量バランスのチェックまで入念に繰り返す。

ローディー イメージphoto

最高の状態でアーティストを迎える――腕利きのローディーがいなければ、最高のパフォーマンスは生まれない

最高の状態でアーティストを迎える――腕利きのローディーがいなければ、最高のパフォーマンスは生まれない

リハーサルや本番が始まると、ステージの袖に待機。曲の合間にプレーヤーのもとへ走り、楽器の取り換えをアシストしたり、楽器の音色を変えるためのエフェクターを操作したりするほか、ステージ上のあらゆるアクシデントに対処するのもローディーの仕事だ。ライブの規模によって違うが、個々のプレーヤーに一人ずつローディーが付く場合もあれば、全体を一人でサポートすることもある。楽器や機材に関する知識はアーティスト以上に求められるが、それだけではとうてい務まらない。会場の特性を見きわめ、担当するアーティストの音の好みから演奏スタイル、当日のコンディションまで知り尽くした上で、状況への臨機応変な対応と一つ先を読む気配りが求められる。何といっても、ライブは“生”。何が起こるかわからないからである。アーティストに楽器や機材に関わる心配をさせず、ベストパフォーマンスにどれだけ専念させられるかが、一人前のローディーの腕の見せどころだ。担当アーティストから絶大な信頼を寄せられ、スタッフでありながら、いっしょにライブを創っていく感覚が味わえるのは、この仕事ならではの醍醐味だろう。

ただし、“代役”は効かないので、たとえ高熱が出ても仕事に穴をあけるわけにはいかない。ライブの前日や本番は長時間にわたって激務が続き、体力的にも厳しくなることが多いので、日々の体調管理をしっかりと行う必要がある。

専門学校で学び、知識や実習体験を得たほうが業界に溶け込みやすい

日本では比較的歴史の浅い職業なので、現在活躍しているローディーの来歴は、元ミュージシャンや元楽器店店員、元製作スタッフなどさまざまだが、現在は音楽・芸能系の専門学校に「ローディーコース」が設置され、有望な進路の一つとして確立されつつある。もちろん機材の運び方も、セッティングの方法も、実際の仕事は場数を踏み、体で覚えていくしかないが、ある意味特殊な業界なので、専門学校の実習などを通じ、事前に現場の空気を体験するだけでも大いに役立つという。

雇用形態としては、特定のアーティストに直接雇用されるタイプ、アーティストの所属プロダクションに雇用されるタイプ、ローディー専門のマネジメント会社や楽器のレンタル会社に社員として雇用されるタイプ、契約社員として派遣会社に登録するタイプ、フリーなどに大別される。楽器と機材の運搬に車を使うため、運転免許は必須だ。音づくりを担う以上、楽器も弾けるに越したことはない。

収入面は、ローディー業務およびローディーのマネジメント業務を専門に行う、草分け的な企業を例にとると、固定給プラス歩合制で、新人で月15万円程度、ベテランになると50万円以上になることも。力仕事が多いせいか、第一線で活躍する女性のローディーはまだ少ない。しかし本来は、女性らしい細やかな気遣いやサポート能力が活かせる仕事である。今後の女性活躍の有望ジャンルとして、大いに期待したい。

この仕事のポイント

やりがい担当アーティストから絶大な信頼を寄せられ、スタッフでありながら、いっしょにライブを創っていく感覚が味わえる
就く方法元ミュージシャンや元楽器店店員、元製作スタッフなど元々音楽業界に携わっていたスタッフが転身。現在は音楽・芸能系の専門学校に設置されている「ローディーコース」で学ぶこともできる雇用形態は、アーティストの直接雇用からマネジメント会社や楽器のレンタル会社の雇用、派遣登録、フリーなど、さまざま
必要な適性・能力・楽器と機材の運搬に車を使うため、運転免許は必須
・音づくりを担うので、楽器も弾ける方がよい
・長時間にわたる激務に耐える体力
・細やかな気遣いやサポート能力
収入固定給プラス歩合制で、新人で月15万円程度、ベテランになると50万円以上になることも

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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