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【ヨミ】フラリーマン フラリーマン

「フラリーマン」とは、仕事を終えて会社を出た後、ふらふらと飲食店や娯楽施設などに寄り道してから帰路につくサラリーマンのことを言う造語です。社会心理学者の渋谷昌三さんが、2007年に著書の中で、家庭に居場所を見出せず、まっすぐ帰宅しない勤め人のことをフラリーマンと命名したのが始まりです。昨今では、働き方改革による残業削減の風潮を受け、フラリーマン化する人が増加。男女の家事比率や家族のあり方を見直すきっかけとなっています。
(2018/3/12掲載)
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フラリーマンのケーススタディ

「働き方改革」で急増中?
フラリーマンは、家庭内に居場所を取り戻せるか

「今日はノー残業デーだ!」と、週に一度の定時退社にワクワクと胸を躍らせた経験がある人は多いのではないでしょうか。仕事仲間と飲みに行ったり、映画を観たりと、ノー残業デーにはちょっとした“特別感”を得ることができます。一方で、毎日が「ノー残業デー」となったとしたら、あなたはどのように時間を使うでしょうか。

昨今では、政府が推進する「働き方改革」の効果もあり、残業ゼロを目指す企業が増えてきています。その副次的な影響として、「自宅に帰っても居場所がないから」とフラリーマン化する人々が、一種の社会現象として注目されています。

「早く帰ったので、今まで妻に任せっきりだった家事をいざ手伝おうとしたら、『定位置はそこじゃない』だとか『雑にやらないで』などと、逆に妻をいら立たせ怒らせてしまった」「昼は上司から嫌味を言われ、夜は子ども中心の生活。少しでも自分の時間が欲しい」。フラリーマンをしている理由は人それぞれです。

「イクメン」という言葉が2010年に流行語大賞のトップ10に選ばれ、男性の育児参画も当たり前だという風潮になりつつあります。しかし、男性が家計を担い、女性が家庭の中を整えるという、古くからの性別役割分業の考え方はいまだ根強いものがあります。そのため、妻が“ワンオペ育児”状態になっていても、家庭内の役割に積極的に参入していけない男性も少なくありません。

NHK「おはよう日本」では、フラリーマン特集とその続編として、元フラリーマンの男性が時間の使い方を変化させていった事例を放送しました。以前はバッティングセンターやカフェなどに週5で寄り道をしていた男性が、現在では妻と一緒に、かつてお互いの趣味だったピアノを再び習い始めたというエピソードが紹介されています。しかし実際には、パートナーに自分がフラリーマンであることを告げている人はそう多くはないでしょう。

家族のあり方に正解はありません。しかし、夫・妻・子ども、それぞれにとって心地よい過ごし方を追求するためには、きちんとコミュニケーションをとり、話し合うほかありません。本来、ノー残業は労働者が心身ともに健康でいるために導入されたもの。大切な時間をどのように過ごしたいのか、家族それぞれが向き合うべき命題なのかもしれません。

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