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“人と企業のフラットな信頼関係”が日本を変える
シリコンバレー発の新しい雇用のあり方とは(後編)[前編を読む]

東京糸井重里事務所 取締役CFO

篠田 真貴子さん

人は、何がうれしいか――動機を起点にするクリエイティブの仕組み

 糸井事務所といえば「ほぼ日」が有名ですが、それ以外にも本を出版したり、手帳や土鍋を販売したり、何が生業かわからない、不思議な企業にも見えます。どういう会社を目指しているのですか。

実は、その答えを言語化しようと、糸井はここ何年かずっと呻吟していました。そして先日、私たちにこう言ったんです。「夢に手足をつける会社」だと。糸井事務所では、「人は何をうれしいと思うか」というテーマを、今までにないアイデアで実現し、世の中に価値を提供することを生業としています。読み物であれ、商品であれ、すべてのコンテンツは、「人は、何がうれしいか」を考え方の軸に据えて生み出されてきました。こんな記事があるとうれしい、こういうサービスがあるとうれしい、それはいわば日常の「夢」ですよね。その夢を描いて、普遍的な価値のレベルにまで深める構想力と、それを実際の事業やコンテンツとして立ち上げる実現力。その両方を追求するという発想から、「夢に手足を」という定義が出てきたんだと思います。

 そうした考え方にもとづいて価値を生み出すために、組織として共有・徹底している仕事のやり方や仕組みのようなものがありましたら、ぜひご教示ください。

糸井事務所の仕事は、必ず乗組員一人ひとりの内発的な動機を起点にしています。「人は、何がうれしいか」の“人”を、まず“自分”と置き換えて考えるところから始め、「それは本当にうれしいのか」「なぜうれしいのか」「昔の人も、それがうれしいか」と深掘りしながら、仕事の核を創り出すのです。そしてどの仕事やどの企画も、各人・各チームが、「動機」から「実行」「集合」とよばれる三つのフェーズをぐるぐる回します。「実行」とは、深掘りした動機を具体的な形にすること。原稿を書く、ページをデザインするなど、専門的な技術やチーム力が求められます。そして「集合」では、コンテンツをお客さまと一緒に楽しめる状態や環境を創り出します。この「動機」「実行」「集合」を併せて「クリエイティブの三つの環」と呼んでいますが、経験的に言うと、成功したプロジェクトではやはりこれらがすべてかみ合っていたんですね。その意味では、三つの環も、事実が先にあって、そこから導き出された仕組みです。

 内発的な動機がすべての起点ということですが、それを保つのも大変でしょうね。

Photo

簡単ではありません。でも、読み物であれ、物販であれ、当社の事業はB to Cなので、個々の仕事に対するお客さまの反応が、いろいろなところからダイレクトに返ってきます。しかも、それが仲間にも完全ガラス張りで、誰の書いた記事にどんな反響があるか、誰が開発した商品がどれだけ売れたか、リアルタイムでわかるんです。結果だけでなく、仕事に取り組む姿勢も含め、みんなにすべてを「見られている」環境。これが、一人ひとりの動機をドライブする上で、プラスに作用していることは間違いないでしょう。もちろん厳しい視線だけではありません。むしろうちの乗組員はみんな、いい企画やいいアイデアを生み出した仲間に、拍手や「いいね」を送りたくてしかたがない。そういう風土をお互いに創りあっているんですね。それともう一つ、糸井自身がまさしく“動機の人”ですから。そういう働き方をずっとしてきて、週イチの全社ミーティングでも1時間から1時間半、動機の話しかしません。やっぱり感化されますよね。

 動機を含む個人のマインドの部分を活性化するために、人事制度で支援したり、刺激したりするようなことはないのでしょうか。

内発的動機を最大限に活かそうと思ったら、そういったものがないことが、たぶん一番の支援じゃないでしょうか。動機とかアイデアって、やはり自然発生するものですから。たとえば、社内の雑談や立ち話からアイデアが生まれ、誰かがそれに「いいね」と乗ってきたら、そのままミーティングになだれ込むこともよくあります。逆に、「これから企画会議を始めます。何かいいアイデアはありませんか?」なんてやっても、出て来るはずがありません。ただ、人事的な観点からすると、フラットな組織であること、とくに動機において全員がフラットであることは、組織のルールとして非常に重要だと考えています。糸井の動機だけが正しくて、昨日入社した人の動機が取るに足らないなんてことは絶対にない。私たちは基本、生活者が「うれしい」と思う何かを売ってご飯を食べているわけで、自分たちもまた生活者であることに、社歴は関係ありませんから。CFOとして、そこは守っていかないと。会社の根幹が揺らぎかねないと思っています。

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この記事ジャンル 雇用管理

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