「2020年」これまでの求人募集が変わる!
求職者が応募したくなる採用のヒント
~アルバイト・パート7,000人アンケート調査~
ディップ株式会社
応募前に知りたい職場の環境・雰囲気
求職者が応募前に知りたい“職場の環境・雰囲気”を見ていきます。
応募前に知りたい“職場環境の情報”
さまざまな職場環境の情報を求めていることが明らかになりましたが、特に「アルバイト・パートの人数」は5割近くが知りたいと回答しており、同じ働き方をする人がどの程度いるのかを知らせることの必要性がうかがえます。
また、「有給休暇取得」「残業」など、働き方についての情報もポイントになるようです。
では、“職場環境の情報”が写真や動画であった場合、どの程度応募意向は高められるのでしょうか。
“職場環境の情報”が写真や動画であった場合の応募意向
前出の“職場環境の情報”において、「同僚」や「上司」の情報のうち、人数や年齢層、性別など定量的に記載できる項目も重要ですが、雰囲気のように写真や動画での情報があることで応募効果が高められるものもあります。
応募効果の向上を図るとともに、ミスマッチの少ない採用につなげていくためにご活用ください。
8割以上の求職者が、下調べをすると回答しており、求人情報以外の方法からも情報を得ようとしていることがわかります。
特に、「応募前」が最多で約5割、「応募後、面接前」までを含めると、このタイミングが6割強を占めています。求人広告を掲載される企業は求人広告だけでなく、求職者の目の届くところへの配慮が必要です。
まとめ
本レポートでは、新型コロナウイルスの影響により、4割強が「仕事探しに対して心境の変化」があったことが明らかになりました。
また、それぞれの項目ごとに見ると、「正規雇用(正社員で働くこと)への希望」が最も変化していることも明らかになっています。
求職者が応募を検討するための大切な要素を把握し、「募集条件」「待遇・制度・条件」「環境・雰囲気」それぞれにおける希望や許容を知ることが応募意向を高めることにつながります。
具体的な希望や許容を踏まえ、ターゲットに合った募集を行うことが、応募意向を高めるだけでなく、ミスマッチの軽減や就業後の定着にもつながります。今後の採用にぜひお役立てください。
本レポートで明らかになったこと
募集条件
- 応募を検討するための大切な要素である募集条件は、1位「仕事内容」、2位「給与」、3位「勤務地」、4位「勤務時間」、5位「業種・職種」
- 仕事内容について、就業時のイメージをより詳細に知り不安が解消されることで、6割弱が応募意向が高まる
- 仕事内容は「仕事の難易度」「体力面」「やりがい、人に感謝される」を重視、なかでも最も重視は「やりがい、人に感謝される」
- 勤務地は通勤に関することが重視され、許容できる通勤時間はすべての属性で5割弱から最大7割強が30分未満
- 勤務シフトの希望は属性により様々、主婦・主夫の約7割が1日5時間以下、1週間4日以下の勤務を希望
- 業種・職種は「販売」「フード・飲食」「軽作業」「オフィス(事務・企画)」が許容・希望共に高い支持
求職者が希望する待遇・制度・条件
- 求職者が希望する待遇・制度・条件は、1位「交通費支給」、2位「シフト自己申告可能」、3位「急な休みの申請可能」
- 8割以上が交通費支給の有無が応募意向に影響する
- 「不採用の場合、履歴書を返却」で3割強、「面接時、履歴書不要」で5割弱が応募意向が高まる
- 約5割が「自己申告制」を希望、そのなかで半数以上が「2週間に1度以上」、4分の1以上は「1週間に1度以上」の申請を希望
- テレワーク・在宅ワークが導入されているのは2割強、積極的に活用されているのは1割強で、他の雇用形態と比較して導入・活用共に低い
職場の環境・雰囲気
- 応募前に「アルバイト・パートの人数」など同じ働き方をする人の情報を知りたいとの回答が5割近く、「有給休暇取得」「残業」など働き方の情報についても上位
- 同僚や上司の雰囲気を写真や動画で知ることができることで、5割強が応募意向が高まる
- 応募から就業までに、8割以上が下調べをすると回答、特に「応募前」が最多
※執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里
「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」の企業理念のもと、“Labor force solution company”をビジョンに掲げ、『労働力の総合商社』として、人材サービス事業とAI・RPA 事業を提供しています。
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