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【ヨミ】キュウヨマエバライ 給与前払い

従業員が要望した場合に、実際の給与支払い日よりも早く給与が支払われる、給与前払いサービス。労働基準法で禁じられている「前借」ではなく、実際に働いた分の中から、一定の金額が先に支払われます。アルバイトやパートの福利厚生として導入する企業が多く、応募数の増加や離職率の低下に貢献しています。
(2018/2/21掲載)
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給与前払いのケーススタディ

給料日まで待てない!
アルバイターの強い味方「給与前払いサービス」

まとまった収入のない学生にとって、アルバイト代が支払われる月に一度の給料日ほど待ち遠しいものはありません。学生時代、サークルの合宿代や恋人への誕生日プレゼントなど、臨時の出費にハラハラした経験のある方も多いのではないでしょうか。社会人になってからも、冠婚葬祭などの臨時出費が続いて「今月はピンチだ」と感じたことがあるかもしれません。そんなときに、お金の心配事を解決してくれる給与前払いサービスは、魅力的な福利厚生と言えそうです。多くのアルバイト情報サイトには「給与前払いOK」というチェック項目があり、求職者にとって人気の制度であることが分かります。

アルバイトやパートの離職理由の一つに、「掛け持ち」があります。臨時出費のためにサブのアルバイトを始めたところ、いつしかメインとサブの関係性が逆転し、もともとメインだったアルバイトを辞めてしまう、といったパターンです。給与前払いは、この掛け持ちを抑制する役割も担ってくれます。他社との差別化や、従業員を借金などの信用リスクから守ることにもつながり、採用・定着・信用の担保といった面でもメリットがあります。

この給与前払いを円滑に運用するために、銀行をはじめとした機関からさまざまな先払いシステムが提供されています。三井住友銀行とさくら情報システムの提携による給与前払サービス「即給」や、三菱東京UFJ銀行が提供する「フレックスチャージ」、FinTechサービスを手掛けるenigmaの「enigma pay」など、検索をかけると同様のサービスがズラリと並びます。

勤怠管理や給与管理のシステムと連携しているものも多く、低コストで導入できる制度として注目される給与前払いサービス。法律の整備などの課題はありますが、給料日を指折り数えて待つ時代は終わり、その日の給料はその日から使えるようになる……。FinTechの進化はそんな未来を実現するのかもしれません。

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