人事白書調査レポート2023 採用
採用で求める人材要件を選考基準にとし落とし込めている企業は2割以下
採用で求める人材要件を選考基準にとし落とし込めている企業は2割以下
会社で活躍するうえで必要な性格特性や能力、ストレス耐性が明らかになっているかを聞きました。
「明らかにし、選考基準に落とし込んでいる」と回答した企業は19.8%と、5社に1社ほどにとどまりました。「明らかにしようと取り組んでいる」(30.5%)と「明らかになっていないが、今後解明に取り組む予定」(31.8%)との回答を合わせて、62.3%の企業は今後明らかにしていくと回答しています。
業種別で見ると、IT・通信・インターネットとサービスでは「明らかにし、選考基準に落とし込んでいる」と回答した割合(それぞれ25.3%と22.4%)が、全体よりも高くなっています。
「社員へのインタビュー」を基に、必要な特性を明らかにしている企業が約4割
自社に必要な性格特性や能力、ストレス耐性を、どのように明らかにしたかを聞きました。
全体的な傾向を見ると、既存社員に対するアプローチで明らかにした企業が多くなっています。最も多かった回答は「社員へのインタビュー」(41.8%)という定性手法でした。次いで「社員への適性検査の実施」が39.7%、「社員が採用選考時に受けた適性検査の分析」が38.2%と、定量手法も約4割あります。「人事部員個々人の見解の集約」をしている企業も34.5%ありました。
実施時期 | 2023年3月6日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 6,504社、6,797人(のべ) |
質問数 | 168問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織開発/8.注目の人事課題(人的資本の情報開示、ウェルビーイング、Employee Experience、兼業・副業) |
出典:『日本の人事部 人事白書2023』
全国の人事の実態・課題を明らかにし、解決の糸口を探る『日本の人事部 人事白書』から、調査レポートを公開。貴社の課題解決にご活用ください。