社員同士の学び合いを仕組化する新サービス「ナレッジ・ギルド」を提供開始
社員一人ひとりの知識やスキルを組織の資産として活用し、相互学習の推進や学び続ける組織文化を醸成
「研修後の定着が難しい」「学びの文化が続かない」という課題を受けて開発。「学びの主催者」の育成や学びの成果の見える化等、運営を事務局が伴走サポート
Elul合同会社(本社:東京都港区、代表:伊藤繭香)は、多くの企業が抱える「研修効果が定着しない」「学びの文化が続かない」という課題を解決するため、社員一人ひとりの知識やスキルを組織の資産に変える新しい自律型人材育成サービス「ナレッジ・ギルド」を提供開始しました。本サービスは、社員が自ら学びの主催者となり、互いに教え合う「ギルド」を社内に形成するもので、現場主導で実践的なスキルを共有し合う文化を醸成します。これにより、従業員エンゲージメントの向上やイノベーションの創出を促進します。
開発背景:なぜ今、「研修」から「文化」への転換が必要なのか?
日本企業において、「研修を実施したが定着せず、現場に活かされていない」という課題が明確になっています。JSHRM × HR総研による共同調査では、個人の人的資本(知識・スキル・意欲)を測定した結果、平均値が【2.67/4段階評価】にとどまり、特に「語学力(2.11)」や「ネットワーク力(2.41)」などが相対的に低い傾向にあることがわかっています。さらに、組織がその「個人の人的資本」を活用する能力(組織の人的資本活用能力)の平均も【2.52/4】と低く、「環境構築力(2.61)」と比較して「能力開発(2.48)」「仕事提供力(2.44)」などが課題となっているという実態も明らかになっています。
このことは、個人では一定の人的資本が蓄積されつつあるものの、それを組織として使いこなす仕組み・文化が整っていないという構図を示しています。こうした背景を受け、企業は従来の「研修を実施する」フェーズから、「学びが組織内に循環し、文化となる」フェーズへと転換を迫られています。人材を「コスト」ではなく「資本」と捉え、知見を共有・活用しながら持続的な組織成長につなげる――それが、経済産業省が掲げる「人的資本経営(Human Capital Management)」の本質です。
Elulは、これまで企業研修を多数支援する中で、次の課題を目の当たりにしてきました。「研修後、学びが業務に活かされず終わってしまう」「現場の知が個人に留まり、組織に共有されにくい」「人材育成が人事部門だけの取り組みになっている」。こうした背景を受けて、研修の枠を超え、学びを「文化」として定着させる仕組みとして「ナレッジ・ギルド」を開発しました。
新サービス「ナレッジ・ギルド」とは:社員の「知」を資産に変える3つの仕組み
ナレッジ・ギルドでは、以下の3つの仕組みを中心に運用をサポートします。
- 社内の知見を資産に変える:社内で「学びの主催者」を選出し、テーマ設定や運営を支援。個人の経験や気づきを共有し、言語化・体系化・実践を通じて、組織全体の知へと発展させるプロセスを設計します。
- 活動支援担当者の育成:ギルドの活動支援を行う支援方法の確立、活動支援担当者の育成を行います。
- 活動の可視化とデータ化:成果を見える化するために、KPIを設定し定期的にモニタリングします。
具体的な活用イメージ
「週末マジシャン」として趣味でマジックを楽しむ社員が、同僚に「人を惹きつけるプレゼン術」を伝える場を開いた事例があります。マジックの“ストーリー構成や観客心理”を営業スキルに応用し、職場全体に新しい気づきを生み出しました。
この他にも、
経理部の社員が教える「Excel業務効率化術」
海外駐在経験者が語る「異文化コミュニケーション」
ワーキングマザーの働き方「パフォーマンス最大化の鍵」
など、職種・経験を超えた多様なテーマでの展開が可能です。 「学び合い」が“社員同士の信頼”と“現場力の向上”を同時に育てます。
導入によって期待される3つの効果と、その先の未来
内製化による研修費用の削減だけでなく、エンゲージメントスコアの向上や離職率低減、生産性向上などが見込めます。
- 研修の内製化による年間研修費30%削減
- ギルド活動を通じたエンゲージメント向上と離職率低減
- 自律型人材育成により50.6%の企業で従業員満足度が向上しています。
- 知識共有の活性化による部門間連携強化とイノベーション創出
- 例)業務改善提案数は4倍以上
料金プラン・スケジュール
ナレッジ・ギルドは、導入企業の規模や運用形態に応じたカスタム設計プランを採用しています。(提供は、従業員100名以上の全国の企業・団体向けを想定しています。)
■料金プラン
スタータープラン:~8時間 150,000円(税込)/月
スタンダードプラン:~16時間 300,000円(税込)/月
プレミアムプラン:~30時間 550,000円(税込)/月
プランにより提供する支援内容が異なります。詳細はお問い合わせください。
■スケジュールイメージ
準備期間(約1~2か月:想定工数15〜20時間/月)
取組み例>経営層・事務局とのゴール設定、KPI設計、運用ルール策定…等
トライアル期間(約3ヶ月:想定工数20〜30時間/月)
取組み例>説明会実施、ギルド活動支援担当者の育成、週次定例MTG、改善提案…等
本導入・定着期間(6ヶ月〜:想定工数10〜15時間/月)
取組み例>自走化支援、KPIレポーティング、活性化施策の企画・実行…等
代表者コメント:Elul合同会社 代表 伊藤 繭香
多くの企業で、人材育成は「研修を受けさせるもの」として捉えられてきました。
しかし、本来の学びは、日々の仕事の中にこそあります。社員一人ひとりが自分の経験を振り返り、仲間と共有することで、組織はより強く、しなやかに成長していきます。
「ナレッジ・ギルド」は、そうした“現場から生まれる学び”を後押しする仕組みです。
私たちは、教える人・教わる人という枠を超えて、全員が学びの担い手となる文化を企業の中に育てたいと考えています。
日本企業には、長年にわたり積み重ねてきた知見や技術が数多く眠っています。
それらを形式知化し、次世代へと継承していくことが、人的資本経営の土台となります。 Elulは、ナレッジ・ギルドを通じて、学びが自然に循環する社会の実現を目指してまいります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(Elul合同会社 /2025年10月30日発表・同社プレスリリースより転載)
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