無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

大災害が起きた時に社員の安全を守る
人事が知るべき「帰宅困難者対策」とは(前編)

東京大学大学院 工学系研究科 准教授

廣井 悠さん

なぜ企業に「帰宅困難者対策」が求められるのか

 廣井先生は災害時に「従業員を職場にとどまらせ、自宅に帰らせないようにすること」を重要視されていますが、あらためてその理由をお聞かせいただけますか。

「東日本大震災」の時、多くの人が徒歩で自宅に帰ろうとしました。その結果、いくつかのスポットは密集状態になりました。しかし調査したところ、歩いて自宅に帰った人の約半数が「時間はかかったが、無事に帰宅できた」と回答していました。また、多くの人が「次に同じ状況になっても、同じように帰る」と回答していました。これは将来的に「首都直下地震」が起きることを考えた場合、非常に忌々しき問題です。

廣井 悠さん 東京大学大学院 工学系研究科 准教授

東京都に勤務するビジネスパーソンが皆、一斉に帰ったとしたらどうなるのかをシミュレーションしたところ、1㎡の面積に6人が存在する過密状態があちこちで発生する、という結果が出ました。これは電話ボックスの中に6人が詰め込まれている、まさに「すし詰め状態」です。また、1時間に3kmも進まないノロノロの大渋滞が、東京23区の主要幹線道路の各所で起きることも分かりました。東日本大震災とは全く異なる状況になる可能性もあるわけです。

「東日本大震災」の時、東京都では最大震度5強でしたが、メールは通じました。それなりに安否確認もでき、建物もほとんど壊れることがありませんでした。ほとんどの人は、時間がかかったけれど無事に家まで帰り着くことができた。この時の「成功体験」があるため、将来的に「首都直下地震」が起きた時、またみんなが一斉に帰ることも十分にあり得ます。しかし、みんなが一斉に帰ってしまうと、強震下では群衆雪崩が起きる可能性が大です。また、建物の倒壊が起きて道がふさがってしまい、消防車や救急車が動けない事態となることも予測されます。

このような事態にならないよう、実は「東日本大震災」が起きる前から、行政では「帰らせない」ことが安全面からも重要であることを強く認識していました。また一方で、企業に事業をしっかりと継続させることが大事であることを方針としていました。ただ残念ながら、その方針が企業には正しく伝わっていません。

しかし、帰宅困難者対策をきちんと実施すれば、被害はかなり防げると考えています。半分の従業員を帰宅させなかったらどうなるかというシミュレーションを行ったところ、過密空間がかなり減少することが分かりました。なおその場合、車も迎えに行かないことが重要です。シミュレーションでは、迎えに行かないだけで東日本大震災の時の交通渋滞を下回る、という結果も出ています。

では、そのために何が重要かというと、企業の人たちはまず自社に留まることであり、その上で、受け入れを希望する屋外滞留者の人たちを受け入れるスペースを確保すること。私は最低限、応急対応や火災対応が本格化する最初の24時間くらいは、留まってほしいと考えています。もちろん、企業には相応の負担がかかりますが、帰宅困難者対策として間接的に災害を減らすことの重要性を、今後は地域の一構成員として認識する必要があるのではないでしょうか。もちろん大企業だけではなく、圧倒的に数の多い地域の中小企業の協力が不可欠であるのは言うまでもありません。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 労災

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事