【とび職人】 ダボダボのズボンにも職人の知恵が 高い所から工事の安全と成功を支える建設技能者 命の危険と常に隣り合わせの現場へ真っ先に乗り込み、他の職人や大工のために足場を築く「とび職人」。地上数百メートルの高所でも華麗かつ繊細に動き回る彼らの技術がなければ、あらゆる建設工事は先へ進まない。現場の華「とび職人」の仕事とは――。
【トイデザイナー】 たかがおもちゃ、されどおもちゃ 子供だましでは生き残れない業界のキーパーソン カプセルトイをはじめ、驚くほど精巧な模型やフィギュア、ゲーム、ハイテク玩具など、今やオトナ心までひきつけてやまない「おもちゃ」。遊び心万歳、しかも安心安全な玩具たちは、どのようにして創られるのだろうか。カギを握る「トイデザイナー」の仕事とは――。
【アクチュアリー】 保険や年金から経営管理まで多岐にわたる活動分野 確率・統計で将来を測り、リスクに備える 日本では一般的にあまりなじみのない、しかし海外では国際的な専門職として高い評価を受けている職業、「アクチュアリー」。確率・統計などの手法を用いて不確定な事象を扱う保険数理・年金数理のプロフェッショナル、その仕事とは――。
【測量士】 あらゆる土木・建設工事は測量からスタート。測ることでいのちを守り、くらしを支える 社会資本の整備などに欠かせないが、あまりに基礎的なため、その存在は目立たず、広く一般に認識されていない。いわば縁の下の、そのもうひとつ下の力持ち――それが「測量士」。街中でときどき見かける「何かを測っている人たち」の、知られざる仕事ぶりとは。
【猟師】 生き物の生命と真正面から向き合う“絶滅危惧種”。獣害に立ち向かい、農山村を救う切り札に 狩猟をテーマにしたコミックがヒットし、“狩りガール”がマスコミをにぎわせている。そんな“狩猟ブーム”の一方で、野生のシカやイノシシは増えつづけ、深刻な獣害の拡大には一向に歯止めがかからない。捕獲の担い手であるはずの猟師が高齢化し、激減する中で、改めて...
【ローディー】 すべては最高のライブを創り上げるためアーティストを支える裏方の要 ライブイベントがかつてないほど盛り上がっている。その“生”の音楽文化を、楽器や機材に関する高度な知識とスキルで支える縁の下の力持ち――「ローディー」。華やかなステージのすぐそばの暗がりに、黒ずくめの服装で身を潜める彼らもまた、一期一会のライブを創り上...
【遺品整理士】 モノを片付けるだけの仕事じゃない。命と向き合い、心に寄り添う「遺品整理」 “孤独死”が珍しいことではなくなり、少子高齢化がすすむ中、人が亡くなった際に遺族がいない、いても十分に対応できない――人生の最期を巡る厳しい現実がそこにある。少子高齢社会を静かに下支えするプロフェッショナル。モノを片付けるだけではない、命と向き合い、...
【ディスパッチャー】 ベテラン機長も逆らえない!?世界最高品質のフライトを支える“地上のキャプテン” 華やかな印象の強い航空業界。そこで働く仕事というと、まず思い浮かぶのはパイロットにキャビンアテンダントといったところだろうか。しかしその存在なしには航空機を飛ばすことができない、まさに“フライトを操る陰の立役者”ともいうべき職業がある――
【法務教官】 情熱と知識をもって非行少年に向き合う専門職。犯罪の多様化・複雑化に対応し社会の期待にこたえる 陰湿ないじめや悪質な詐欺事件などがマスコミにたびたび取り上げられ、罪を犯した少年に対する世間の目は厳しくなるばかりだ。その結果、社会復帰を望んでもかなわず、再び道を踏み外してしまう者も少なくない。そうした悪循環を断つことが、少年院や少年鑑別所で矯正教...
【データサイエンティスト】 統計・IT・ビジネスに通じたデータの目利き。「21世紀で最もセクシーな職業」は日本を救うか イノベーションの陰にビッグデータあり――。GoogleやAmazon、Facebookの成功はその最たる例だが、ただ膨大な量の情報を収集し、自社のデータベースにため込んでいるだけでは、何も起こらない。大切なのはデータの山を解析し、どれだけビジネスに活...
【靴磨き職人】 “第二の敗戦”直後から続々参入。平成のシューシャインボーイが職人の新モデルに 駅前や繁華街の路上で小さな台に足を乗せ、職人に靴を磨いてもらう――靴磨きと聞くと、そんな光景を思い浮かべる人が多いだろう。しかし近年、そうした従来のイメージを払しょくする新業態の靴磨きが増えている。磨けば光るのは、靴も、仕事も同じ。若き職人たちの発想...
【筆耕】 コンピュータにはまねできない手書きの存在感。筆一本で勝負する文字の達人 昨今、もらった年賀状が裏も表も印刷だからと気分を悪くする人はまずいない。それなのに、なぜだろう。宛名だけでも手書きの年賀状が届くと、ちょっと嬉しくなるから不思議なものだ。誰もが一度は目にしたことのある招待状や賞状、卒業証書などの美しいだけではない、重...
【スピーチライター】 米国では人気も、日本ではまだまだ リーダーの“言葉”を操る名参謀 「バイ マイ アベノミクス」「ジャパン イズ バック」「汚染水は完全にコントロールされている」――。これらの“決めゼリフ”を語ってスピーチを行ったのは、もちろん安倍晋三首相だが、言葉そのものを生み出したのは、スピーチの原稿を代筆した首相のスピーチライ...
【ホテルコンシェルジュ】 ようこそ、NIPPONへ!絶対に「NO」と言わない、ホスピタリティの達人 急増する訪日外国人の奇想天外なリクエストにも慌てず騒がず、笑顔で応えるのが、ホテルの“よろず相談係”と呼ばれる「ホテルコンシェルジュ」だ。日本ではまだなじみの薄い職種だが、同名タイトルのTVドラマも放映され、認知度は高まりつつある。ホテルの顔、都市の...
【ボディーガード】 大切な人を危険な目に遭わせない!“安全がタダではない”時代に需要拡大の予感 屈強な肉体に周囲を威圧する鋭い眼光、要人にひとたび危機が迫れば体を張って守り抜く――映画やテレビドラマでよく描かれるせいか、ボディーガードといえば、カッコいいイメージが定番だ。しかし職業としての実態は、謎に包まれている。ボディーガードは、具体的にどの...
【マグロ解体師】 見て楽しい! 食べておいしい!日本のマグロ文化の真髄を伝えるスペシャリスト マグロの解体ショーを見たことがある人は多いだろう。1本数十万円から高いものでは100万円以上もする立派なマグロを、刃渡り1メートルにも及ぶ長包丁で豪快にさばく技はまさに圧巻だ。客の心をつかむ話術も巧みで、実演が始まると、すぐに黒山の人だかりができるの...
【プロレスラー】「昭和」の熱狂と感動を取り戻せるか。鍛え抜かれた力と技のエンターティナー 「プ女子」とは、最近、急増中の「プロレス好きの女子」の略称である。老舗のプロレス団体の新日本プロレスでは、1980年代に観客全体の1割だった女性客が3~4割にまで増えているという。プロレスラーはふたたび時代の表舞台にカムバックできるのだろうか。今の「...