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HR業界TOPインタビュー「人・組織」ビジネスを牽引する希代の経営者

顧客の「こうなりたい」という気持ちに寄り添い、
課題解決に貢献
“作り続ける”サービスで
多様な人材が活躍できる組織を生み出す

株式会社インソース 代表取締役 執行役員社長

舟橋 孝之さん

年間研修実施回数2万2000回超、年間研修受講者数51万人超など、企業研修業界で圧倒的な実績を持つ、株式会社インソース。研修事業に加えて、公開講座やITサービスの提供など、人事・教育に関する幅広いニーズに応え続けています。創業者で代表取締役 執行役員社長の舟橋孝之さんに、これまでの歩みや創業以来同社が成長を続けている理由、人材業界に対する思いなどをうかがいました。

Profile

舟橋孝之(ふなはし・たかゆき)/神戸大学経営学部商学科(流通システム論専攻)卒業後、三和銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行。支店配属後、システム開発部門に異動し、管理会計システムや顧客分析システム、テレマーケティングシステムの開発を担当。その後、テレフォンバンキング、iモードバンキング、コンビニバンキング(ATMサービス)等を企画・開発。写真関係のベンチャー企業に転職後、2003年1月に業務改善の教育・研修コンサルティング会社である株式会社インソースを起業し、現在に至る。

絵描き志望の学生が、銀行員としてキャリアを開く

舟橋さんは、どのような学生時代を過ごされましたか。

学生時代はかなり真剣に絵を描いていました。高校生のときに油絵のコンクールで入賞したことがあり、大学に入学してからは毎日絵を描き続けていました。夏休みにデッサンをした画用紙を積み重ねると、腰の高さになっていたことを今でも覚えています。芸術で重要なことは独創性だと考えて、全力で新しい表現を追究していましたね。

大学卒業後、三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行されますが、どのようなお仕事を担当されていたのでしょうか。

絵を描き続けながらも、アートでご飯が食べられるほどでもなく、大学の卒業が見えてくるころには自分の才能に限界を感じるようになっていました。就職活動時にゼミの先輩から声をかけられ、就職先として選んだのが三和銀行でした。まさか自分が銀行員になるとは夢にも思っていなかったのですが、関西の大学に通っていたので、「大阪の銀行ならいいかな」という感覚でした。

入行後は大阪の支店で営業を半年ほど経験したのち、東京にあるシステム開発部門へ異動。システムエンジニアとして、管理会計や銀行初のコールセンターシステム開発などに7年ほど従事しました。

私から希望を出して次に異動したのが、個人向け金融商品を開発する部門でした。当時の銀行業界は、法人営業が花形という時代。当然ながらそういう部署の人気は高く、個人向けの商品を扱う部門は注目されていませんでした。私の同期は500人ほどいましたが、自ら希望したのは私だけだったかもしれません。

異動を希望したのは、銀行のお金の流れを見ているうちに、実は花形部署よりも、年金などを扱う部門が高い利益を得ていることを知ったからです。異動後、間もなくして銀行にもIT化の波が押し寄せ、個人向けIT金融時代が到来。現在の「FinTech(フィンテック)」と呼ばれるようなおもしろい仕事にもいち早くかかわることができ、ネットバンクやコンビニATMといった企画にも携わりました。

どのようにして、そういった企画を考えることができたのでしょうか。

舟橋 孝之さん(株式会社インソース 代表取締役 執行役員社長)

学生時代の絵描きの経験が生きたのだと思います。大学時代に膨大な量のデッサンをしましたが、銀行でも同様に半年間で約300件の商品アイデアを出すノルマをこなしていました。独創性のあるものを生みだすには、アウトプットの量が大切です。

ネットバンクやコンビニATMの企画は、商品開発のヒントを求めて、一日中、駅前に立って人の行動を観察していたときに思いついたものです。昼休みや夕方に銀行に駆け込む人を何度も見かけたので、「銀行を24時間利用できる仕組みがあればいいのではないか」と思い、企画につなげました。

その部門には8年間在籍しましたが、商品開発に加えて、大蔵省(現・財務省)や金融庁との交渉、商品の販促、全国での地道な営業活動まで幅広く経験することができました。こうした経験は、インソース起業後も役に立っています。

その後は、どのようなお仕事をされたのでしょうか。

2001年に銀行を退職し、ジャスダック上場の写真関係のベンチャー企業に転職しました。もともと写真が好きだったので、新規事業開発部長として楽しく仕事をしていたのですが、写真業界全体が、デジタル化の流れのなかで業績を伸ばしにくくなっていました。そのうち、私が貢献できることも少なくなり、「給料をもらっているのに申し訳ない」という気持ちが強くなって、退職することにしました。

その会社で仕事をしていたのは短い期間でしたが、社長の在り方や企業の仕組みなど多くのことを学びました。このときの経験がなければ、今のように会社を経営するのは難しかったと思います。特に重要だと気づかされたのは、人材の多様性の重要さです。

銀行とは異なり、ベンチャー企業には多様な人が働いています。仕事に対する考え方も人それぞれ違うので、その違いを前提にしながら多様性を生かして業務を進めなければならない。しかし、もしも銀行員を続けていたら、多様性が重要であることについて、気づけなかったかもしれません。


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