テレワーク中心のチームの管理職500人と、
出社中心のチームの管理職500人を対象にした
「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」

Adecco Group

コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人の合計1,000人を対象に、「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」を実施しました。この調査では、部下のマネジメントにおいて、それぞれの管理職の意識がコロナ禍でどのように変化したのかを調べました。

テレワーク中心のチームではパフォーマンスが向上し、上司と部下の人間関係も良好になった一方で、部下のマネジメントの難易度が上がり、上司の負担も増加するなどの結果が明らかになりました。

Q1.部下のパフォーマンスはどのように変わったか

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人に対し、「コロナ禍以前と以後で、部下のパフォーマンスはどのように変わりましたか」と質問したところ、テレワーク中心のチームの管理職は、30.0%がコロナ禍で部下のパフォーマンスが向上したと回答した。一方、コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上したと回答した出社中心のチームの管理職は17.6%で、10ポイント以上の違いがありました。

[テレワーク中心] 向上した 30.0% 低下した 29.0% 変わらない 41.0% [出社中心] 向上した 17.6% 低下した 29.0% 変わらない 53.4%

Q2.部下との関係はどのように変わったか

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人に対し、「コロナ禍以前と以後で、あなたとあなたの部下との関係はどのように変わりましたか」と質問したところ、テレワーク中心のチームの管理職は、25.6%がコロナ禍で部下との関係が良好になったと回答しました。コロナ禍で部下との関係が良好になったと回答した出社中心のチームの管理職は18.0%で、7.6ポイントの違いがありました。

[テレワーク中心] 良好 25.6% 悪化 15.4% 変わらない 59.0% [出社中心] 良好 18.0% 悪化 14.6% 変わらない 67.4%

Q3.部下のマネジメントの難易度はどのように変わったか

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人に対し、「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントの難易度はどのように変わりましたか」と質問したところ、テレワーク中心のチームの管理職は、57.0%がコロナ禍で難易度が上がったと回答しました。コロナ禍で部下のマネジメントの難易度が上がったと回答した出社中心のチームの管理職は43.8%で、10ポイント以上の違いがありました。

[テレワーク中心] 難しくなった 57.0% 簡単になった 9.0% 変わらない 34.0% [出社中心] 難しくなった 43.8% 簡単になった 5.2% 変わらない 51.0%

Q4.部下のマネジメントにおける自身の負担はどのように変わったか

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人に対し、「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントにおけるあなたの負担はどのように変わりましたか」と質問したところ、テレワーク中心のチームの管理職は、43.6%がコロナ禍で負担が大きくなったと回答しました。一方、コロナ禍で部下のマネジメントにおける負担が大きくなったと回答した出社中心のチームの管理職は37.6%で、6.0ポイントの違いがありました。

[テレワーク中心] 大きくなった 43.6% 小さくなった 15.8% 変わらない 40.6% [出社中心] 大きくなった 37.6% 小さくなった 7.6% 変わらない 54.8%

Q5.コロナ禍での部下のマネジメントにおけるもっとも大きな課題

コロナ渦での部下のマネジメントにおけるもっとも大きな課題(3つ選択)(n=1,000) [出社中心のチームの管理職] 目標設定 11.4% 評価・フィードバック 20.2% 育成 35.0% キャリア形成支援 11.2% 組織の方針・目標の共有 10.2% 勤怠管理(残業など) 22.0% 業務の振り返り 20.8% 業務の進捗管理 30.6% 一体感の醸成 47.0% モチベーションの管理 55.0% 心身の健康管理 35.4% その他(具体的に)1.2% その他(具体的に) 0.0% その他(具体的に) 0.0% [テレワーク中心のチームの管理職] 目標設定 22.2% 評価・フィードバック 19.2% 育成 38.2% キャリア形成支援 13.6% 組織の方針・目標の共有 15.0% 勤怠管理(残業など) 21.0% 業務の振り返り 28.0% 業務の進捗管理 35.6% 一体感の醸成 25.6% モチベーションの管理 54.2% 心身の健康管理 25.8% その他(具体的に)1.0% その他(具体的に) 0.2% その他(具体的に) 0.4%

テレワーク中心のチームの管理職と出社中心のチームの管理職双方が、コロナ禍での部下のマネジメントにおけるもっとも大きな課題は「モチベーションの管理」であると考えていた。

日本全国の自身も含めテレワーク中心で働くチームの管理職500人と、出社中心で働くチームの管理職500人に対し、「コロナ禍での部下のマネジメントにおける課題は、どのようなところにあると思いますか」と質問したところ、テレワーク中心のチームの管理職と出社中心のチームの管理職のどちらもが、コロナ禍での部下のマネジメントにおけるもっとも大きな課題は「モチベーションの管理」であると考えていました。

調査結果のまとめ

  • テレワーク中心のチームの管理職は、30.0%がコロナ禍で部下のパフォーマンスが向上したと回答した。一方、出社中心のチームの管理職で部下のパフォーマンスが上がったと回答したのは17.6%で、10ポイント以上の違いがあった。
  • テレワーク中心のチームの管理職は、25.6%がコロナ禍で部下との関係が良好になったと回答した。出社中心のチームの管理職で部下との関係が良くなったと回答したのは18.0%で、7.6ポイントの違いがあった。
  • 部下のマネジメントの難易度について、テレワーク中心のチームの管理職は、57.0%がコロナ禍で難易度が上がったと回答した。一方、出社中心のチームの管理職で難易度が上がったと回答したのは43.8%で、10ポイント以上の違いがあった。
  • 部下のマネジメントにおける自身の負担について、テレワーク中心のチームの管理職は、43.6%がコロナ禍で負担が大きくなったと回答した。出社中心のチームの管理職で負担が大きくなったと回答したのは37.6%で、6.0ポイントの違いがあった。
  • テレワーク中心のチームの管理職と出社中心のチームの管理職の双方が、コロナ禍での部下のマネジメントにおけるもっとも大きな課題は「モチベーションの管理」であると考えていた。

【調査概要】

調査対象: 日本全国の部下を持つ管理職(オフィスワークやデスクワークの仕事に従事していて、本調査回答時の勤務先における管理職としての勤務期間が3年以上の方)
サンプル数: 1,000人
割付:回答者自身とその部下がどちらも出社中心で勤務:500人
回答者自身とその部下がどちらもテレワーク中心で勤務:500人
調査方法 : インターネット調査
実施時期 : 2022年3月4日~7日

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