人事白書調査レポート2022 制度・評価・賃金
評価・報酬制度は「能力主義」「成果主義」が約7割と主流。「成果主義」は2020年から9.0ポイント増加
評価・報酬制度は「能力主義」「成果主義」が約7割と主流
現在運用している評価・報酬制度についてたずねました。
評価・報酬制度として「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」を合わせた割合を見ると、最も多いのは「能力主義(個人の能力によって評価・処遇する)」で、76.9%。以下、「成果主義(仕事の成果によって評価・処遇する)」(74.8%)、「職務主義(仕事の役割によって評価・処遇する)」(68.3%)、「企業業績連動(自社の業績に連動して賞与や給与などを算出する)」(63.2%)と続きます。
「成果主義」の企業は2020年から9.0ポイント増加した一方、「年功主義」は微減
『人事白書2020』の結果と比較すると、「成果主義」が65.8%から74.8%と9.0ポイント増加している点が目立ちます。また、「能力主義」(72.8%→76.9%)、「職務主義」(62.5%→68.3%)も増加傾向を示しています。一方で、「年功主義」は56.6%→54.1%と減少しています。
かつて日本的人事慣行として主流だった「年功主義」から、「成果主義」を軸として、「能力主義」「職務主義」へと評価・報酬制度のあり方が移行していることがわかります。
『人事白書2022』の本誌では、直近3年での評価・報酬制度の改定状況や、その狙いに関する調査結果も掲載しています。
実施時期 | 2022年3月7日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 5,200社、5,441人(のべ) |
質問数 | 153問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働き方/7.組織開発/8.注目の人事課題(ウェルビーイング、パーパス、職場の関係性) |
出典:『日本の人事部 人事白書 2022』
全国の人事の実態・課題を明らかにし、解決の糸口を探る『日本の人事部 人事白書』から、調査レポートを公開。貴社の課題解決にご活用ください。