企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

『ビジネスガイド』提携

上司と部下の間の「評価ギャップ」を解消するには――?
人事評価への納得性を高めるための
目標設定・フィードバック面接と運用法 (1/4ページ)

株式会社河合コンサルティング代表取締役
河合 克彦

ビジネスガイド photo『ビジネスガイド』は、昭和40年5月創刊の労働・社会保険の官庁手続、人事労務の法律実務を中心とした月刊誌(毎月10日発売)です。企業の総務・人事・労務担当者や社会保険労務士等を読者対象とし、労基法・労災保険・雇用保険・健康保険・公的年金にまつわる手続実務、助成金の改正内容と申請手続、法改正に対応した就業規則の見直し方、労働関係裁判例の実務への影響、人事・賃金制度の構築等について、最新かつ正確な情報をもとに解説しています。ここでは、同誌のご協力により、2012年2月号の記事「人事評価への納得性を高めるための目標設定・フィードバック面接と運用法」を掲載します。
『ビジネスガイド』の詳細は日本法令ホームページへ。
かわい・かつひこ ● 京都大学経済学部卒業。(株)富士銀行、(株)富士総合研究所出向を経て、現在(株)河合コンサルティング代表取締役。人事管理を中心としたコンサルティング歴28年。中小企業診断士。著書に、『一次評価者のための目標管理入門』『一次評価者のための人事評価入門』(いずれも日本経済新聞出版社、共著)『要員・総額人件費マネジメント』(日本生産性本部生産性労働情報センター)『役割目標によるマネジメント』(同、共著)『真実の成果主義』(中央経済社)ほか多数ある。

目標管理制度を導入する企業で、上司の評価と自己の評価の間にギャップを生じ、フィードバック面接等で不満を示す社員が増えているようです。こうした問題を解消するための対策について、筆者が目標管理コンサルティングの中で実践していることを紹介します。

1. 目標管理制度と人事評価の関係

目標管理は、ご承知の通りドラッカーがその著書「現代の経営」の中で提唱した経営システムで、自分で目標を立て、自分で遂行して、自分で評価するというセルフコントロールの考えに基づき「組織の満足」と「個人の満足」を同時に実現するシステムです。多くの企業は、目標管理を人事評価と結びつけて運用しています。特に、成果主義を採り入れている企業では、成果の評価を目標の達成度とする企業が多いようです。

筆者は、目標管理と人事評価は相性が悪いのではないかと感じています。人事評価と結びつけてしまったために、本来チャレンジングであるべきところで易しい目標を設定してしまう弊害も起こっています。目標管理が人事評価と結びついていなかったら、のびのびとチャレンジングな目標を設定するのではないでしょうか。

しかし、目標管理を人事評価と結びつけなかったら、いつの間にか形骸化したり、真面目にやっている部門とそうでない部門に分かれてしまったり、社員が真剣に取り組まなくなってしまう可能性があるでしょう。そうした例を、筆者はよく目にします。やはり、目標管理は人事評価と結びつけることが必要なようです。

目標管理と人事評価を結びつけた後も、セルフコントロールという考えは引き継がれているようです。目標の評価にあたっては、まず自己評価をしますが、自己評価があるために本人評価と上司評価が対比されることになり、ギャップが生じた場合には、上司はギャップを説明しなければならず、上司の精神的な負担も増えてきます。


記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です
  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他の感想1
オススメ1
最新順 | 人気順 | 古い順
*****さんがその他の感想でオススメしました
東京都 医薬品 2019/01/16

目標を具体化する際、事前に本人にやらせるのではなく、対話をしながら、本人に気づきを与えながら進めていくとやりやすいと感じた。

1件中 1~1件を表示
  • 1

人事・労務関連コラムのバックナンバー

今春から改正健康増進法が全面施行!
企業がどこまでできる!?仕事中・私生活上の喫煙制限
令和2年4月1日に改正健康増進法および東京都受動喫煙防止条例が全面施行されます。これに向けて企業および官公庁の喫煙対策が加速しています。「喫煙した職員にその後4...
2020/03/06掲載
悪質クレームに対応する従業員ケアの必要性と対策
年々増加する不当クレーム・悪質クレーマーから従業員を守るにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、クレーム対応の考え方や、体制整備の進め方について解説します。
2020/01/17掲載
五輪、災害対策で需要急増!ボランティア休暇制度 導入の手順と留意点
多発する災害や五輪でのボランティア需要などから、ボランティア休暇制度の導入を検討する企業の増加が見込まれます。今回は、ボランティア休暇制度を導入する場合の手順と...
2019/11/22掲載

関連する記事

中原 淳さん:
日本企業の課題を解決する特効薬
多様な人材が活躍する時代に欠かせない「組織開発」の学び方と実践方法
人事分野において注目を集めている「組織開発」。なぜ今、組織開発がブームなのでしょうか。また、企業やチームは、いかにして組織開発を学び、実践していけばいいのでしょ...
2020/02/27掲載キーパーソンが語る“人と組織”
人事評価システムで業務効率化・評価の質を向上
~目標管理・評価を見える化してマネジメントに生かすおすすめサービス
目標管理や人事評価は従業員のモチベーションに直結し、業績に大きな影響を与える重要な業務です。しかし、Excelを利用するなど従来のアナログな運用では相当な労力が...
2020/02/05掲載人事支援サービスの傾向と選び方
特定の職種(スキル保有)の従業員に「何らかの処遇を行っている」企業が約6割
人事担当者に「特定の職種(スキル保有)の従業員に対して、特別な処遇を行うための制度はあるか」を聞いたところ、「何らかの処遇を行っている」企業が約6割あることがわ...
2019/08/06掲載人事白書 調査レポート
本誌特別調査
旧姓使用を認めている企業は67.5%
~民間企業440社にみる人事労務諸制度の実施状況(労務行政研究所)~
企業で広く取り入れられている18分野・191制度の実施率と10制度の改廃状況について調査した「人事労務諸制度実施状況調査(2018年1~4月実施)」結果を抜粋し...
2018/12/10掲載人事・労務実態調査
ATD 2018 International Conference & Expo 参加報告
~ATD2018に見るグローバルの人材開発の動向~
2018年5月6日~9日に、米国カリフォルニア州サンディエゴにて、「ATD 2018 International Conference & Expo(ICE)」...
2018/07/12掲載イベントレポート

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

QUICK REPLY

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


企業が社員の「睡眠改善」に取り組む時代<br />
働くひとのための「眠り方改革」とは
new

企業が社員の「睡眠改善」に取り組む時代
働くひとのための「眠り方改革」とは

睡眠改善への取り組みが今、注目を集めています。健康への影響にとどまらず...


働き方改革の時代に必要な勤務管理システム活用術<br />
システム選定のポイントと導入までの道筋を解説!

働き方改革の時代に必要な勤務管理システム活用術
システム選定のポイントと導入までの道筋を解説!

2019年4月より大企業に対する適用がスタートした「働き方改革関連法」...