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ニュース
人事サービス 人事労務・管理
掲載日:2025/01/22

自分の年収に対する意識調査

正社員の8割以上が、直近1年間で「年収を上げたい」と思った瞬間あり。 

世代によって「年収を上げる」ために有効だと思う手段に差。20代・30代は「転職」、40代は「投資・資産運用」、50代は「副業」を挙げる人が最多。年収を上げたい20代・30代の約4人に1人が「転職」を検討したことがある。

世界No.1求人サイト※1「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、以下Indeed)は、20代~50代の正社員1,862名を対象に、「自分の年収(個人年収)に対する意識調査」を実施しました。インフレが進む一方で、賃上げ率の実態と希望に4.4倍の差がある※2など、賃上げが労働者の思うように進まない状況の中、当調査は、正社員の自身の年収への意識と、年収を上げるための行動を明らかにするために行いました。

※1:Comscore 2024年3月総訪問数
※2:Indeed Japan「賃上げに関する意識調査」より:2024年上半期の正社員の賃上げ率平均は+1.7%に対し、今後の希望賃上げ率は+7.6%と4.4倍の差があった。

◾️調査結果 主要ポイント
【年収を上げたいと思ったことのある割合】

・正社員の80.6%が、直近1年間で「年収を上げたい」と思った瞬間がある。

<以下、直近1年以内に、「年収を上げたい」と思った瞬間のある正社員1,000名を対象に調査>
【年収を上げたいと思ったタイミング】

  • 「年収を上げたい」と思ったタイミングは、「給与額を見たとき」46.0%、「お金を使ったとき」41.7%がトップ2で、全世代共通で上位
  • 「年収を上げたい」と思ったタイミングには、世代毎の特徴あり。それぞれ年収を上げたいと思った傾向が強いタイミングは、
    20代:「友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき」(29.5%、全体+9.5pt)
    30代:「給与額を見たとき」(55.4%、全体+9.4pt)
    50代:「老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき」(39.0%、全体+8.3pt)


【年収を上げるための手段】

  • 年収を上げるために有効だと思うことは、「副業」39.5%、「投資や資産運用」39.3%、「転職」35.1%が上位
  • 年収を上げるために有効だと思う内容は、世代毎の特徴あり。それぞれの1位は、
    20代:「転職」(44.2%)
    30代:「転職」(42.2%)
    40代:「投資や資産運用」(41.5%)
    50代:「副業」(36.7%)
  • 年収を上げるために、実際に「転職」を検討した人は、20代:24.8%、30代:25.6%、40代:17.8%、50代:14.4%の結果に。20代・30代では約4人に1人にのぼる。


◾️調査結果  詳細
1. 年収を上げたいと思ったことのある割合

直近1年間で「年収を上げたい」と思った瞬間がある20代~50代の正社員(n=1,862)の割合は80.6%にのぼることがわかりました。

以降、直近1年間で「年収を上げたい」と思った瞬間がある20代〜50代の正社員1,000名を対象に、年収を上げたいと思ったタイミングや、年収を上げるための行動について調査を行いました。

2. 年収を上げたいと思ったタイミング
年収を上げたいと思ったタイミングとして、正社員全体で最も多く挙げられたのは「給与額を見たとき(46.0%)」、次いで「お金を使ったとき(41.7%)」で、全世代共通で上位でした。

一方、世代ごとの特徴も明らかになりました。
20代は「友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき(29.5%)」が全体より9.5pt高く、周囲の状況が自らの収入を見直すきっかけとなることがうかがえます。
30代は「給与額を見たとき(55.4%)」が全体+9.4pt、「ボーナスの金額を見たとき(38.1%)」が全体+5.6ptでした。自身の給与額を意識したときがきっかけとなる傾向が強い様子がうかがえます。
40代は全体より突出して高いシーンはないものの、「源泉徴収の金額を見たとき(33.3%)」が全体より4.2pt高い結果でした。
50代は「老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき(39.0%)」が全体より8.3pt高く、老後の資金への不安がきっかけとなる傾向がうかがえます。

<「年収を上げたい」タイミングについての具体的なエピソード>
また、「年収を上げたい」と思ったタイミングについて、具体的な内容を自由回答で聴取した結果、以下のような回答がありました。一部抜粋してご紹介します。

【20代】
・[友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき]同世代の友人が注文住宅を購入した話を聞き、自分の年収が同年代と比べて安いと感じた(男性)
・[友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき]友人が昇格したときや迷わず何かを買っているとうらやましくなる(女性)
・[お金を使ったとき]欲しいものがあって、購入しようか迷ったときは貯金残高を見てから決めることが多い。見る度に貯金残高が目減りしていて、その瞬間は収入がもっとあればなと思う(女性)

【30代】
・[給与額を見たとき]ここ数年で(給与)額があまり上がっていない。能力に見合った額をもらえていないと感じる(男性)
・[ボーナスの金額を見たとき]他の会社よりボーナスが低いと思ったときに年収を上げたいと思う(女性)
・[年末調整や確定申告をしたとき]源泉徴収の年間所得の欄で年収を数字で確認したときに、少ないと改めて感じる(男性)

【40代】
・[老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき]将来働かなくなったときに、医者が常駐している施設に入りたいと思っているが、入居金で数千万かかる施設もあると聞き、老後の資金を貯めたい。でも、今のままでは貯まらないという不安がある(女性)
・[源泉徴収の金額を見たとき]ふるさと納税で年間の寄付可能額を確認しようと源泉徴収の金額を確認した際、もう少し年収を上げたいと感じた(男性)
・[お金を使ったとき]子供の入学金や投資でマイナスがでたとき、地道にお金を稼がねばと思った(男性)

【50代】
・[老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき]ニュースで年金特集を目にした際、思ったより年金支給額が少なく、老後が不安に感じた(女性)
・[老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき]老後資金が2千万円どころでは足りないという報道を見て、貯蓄額を増やそうと実感した(男性)
・[給与額を見たとき]給料明細を見るたびに、もう少し多ければ生活にゆとりができるのにと思う(女性)

3. 年収を上げるための手段
「年収を上げるために有効だと思う手段」を尋ねると、正社員全体では「副業(39.5%)」を挙げる人が最も多く、次いで「投資や資産運用(39.3%)」、「転職(35.1%)」という結果でした。

一方、世代ごとの特徴も明らかになりました。
20代は1位が「転職(44.2%)」(全体+9.1pt)、2位が「副業(42.0%)」(全体+2.4pt)でした。また、「資格やスキルの取得・勉強(38.3%)」が全体よりも11.5pt高く、職場を変える・新たなスキルを得るなど、新しいことを始めることで、年収を上げようと考える傾向があることがうかがえます。

30代は1位が「転職(42.2%)」(全体+7.1pt)、2位が「副業(41.5%)」(全体+2.0pt)でした。また、「勤務先で、昇給・昇進・昇格するための努力(39.8%)」が全体よりも7.1pt高く、30代になると、職場を変えることを考える人がいる一方で、今いる職場で努力しようと考える人も多い傾向にあることがわかります。

40代は1位が「投資や資産運用(41.5%)」(全体+2.2pt)、2位が「副業(38.7%)」(全体-0.8pt)でした。一方で20代・30代の1位であった「転職」は28.6%で全体の-6.5ptでした。本業以外で収入を得ようと考える人が多い様子がうかがえます。

50代は1位が「副業(36.7%)」(全体-2.8pt)、2位が「投資や資産運用(36.1%)」(全体-3.2pt)でした。「転職」は28.9%で全体の-6.2ptと、40代と同じような傾向が見られました。

なお、20代・30代で1位となった「転職」について、実際に年収を上げるために転職を検討したことがあるかどうかを尋ねると、20代は24.8%、30代は25.6%、40代は17.8%、50代は14.4%が該当することがわかりました。20代・30代では約4人に1人が、年収を上げるために転職を検討したことがあることが明らかになりました。

◾️「自分の年収に対する意識調査」概要

  • 調査主体:Indeed Japan株式会社
  • 調査対象: 現在就業中の20歳~59歳の正社員男女1,862名を対象に、事前調査を実施 。そのうち、「直近1年間で年収を上げたいと思ったことが1度でもある」かつ「本業以外に、副業などの収入はない」と回答した20歳~59歳の正社員男女1,000名を対象に追加調査(本調査)を実施。
  • 割付方法:性別×年代(10歳刻み)
  • 補正:
    [事前調査] 正社員の性年代別の人口構成比(令和4年就業構造基本調査より)に合わせ形でウェイトバック補正を実施
    [追加調査(本調査)] 上記補正後の事前調査データより、追加調査条件に合致する正社員の性年代別の構成比を算出し、それに合わせる形でウェイトバック補正を実施
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2024年11月8日(金)~11月12日(火)

※構成比(%)、差分(pt)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合や、少数第1位までの計算とは数値が異なる場合があります。
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(Indeed Japan株式会社 /1月9日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 給与・賞与・インセンティブ

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