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ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2024/11/13

中途採用・転職活動の定点調査(2024年7月-9月)

20代の2人に1人以上が採用活動でAIを使っている企業に対して 「応募/入社意欲が高まる」と回答。理由は「新しい技術導入への好感」「感情ではなく公平に評価してくれそう」が上位

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の企業、個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査(2024年7月-9月)」の結果を発表しました。

【TOPICS】
◆2024年9月の企業の中途採用実施率は43.7%、個人の転職活動実施率は3.4%。年代別では直近5カ月間、30代の転職活動実施率が最も高い結果に
◆20代の2人に1人以上が、採用活動でAIを使っている企業に対して「応募/入社意欲が高まる」。理由は「新しい施策/技術を導入していることに好感が持てる」「感情でなく公平に評価してくれそう」が上位
◆中途採用担当者の約5人に1人は「採用活動でAIツールを活用している」と回答。活用場面は「適性検査」や「採用要件・ターゲット設定」

【調査概要】
◆2024年9月の企業の中途採用実施率は43.7%、個人の転職活動実施率は3.4%。年代別では直近5カ月間、30代の転職活動実施率が最も高い結果に
2024年9月の企業の中途採用実施率は43.7%だった。

調査を開始した2021年9月からの推移を見ると2023年にかけて緩やかに増加していたが、直近1年間の推移はほぼ横ばいであった。

また、2024年9月の個人の転職活動実施率は3.4%だった。
月次推移を見ると、2023年10月から2024年1月にかけて転職活動実施率が減少したのち、その後は微増しながらも直近3カ月は微減傾向で推移している。

年代別に見ると、2024年9月にもっとも転職活動を実施したのは30代だった。
年間平均をみると2022年、2023年ともに転職活動実施率は20代がトップとなっていたが、直近5カ月間は、30代の転職活動実施率がトップとなっており、転職活動を行う年齢層が引きあがっている可能性を示唆している。

◆20代の2人に1人以上が、採用活動でAIを使っている企業に対して「応募/入社意欲が高まる」。理由は「新しい施策/技術を導入していることに好感が持てる」「感情でなく公平に評価してくれそう」が上位
2024年9月に転職活動を行った・または今後3カ月以内に転職活動を実施する予定の正社員に対して、企業が採用活動でAIを使うことは応募/入社意欲にどう影響するか聞いた。

最も多い回答は「変わらない(54.5%)」、次いで「応募/入社意欲が高まる(37.0%)」となり、「応募/入社意欲が下がる」は8.5%と少数派となっている。

「応募/入社意欲が高まる」割合を年代別にみると、20代の53.8%が最も高く、30代(44.8%)、40代(29.9%)と続いた。年代が低いほど「企業が採用活動でAIを使うこと」にポジティブであることがわかる。

応募/入社意欲が高まる理由は、「感情でなく公平に評価してくれそう(55.3%)」がもっとも多く、次いで「興味がある(53.5%)」となった。また20代は、意欲が高まる理由として「新しい施策/技術を導入していることに好感が持てる(58.1%)」が最多になった。

個人は、AIが公平に評価してくれることに期待を寄せており、特に20代では新しい施策/技術を導入している企業の柔軟性に魅力を感じているようだ。

◆中途採用担当者の約5人に1人は「採用活動でAIツールを活用している」と回答。活用場面は「適性検査」や「採用要件・ターゲット設定」
企業の中途採用担当者に対して、採用活動でAIツールを活用しているか聞いたところ、「既に活用している」は19.6%だった。「活用したいと思っており、検討している(31.3%)」「活用したいと思っているが、検討できていない(25.9%)」と合わせて約8割が、採用活動でAIツールを活用することに対して前向きであることがわかった。

従業員規模別にみると、規模が大きいほどAIツールの活用に前向きである。特に従業員規模301名以上では、「既に活用している」が32.0%、検討している割合も40.2%となっており、AIツールの導入が進んでいる様子がうかがえる。

すでにAIツールを活用している企業に、活用場面を聞いたところ、「適性検査(51.8%)」が最も多く、次いで「採用要件・ターゲット設定(51.2%)」、「求人票の作成(48.8%)」と続いた。

また、活用ツールは「生成AI(71.1%)」が最多だった。2022年から急速に普及しており、採用活動の中でもさらなる普及が予想される。

【調査担当者コメント】
直近3カ月間における企業の中途採用実施率は増加しており、採用意欲は高い状態が続いています。

人材不足が続くなか、中途採用にどのような変化が起きているのか把握するため、今回は「採用活動におけるAIツールの活用」について調査しました。

AIツールの中でも特に「生成AI」は急速に普及しており、誰でも気軽に使えるツールとなりつつあります。こうした背景もあってか、個人は「企業が採用活動でAIを使うこと」に対して肯定的な傾向が見られました。

近年、AIを使った様々な採用ツールが登場しています。AIツールには生産性向上など複数のメリットがある一方で、取り扱いには十分な注意が必要です。AIツールを扱う際には、使われているデータセットやメカニズムなど、信頼性や透明性が担保されている必要があるでしょう。

また人生の転機である採用において、企業がどのようなAIツールを使っているのか、個人は知る権利があるのではないでしょうか。個人、特に若手は「企業が採用活動でAIを使うこと」に対して肯定的な傾向があるため、企業による積極的な情報開示は、企業・個人双方にとってのメリットとなると考えられます。
 

【調査概要】
「中途採用・転職活動の定点調査(2024年7月-9月)」
【調査期間】 2024年10月1日(火)~2024年 10月6日(日)
【調査機関】WEBアンケート調査(調査主体:株式会社マイナビ アンケートモニター提供元:外部調査会社)
○調査対象/
<企業>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
本調査対象:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3カ月で採用活動を行う予定の人、直近3カ月に中途入社者がいた人
<個人>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20‒50代の正社員
本調査対象:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人、直近3カ月に中途入社者がいた人
○有効回答数/企業:スクリーニング調査5,442件 本調査849件
個人:スクリーニング調査32,416件 本調査1,385件

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社マイナビ /11月5日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 中途採用

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