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「本音」を語ってくれない求職者
心の壁を崩すために必要なこととは
大切なのは信頼関係 転職の背景にある求職者の「本音」を知る

どんな転職理由でも恥じることはない

「求人票をじっくりとご覧になって、いろいろと比較してみるのもいいかもしれませんね」

この日の転職相談は終了という雰囲気をつくり、本音を聞きだせるように世間話をしてみた。

「日本人の場合、お金が欲しいから転職するのを『よくないこと』『恥ずかしいこと』だと思っている人もいますが、そんなことはありませんよ」

「やりがい」や「キャリアアップ」といった前向きな理由で転職する人も、本音の部分では「年収が高い仕事につきたい」「人に使われるより使う側になりたい」といった単純な欲望がベースにあることは多い。だから、どんな本音であっても恥ずかしいことは何もない。私はざっくばらんにそんな話をした。この日のところは、「そういうこともあるのかな」と思ってもらえればそれで十分だ。

「ただ、面接の場で、企業に本音をそのまま伝えるのは控えた方がいいでしょうね。本音をうまく建前に言い換えていく必要があります。そうでないと、今度は熱意が伝わってこないと言われて面接がうまくいかないケースもありますよ」

そこまで話したところで、Mさんの表情が今までと少し変わったような気がした。

「そんなこともあるんですか。実は、別の紹介会社経由で面接を受けた企業で、大手勤務だし別に転職する必要はないんじゃないかと言われて面接で落ちたことがありました」

その言葉を聞いて、「壁」を崩してもらえるきっかけになるかな、と私は思った。

「もう少し詳しく聞かせていただけますか? 転職を成功させるために、過去の事例を分析するのはとても効果的ですよ」

それまでMさんは、他にはどんな会社に応募しているのか、話してくれていなかった。まずは信頼関係を築いて、本音を語ってもらうこと。それが人材紹介会社の仕事の第一歩なのである。

「わかりました。もう少しお時間よろしいですか?」

Mさんがもっと話したいというのに断る理由はない。

「もちろんです」

私は新しいコーヒーを取りに立ちあがった。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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この記事ジャンル 中途採用

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kope10jpさんがその他でオススメしました

愛知県 販売・小売 2012/08/15

紹介会社に勤務経験があります。求職者の本音を聞いてそのまま求人企業に話すことはまずしませんが、その内容によっては紹介状に記載する内容に影響したり、企業への紹介そのものを取り止めたりすることはあります。求職者もそのあたりのウラ事情を察しているのではないでしょうか。

*****さんがその他でオススメしました

2012/08/08

壁の崩し方はさまざまです。一例として参考になります。

*****さんがその他でオススメしました

東京都 HRビジネス 2012/08/08

で、結局壁を崩すにはどういうことが必要なのかが「ふわっと」しか書かれておらず、参考にならない。

*****さんがその他でオススメしました

茨城県 公共団体・政府機関 2012/08/07

一般の方が、読むにはこの程度で良いと思うが、人事関係の人間が読むには、内容が薄いと思う。最低限数値データがないと内容が正しいのか。判断がつかない。特に転職者で「給与が低いから」と言うのを転職理由とする方は、私の経験上では、多くの方が理由としているので、ギャップを感じる。

*****さんがその他でオススメしました

2012/08/07

短すぎるし、エッセイの域を出ず、読む価値が無かった。

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