雇用保険料の計算方法
雇用保険とは、会社が従業員に対して掛ける保険で、労働保険の一種です。従業員との一定の雇用関係が成立したときから加入が必要になります。雇用保険料には、一定の計算方法があります。金額については毎年変更になる可能性があるため、最新の情報を確認して計算するのがポイントです。
雇用保険料とは
従業員の賃金に一定の料率を乗じたものが雇用保険料です。労働者負担分は賃金から差し引き、事業主負担分と合わせて労働保険の年度更新で清算します。
率については、徴収した保険料額と給付の差額や国庫負担額を基に毎年見直されます。見直しの結果、据え置かれる場合もあれば、増加・減少する場合もあるため、毎年保険料率を確認しておくことが重要です。
令和4年度の雇用保険料率は、労働者負担、事業主負担ともに増加しており、年度途中の10月からさらに増加していますので注意が必要です。
なお、最新情報は以下のサイトから確認できます。
雇用保険料率について|厚生労働省
事業主・労働者負担額の計算方法
事業主負担額については、雇用保険被保険者である従業員全員の賃金に、業種によって異なる保険料率を掛けて計算します。一般の事業の場合、事業主負担は0.85%です。もし賃金が合計1,000万円の場合、事業主負担は85,000円となります。
労働者の場合には、給与の支払いや賞与の支払いがあるたびに計算します。業種ごとに0.5%から0.6%の負担が必要です。給与や賞与に率を掛けることで、負担額を計算できます。賞与で100万円の支給があった場合には、5,000円の雇用保険料を天引きすることになります。
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雇用保険
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