就活男子も「育休」重視
アイデム人と仕事研究所 研究員 古橋 孝美
ワーク・ライフ・バランスは当たり前
もし、御社の新卒採用面接で、「妻が出産したら、育児休業を取得したいです!」と男子学生が申し出たら、どのような印象を持ちますか?「いいね!」と心から思える方は、どのくらいいるでしょう。面食らってしまう方、何となく歓迎できない気持ちが湧いてくる方も少なくないのではないでしょうか。
弊社が発表している就職活動に関する学生調査では、学生に、キャリアアンカー(個人が自身のキャリアを選択する際に、もっとも大切で他に譲ることのない価値観や欲求)を聞いています。「管理能力」「技術的・機能的能力」「安全性」「創造性」「自律と独立」「奉仕・社会献身」「純粋な挑戦」「ワーク・ライフ・バランス」の全8項目に対し、各5点満点で合計が25点になるように点数をつけてもらうと、下記のようになりました。
男女ともに、「個人的な活動、家族、仕事のバランスをうまくとりたい」が最高得点となり、彼らの価値観が見て取れます(「2018年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査 2017年3月1日状況」)。
また、男子学生の意識の変化を、2015年卒調査から時系列で比較すると、「個人的な活動、家族、仕事のバランスをうまくとりたい」を含む、3項目の点数が増加していました。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。