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プロ棋士

平均年収1000万円程度、稼ぎたいなら勝つべし!
35歳会社員が61年ぶりのプロ編入試験に挑戦中だ。

吹けば飛ぶよな将棋の駒に、命をかけたのは王将・坂田三吉。プロになるのも、なってからも実力本位の厳しい世界ですが、電子ゲームばやりの昨今、人気はやや下降気味のようです。そんな世界に安定した生活を振り捨ててまで飛び込もうと、戦後初、61年ぶりのプロ編入試験に挑戦している会社員が注目されています。(コラムニスト・石田修大)

26歳までに4段に上がれないと一巻の終わり

将棋のプロになるには日本将棋連盟の養成機関、新進棋士奨励会に入らなければならない。19歳以下でプロ棋士の推薦を受ければ、毎年8月下旬に行われる奨励会入会試験を受けられるが、筆記試験と受験者同士の対局(6戦中4勝で合格)の1次試験をパスし、さらに奨励会員との対局(3戦1勝)の2次試験をクリアしなければならない。昨年は67人が受験し、19人が合格、小学5年の伊藤沙恵ちゃん(10歳)が女子としては最年少合格を果たし、話題になった。

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阪田三吉(1870年~1946年/戯曲、報道などでは「坂田三吉」)は、生業の草履表づくりを手伝いながら、狭い路地裏で将棋を見て覚えた。数々の名勝負と天衣無縫の人柄で、数多くの舞台や映画、歌のモデルになった。

奨励会員はプロの卵だが、練習を積めばプロになれるわけではない。会員同士のしのぎ合いで6級から3段まで上がり、年2回行われる3段リーグで優勝か準優勝した者だけが4段に昇進、初めてプロ棋士として認められる。年間4人しかプロになれないわけで、しかも23歳(2003年度奨励試験合格者からは21歳)までに初段になれない者や、26歳までに4段に上がれなかった者は退会させられる。

26歳を超えても、3段リーグに勝ち越していれば次回リーグに参加できる特例はあるが、それでも29歳までに4段になれなければ退会させられる。中学生のうちに3段リーグを抜け出し、プロになった加藤一二三(1954年)、谷川浩司(76年)、羽生善治(85年)、渡辺明(2000年)のような天才もいるが、3段リーグの在籍者ともなれば、実力はプロと紙一重。小学生で奨励会に入り、3段までは順調に昇進しても、その後は10年たっても4段になれずじまいというケースは珍しくない。

特例で「プロ編入試験」を受験中の35歳アマ棋士

アマ棋士、瀬川晶司さん(35歳)も14歳で奨励会に入り、22歳から26歳まで3段リーグに在籍したが、それ以上に昇段できず、退会させられた一人だった。ところが、その後の瀬川さんはNEC系列の情報処理会社に入社、サラリーマン生活の傍らアマチュアの大会で優勝を繰り返しただけでなく、プロの公式戦にアマチュア枠で出場、プロを相手に勝率7割という好成績を収めた。

プロへの夢断ちがたい瀬川さんは今年2月、日本将棋連盟にプロ編入の嘆願書を提出、連盟は特例として、戦後としては初めて編入試験を行うことを認めた。試験は今年7月から11月まで6人のプロと対戦し、3勝すればフリークラス4段を認めるというもの。すでに第3局までが終わり、佐藤天彦3段、久保利明8段に敗れ、神吉宏充6段に勝って1勝2敗の負け越し。10月10日に中井広恵女流6段との対局を控えている。会社員としての年収400万円ほどという瀬川さん、「プロになれば収入は半減するかも知れない」と言いながら、逆転のあと2勝を目指している。

5クラスの「順位戦」の成績次第で地位もお金も乱高下

収入よりもプロ棋士という地位を目指す瀬川さんだが、プロは果たしてどれほど稼げるものか。プロ棋士の収入は将棋連盟から支給される基本給と対局料が基本。その基本給も実力次第で上下するのがプロの世界だ。

サッカーJリーグのJ1、J2ではないが、プロ棋士はA級、B級1、2組、C級1、2組の5クラスに分けられ、毎年同じクラスの中でリーグ戦形式の順位戦を行い、成績上位の数人が上のクラスに上がり、下位は降級させられる。B級1組は13人、A級は10人の定員制で、A級の優勝者が名人への挑戦権を得る。

基本給はC級2組の月額10万円台から名人の100万円超まで、所属クラスによって異なり、4段でC級2組の棋士が順位戦で1組に上がれば5段にというように、昇段ともリンクしている。逆に1ランク下がれば3割ほど収入減になると言われ、地位もお金も順位戦の成績次第というわけだ。

竜王戦を勝ち上がれば4000万円以上が手に入る

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羽生善治(1970年~)は、竜王位を最年少19歳で獲得。 1996年には七大タイトル全冠独占を成し遂げた。

基本給のほかに、対局料がプロ棋士の大きな収入源になっている。プロ棋戦には竜王、名人、棋聖、王位、王座、棋王、王将の7タイトル戦と、朝日オープン選手権、銀河戦、NHK杯将棋トーナメントなど8つの公式棋戦などがあり、これらの棋戦に参加すれば対局料が支給される仕組み。

竜王戦を例にあげれば、1回戦の対局料は35~40万円だが、準々決勝まで進めば80~90万円、準決勝で120万円になり、挑戦者決定戦は330万円になる。その結果、いよいよ竜王と対決となれば、竜王の対局料1450万円に対し、挑戦者は半額だが700万円。7番勝負の結果、勝者の竜王には3200万円、敗者には800万円の賞金が出る。勝ち上がれば賞金・対局料計で4000万円以上が手に入るが、1回戦で敗れてしまえば35万円でおしまいだ。

このほかアマチュアへの指導料、講演料、大会審判料、著書の印税など副収入も含めて、羽生4冠などは年収1億円を超えて話題になったこともある。プロ棋士の平均年収は1000万円ほどと言われるが、初戦敗退を繰り返していれば収入もランクも下がり、引退に追い込まれる可能性もある。

現在の女流名人は将棋連盟の認めるプロではない

アマ棋士の瀬川さんが幸い3勝してプロになれば、竜王戦などには参加できるが、順位戦には加われない。というのも平成5年度から始まったフリークラス棋士になるため。フリークラスは将棋の普及活動に専念する棋士のために創設された制度だが、順位戦のC級2組よりは下位の扱い。瀬川さんがプロになっても収入減を予想するのは、そのためだが、フリークラス棋士も規定の成績を上げればC級2組に編入される道があり、とにかく勝たなければ道は開けないというわけだ。

もう一人期待の小学生、伊藤沙恵ちゃんはプロになれるか。これまで女性で奨励会に参加した棋士はいるが、最高初段止まりでプロになった人はゼロ。このため女性棋士は将棋連盟の下部組織として女性だけの女流棋士会を別組織している。したがって女流名人・女流王位・倉敷藤花の3冠を持つ清水市代さんも女流棋士ではあっても、将棋連盟の認めるプロ棋士ではない。それだけ男女の実力差が大きいわけで、沙恵ちゃんが将来3段リーグを抜け出せれば、女性としては初めてのプロ棋士誕生となる。

(文中の数字や記録などは2005年9月21日現在のものです)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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