パーソルグループの総力を結集し、
「多様な働き方の実現」「雇用のミスマッチ極小化」など、日本の雇用課題に全力で取り組む
パーソルホールディングス株式会社
水田正道さん 高橋広敏さん
地方への人材移動では、情報や機会を「見える化」し、マッチングを実現する
今後の展望についてお聞かせください。
水田: 海外でも業務提携やM&Aを進めていますが、大事なことはパーソルグループとしての強みを生かしながら、各国の人たちに貢献するサービスを展開することです。各国で事情は異なりますが、人材サービスを提供する際は、基本的に日本市場と同じスタンスを考えています。
一方、国内で言えば、これまでできなかったことに、どれだけチャレンジできるかが課題です。大都市から地方への労働移動、労働参加できていない人に労働参加してもらうこと、配置転換がスムーズでない日本企業で失業なき流動化、安定的労働移動を進めていくことなど、まだ実現できていない雇用・労働問題は山積しています。これらを実現するために、パーソルグループとして自覚を強く持ち、チャレンジしていきたいと思っています。
「大都市から地域への労働移動」には、具体的にどのような問題があるのでしょうか。
高橋: 情報が伝わっていないことが一番の問題です。地方で働きたいと考えている「プロ人材」は、潜在層も含めて、都市部にもかなりいると思います。しかし、自分の専門性を生かせるような仕事や会社が地方にはないように見える。地方の企業には「プロ人材」に対するニーズがあるのに、それが「求人票」という形になっていないことが多いからです。これではなかなかマッチングできません。そこで、我々が直接企業と会って話をうかがう中で、求人情報や本人がチャレンジする機会を「見える化」し、双方が直接出会う機会を作っていけば、徐々に労働移動が進んでいくと思います。特に、地方自治体と組んで行えば、多くのことが可能になるはずです。また、既存サービスの中でも全国に営業所をもつ「テンプスタッフ」と、都市部中心に事業展開をしていた人材紹介サービス「DODA」の連携が活発化しており、都市部から地方への転職機会も創出できつつあります。こうした動きをもっとダイナミックに展開していきたいと考えています。
最後に、企業の人事担当者や経営者の方々にメッセージをお願いします。
水田: 新しくなったパーソルグループは、日本の労働・雇用の課題を解決するため、総力を結集して新しいことにチャレンジしていきます。特に、新しい雇用の枠組みを、企業の人事担当者や経営者の皆さまと一緒に実現していきたいと考えています。いつでもお気軽にご相談ください。
今後の新しい働き方、雇用のあり方について、大変貴重なお話をうかがうことができました。本日はありがとうございました。