無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

職場のモヤモヤ解決図鑑【第99回】
採用活動の分析に役立つ「歩留まり」とは?

職場のモヤモヤ解決図鑑

自分のことだけ集中したくても、そうはいかないのが社会人。昔思い描いていた理想の社会人像より、ずいぶんあくせくしてない? 働き方や人間関係に悩む皆さまに、問題解決のヒントをお送りします!

漫画
吉田りな(よしだ りな)
吉田 りな(よしだ りな)
食品系の会社に勤める人事2年目の24才。主に経理・労務を担当。最近は担当を越えて人事の色々な仕事に興味が出てきた。仲間思いでたまに熱血!

採用活動に取り組む吉田さんは「候補者が選考の途中で辞退してしまう」「選考の通過率が著しく低い」など、採用に至る候補者の少なさに悩んでいます。この問題を解決するためには、各選考フェーズにおける通過割合である「歩留まり率」を算出し、原因を分析することが重要です。「歩留まり」について基本的な情報を解説します。

採用活動における「歩留まり」とは?

採用活動における「歩留まり」とは、各選考プロセスにおいて次のフェーズに進んだ候補者の割合を指します。そして、この通過割合をパーセンテージで示した数値を「歩留まり率」と呼びます。

例えば、書類選考に応募した100人のうち、次の一次面接に進めたのが30人だった場合、書類選考の歩留まり率は30%となります。歩留まり率を各選考フェーズで把握し、詳細に分析することで、採用プロセスの課題が明確に可視化できます。

候補者が離脱しているフェーズを明確にすることで、「書類選考通過率が低い」「二次面接後の辞退が多い」などの課題が明らかになります。

歩留まり率の計算式と具体的な算出例

歩留まり率の計算式

歩留まり率(%)の基本的な計算式は以下の通りです。

歩留まり率(%)=(そのフェーズを通過した人数 ÷ 選考を受けた人数)× 100

【例】書類選考の歩留まり率
(「書類選考を通過した人数」÷「書類応募者数」)× 100

この計算式を、選考フェーズごとに適用して算出します。

具体的な算出例

具体的な数値を用いて、計算方法を見てみましょう。

選考フェーズ 選考した人数 通過した人数 歩留まり率
書類応募 100人 40人 40%
一次面接 40人 20人 50%
二次面接 20人 10人 50%
最終面接 10人 5人 50%
内定承諾 5人 3人 60%

この表の場合、書類応募から一次面接に進んだ人の歩留まり率は

40÷100×100 = 40%

となります。

採用プロセス全体の歩留まり率

個々の選考フェーズの歩留まり率だけでなく、採用プロセス全体の効率性を示す応募から内定承諾までの「全体」で見た歩留まり率も非常に重要です。

応募者が1000人いて、内定承諾者が10人の場合、採用プロセス全体の歩留まり率は以下の通りです。

10÷1000×100=1%

全体における歩留まり率が低い場合、どこかのフェーズで大きなボトルネックがあると考えられます。

歩留まり率の平均値と自社との比較

歩留まり率を算出したら、同業他社の平均値と比較することで、自社の強みや弱みを客観的に把握できます。

株式会社マイナビの「中途採用状況調査2024年版(2023年実績)」によると、中途採用の平均的な歩留まり率は以下の通りです。

【中途採用の平均的な歩留まり率】
  • 応募から面接(書類選考通過・面接設定率などを含む):48.5%(37.8人/77.9人)
  • 面接から内定:63.2%(23.9人/37.8人)
  • 内定から採用(内定承諾率):91.2%(21.8人/23.9人)
※小数第二位以下切り捨て

これらの数値はあくまで全業界の平均値であり、企業規模、業種、職種、採用難易度によって大きく変動します。これらの平均値と比較して極端に歩留まり率が低いフェーズがある場合、何らかの課題がある可能性が高いといえます。

過去の採用活動実績から自社独自の「平均歩留まり率」を算出し、それを基に各選考の通過者数を決めている企業もあります。このように自社のデータを蓄積し、分析を進めることが、より精度の高い採用戦略を立てる上で重要です。

歩留まり率の低下が起こる要因

歩留まり率が低い、あるいは特定のフェーズで急激に低下する場合、何らかの要因が存在すると考えれられます。多くの企業で共通して見られる、歩留まり率低下の要因をいくつか紹介します。

  1. 内定を出すタイミングが他社の方が早かった
    優秀な候補者ほど複数の企業からアプローチを受けていることが多く、競合他社に先を越されてしまう可能性が高まります。
  2. 求人に記載されていた内容と面接で伝えた内容が異なる
    候補者が抱いていた期待値と、選考プロセスで提供される情報や雰囲気との間にギャップが生じると、不信感につながり離脱を招きます。
  3. 社員と交流するなかで“社風が合わない”と判断された
    面接や社員交流を通じて、候補者が企業の文化や雰囲気になじめないと判断した場合、選考を辞退する可能性が高まります。
  4. 周囲の人から反対された
    家族や友人、あるいは現職の同僚など、周囲の意見によって入社意欲が低下すると、辞退に至ることもあります。
  5. 選考フローが長すぎる
    選考期間が長すぎると、候補者のモチベーションが維持しにくくなり、他社への入社を決めてしまう可能性が高まります。
  6. 内定から内定承諾までのフォローができていない
    内定が出た後のフォローができていないと、候補者は疑問や不安を解消することができず、内定辞退につながりやすくなります。
  7. オファーされた条件がニーズと異なる
    給与、待遇、勤務地、福利厚生など、内定時に提示された条件が候補者の希望と合致しない場合、内定辞退の大きな理由となります。
  8. 他社の方がよりマッチしていると考えたから
    複数の選択肢がある中で、自社よりも他社の方が自身のキャリアパスや働き方に合致すると候補者が判断した場合、他社に入社を決める場合があります。

これらの要因は単独で影響することもあれば、複合的に作用することもあります。自社の歩留まり率のデータと照らし合わせながら、どの要因が自社の課題に最も当てはまるのかを分析することが重要です。

【まとめ】

  • 各選考フェーズにおける通過割合のことを「歩留まり」と呼び、パーセントで示した数値を「歩留まり率」と呼ぶ。
  • 歩留まりを分析することで、採用プロセスの課題が具体的な形で可視化できる。
  • 歩留まり率は「通過した人数÷選考した人数×100」で計算でき、各フェーズおよび全体の歩留まり率を把握することが重要である。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

後編を読む
職場のモヤモヤ解決図鑑

自分のことだけ集中したくても、そうはいかないのが社会人。働き方や人間関係に悩む皆さまに、問題解決のヒントをお送りします!

連載をフォローすると、新着記事が掲載された際にメールでお知らせします。
フォローするには『日本の人事部』への会員登録(無料)が必要です。

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事ジャンル 採用概論

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0

無料会員登録

記事のオススメには『日本の人事部』への会員登録が必要です。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

職場のモヤモヤ解決図鑑のバックナンバー