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フリーター

きつい仕事は大嫌い、小奇麗な職場を好む傾向あり。
ネットの「水商売」に首を突っ込むフリーターも。

今や日本は江戸時代をはるかに超える浪人全盛時代です。「フリーター」という横文字の浪人が200万人を軽く超え、傘張りならぬコンビニ店員などとして働いているからです。中には、器用に荒稼ぎをするフリーターもいるようですが、あらゆる職種に蔓延する平成浪人市場を覗いてみましょう。(コラムニスト・石田修大)

内閣府の統計では417万人、厚生労働省では217万人

内閣府の『国民生活白書』(2003年版)によれば、15~34歳のフリーター人口は417万人に上るという。一方、厚生労働省の『労働白書』(同年版)では217万人。『国民生活白書』が派遣社員や契約社員もカウントしているのに対し、『労働白書』はアルバイト、パートに限定しているためである。 フリーターは言うまでもなくフリー・アルバイターの略。自由労働者と直訳すれば、かつては統計上、無業者扱いであり、世間ではプータローなどと陰口を叩かれていた。1987年、リクルートの情報誌「フロム・エー」編集長・道下裕史氏が社会人アルバイターを題材にした映画のタイトルに「フリーター」を使って以来、一般化したという。当時は79万人と見られていたが、10年後の1997年には151万人、そして今や200万人を超えている。しかも1990年代には20歳代前半が中心だったが、2000年代に入って20代後半が主力になり、30歳代のフリーターも急速に増えつつある。

人気の職場のベスト3は本屋・映画館・ライブハウス

そんな彼らは、どんな仕事でどのくらいの収入を得ているのか。長屋住まいの時代劇の浪人なら、職業といえば傘張りかガマの脂売り、手習いの師匠が相場だが、現代の浪人たちは肉体的にきつい仕事は敬遠し、小奇麗な職場を好むようだ。ある調査によると、フリーターの希望職種は(1)本屋、CD・ビデオショップ店員(2)映画館従業員(3)ライブハウススタッフ(4)花屋・ギフトショップ店員(5)美術館・博物館スタッフ――と、いかにも若い人の趣味に合った仕事が並んでいる。 一方、学生援護会のアルバイト98職種平均時給調査によると、2005年4月の関東エリアでは平均998円、関西エリアでは941円となっている。ちなみに最低賃金法で、アルバイトやパートも含めて時給の最低水準は定められており、東京では710円、大阪で704円。平均時給はこれを240~290円近く上回っている。

バイク便ライダー時給1050円、コンビニ店員873円

『死者の奢り』表紙

高額報酬のアルバイトでよく聞かれるのが「死体洗浄」。しかし単なる「都市伝説」の類と言われ、大江健三郎の『死者の奢り』の中にこのアルバイトの記述があり、それが世間に広まったという説がある。

職種別に見ると、看護師、薬剤師、家庭教師などの専門職がトップ(関西1277円、関東1274円)、次いで企画営業、テレフォンアポインターなど営業職(関東1231円、関西1081円)が続いている。関東の例を挙げると、たとえば塾講師・教師が時給1741円なのに対し、電話受付は1142円、バイク便ライダーで1050円。フリーターの定番バイトとも言えるファストフードスタッフなら894円、コンビニスタッフで873円であり、希望職種トップの一つレンタルビデオ店員は847円。

関東地区で1日8時間勤務、月に20日間働いたとして、平均時給で単純計算すれば998×8×20=159680、ざっと16万円、時給1274円の専門職なら20万円を超える。おそらくは一人暮らし、それどころか実家の世話になっていることも少なくないフリーターで、20万円も稼げば十分と思うのだが、それぞれの事情でより高給を目指す人たちは、さまざまなアルバイトに首を突っ込む。

「チャトレ」で高収入を得るお色気フリーターも

時給の高いバイトといえば、医療・福祉・介護関係や塾講師・家庭教師、さらにネットワークエンジニアやプログラマーなどIT関連が代表的だが、技術や資格なしで稼ごうと思えば、さきほどの98職種にも入っていない特別な仕事ということになる。ところかまわずピンクチラシを張ったり、キャッチセールスをしたりの違法すれすれバイトなどは相当稼げる仕事らしいが、インターネット全盛のご時世だけに、最近では自宅で稼げる結構なバイトが注目を集めている。 「チャトレ」と聞いただけでは何のことかわからないが、「チャット・レディー」あるいは「チャット・ガール」という仕事がある。名前通り女性限定の仕事だが、インターネットを利用してライブチャット・サイトにアクセスしてくる客の男性と、映像と音声あるいは文字でチャット(おしゃべり)するという一種の接客業。 女性はライブチャットサービスに登録し、自宅のパソコンにウェブカメラを設置するか、運営会社の用意した場所に出かけ、そこのパソコンを使用する。客からご指名がかかれば話し相手になり、話した時間分の時給を得る。アダルトとノンアダルトがあるそうだが、服を脱がず話をするだけのノンアダルトでも、基本時給は1700~2400円ほど。さらに指名がかかるまでの待機時間でも1時間980円ほどの待機保障を支払うところもあるという。 人気が出て、同時に2人、3人からアクセスされれば、同じ時間を話しても時給は2倍、3倍になる。もちろん男性と話をするのだから、ノンアダルトとはいえ「相手をじらすくらいの多少のお色気は必要」なのは当然だろう。自宅にいて、客に酒をついだり触られることもなく、高収入を得られると結構ずくめの宣伝文句が並ぶが、いわばインターネット版の水商売。電波を介してのホステス業だから、「お水」ならぬ「お波」とでも言うべきか。

フリーターに明治維新の志士がダブって見える?

『評論家入門』(小谷野敦著)

京都・円山公園の坂本龍馬と中岡慎太郎像。「海援隊」は龍馬の死後、土佐藩士・後藤象二郎が土佐商会として引き継ぎ、その主任・岩崎弥太郎が発展させて、郵便汽船三菱会社(後の三菱財閥、日本郵船)をつくった。

いまだに一部では胡散臭いと思われがちなフリーターだが、若者の多くは人生のスタートコースの一つとして、何の違和感もなくフリーターとして歩き始めている。自らエグゼクティブ・フリーターを名乗る道下氏は、フリーターを多次元的価値時代の象徴であり、「既成概念を打ち破る究極の仕事人」と位置づけ、彼らの積極的活用が企業に新しい可能性をもたらすと主張する。

そう言われれば、なるほど、海援隊を組織し、薩長連合を策した坂本龍馬を筆頭に、明治維新を推し進めた志士たちの多くは、藩という既成概念から抜け出した浪人たちだった。フリーターが世の中を変え始めているのかもしれない。

(数字や記録などは2005年5月現在のものです)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

あの仕事の「ヒト」と「カネ」

あまり実情が知られていない仕事をピックアップし、やりがいや収入、その仕事に就く方法などを、エピソードとともに紹介します。

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