人事白書調査レポート2023 働きやすさ・働きがい
新型コロナ5類変更後 「ハイブリッドワーク」移行予定が8割
「ハイブリッドワーク」が上位を占める
コロナ禍で経済活動への制限が緩和される中で、「ハイブリッドワーク」が広がっています。これは、オフィスワークと、自宅やシェアオフィスなどで働くリモートワークを組み合わせて、従業員が柔軟に働くことができるようにした制度です。オフィスワークと組み合わせることで、リモートワークで生じる課題を解消できるため、多くの企業が注目しています。
3月時点の本調査では、「5類」に見直された後の企業におけるリモートワークに関する方針について聞いたところ、最も回答が多かったのは「オフィス出社とリモートワークを併用(割合は従業員の自由裁量)」(32.6%)でした。そのほかで上位を占めたのは「オフィス出社とリモートワークを併用(割合は規程や申請で決定)」(22.8%)、「オフィスへの出社を前提とするが、リモートワークの併用も認める」(21.5%)で、いずれも「ハイブリッドワーク」でした。
上位の三つに「リモートワークを前提とし、必要に応じてオフィス出社を認める」(5.5%)を合わせると、「ハイブリッドワーク」に移行予定の割合(82.4%)は8割を超えています。一方、「すでにオフィス出社に戻している」(6.3%)と「全面的にオフィス出社に戻す」(2.2%)を合わせると8.5%で、5類に見直された後にオフィス出社をする方針の企業は1割以下という結果となりました。
業種別に見ると、メーカーやIT・通信・インターネット、サービス、その他で最も多かったのは「オフィス出社とリモートワークを併用(割合は従業員の自由裁量)」(それぞれ、29.7%、38.4%、34.6%、29.6%)でした。小売・流通・商社だけは「オフィスへの出社を前提とするが、リモートワークの併用も認める」(36.1%)が最多でした。
実施時期 | 2023年3月6日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 6,504社、6,797人(のべ) |
質問数 | 168問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織開発/8.注目の人事課題(人的資本の情報開示、ウェルビーイング、Employee Experience、兼業・副業) |
出典:『日本の人事部 人事白書2023』
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