無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

「男性学」が読み解く「働く男のしんどさ」とは?
働き方の変革は、企業にとっての「リスクヘッジ」

武蔵大学社会学部助教

田中俊之さん

働き方の見直しは「メリット」をもたらすというより「リスクヘッジ」になる

男性の働き方を抜本的に見直すことは、企業に何かメリットをもたらすのでしょうか。

田中俊之さん  武蔵大学社会学部 助教

例えばワークライフバランスを推進するロジックとして、「企業の生産性が上がる」という言説をよく聞きますが、真偽はともかく、議論をそちらの方向へ引っ張っていくのはおかしいと僕は思っています。企業が社員の働き方を見直したり、多様性を認めたりすることは、要するに企業の社会的責任の問題であり、もうかる、もうからないとは別の次元の話です。目に見えるメリットやインセンティブがなくても、企業の責任として早急に進めなければなりません。そうしないと、日本の社会がもう持ちません。大げさでなく、僕はそこまで来ていると思っています。

「企業あっての社会、企業が経済を支えているから日本は豊かなんだ」と言う人がいますが、それは古い価値観です。確かに今の日本の礎はそうかもしれませんが、少子化の現状ひとつを見ても、その構造が永久に続くとはとても思えない。今後は、社会あっての企業なんです。だから利潤を優先して、社会や人をないがしろにしていては、企業はメリットどころか、大きなリスクを抱えこむことになりかねません。たとえば社員の過労死に伴う訴訟リスクは、今後ますます高まるでしょう。その意味で、男性の働き方の見直しは企業にとって有効なリスクヘッジになりえます。企業に何かインセンティブがあるのかと問われれば、そこかもしれませんね。

ありがとうございました。では、改めて日本の企業、ならびに働く男性に向けてメッセージをお願いします。

企業もリスキーですが、男性一人で家計の責任を背負うという、これまでの個人の生き方や働き方も相当リスキーだったわけです。しかもそうした「男性稼ぎ手モデル」が危険だという議論は、ここ20年の間に少なくとも2回浮上しています。1回目は冒頭で触れたとおり、80年代後半に過労死がクローズアップされたタイミングです。2回目は90年代後半から2000年代前半にかけて。大規模なリストラが相次ぎ、新聞各紙もサラリーマンの生き方を問い直す特集記事を組みました。それでも、問題が正面から受け止められることはなく、いつの間にかうやむやになってしまった。当然、状況は悪くなる一方です。

もう、ごまかしは利きません。男性の働き方を根本的に見直すという議論を、そろそろまともにやりましょう! 世代や立場は違っても、お互いに本当の意味でのプライドを持って向き合えば、決して価値観の異なる相手をさげすんだり、見くだしたりせず、建設的な議論ができるはずです。大切なのは、とにかく問題に正面から取り組むこと。それが男性学の研究者として、読者の皆さんに伝えたいメッセージです。

田中俊之さん  武蔵大学社会学部 助教

(2014年7月17日、東京・練馬区の武蔵大学にて)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 働き方改革

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他2
オススメ2
最新順 人気順 古い順

*****さんがその他でオススメしました

福岡県 公共団体・政府機関 2014/10/07

男性学、初めて知りました。
確かに、この学問の考え方を広めようとするとまず既存の識者や経済論者に止められることになってしまいますねf(--;)
広めるむずかしさ、しかしながら、確実に社会に横たわっているこの問題を意識することが出来ました。
いいコラムだと思います。ありがとうございました。

フカサワさんがその他でオススメしました

静岡県 公共団体・政府機関 2014/08/27

既成概念に囚われて自分自身の考えに基づく行動ができないのは、勇気がないからだと思います。社会において生きるということはどういうことかをもっと考えていかなくてはいけないと思う。

2件中1~2件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー