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2012年賃上げの見通し
―労使および専門家505人アンケート

自社における2012年定昇・ベアの実施

※前項の「実際の賃上げ見通し」は、“世間相場”の観点から一般論として回答いただいたものですが、ここでは自社における来る交渉に向けた考えを尋ねました。

  • 定昇の実施:労使とも「実施すべき」「実施する予定」が8割台と大半を占める
  • ベアの実施:経営側の7割超が「実施しない予定」と回答

定昇の実施

アンケートでは、賃上げ額・率の世間一般的な見通しに加え、自社における賃金制度上の定期昇給(賃金カーブ 維持分)および業績等に応じたベースアップ(賃金改善分)の実施についても労働側・経営側の双方に尋ねています(なお、労働側・経営側の回答者は、それぞ れ異なる企業に属しているケースが多い点に留意)。

2012年の定昇については、労働側で89.7%、経営側で86.5%とほとんどが「実施すべき」「実施す る予定」と回答。経営側の「実施しない(凍結する)予定」は0.7% (1人) にとどまりました。実質的な賃金制度維持分に当たる定期昇給については、ほとんどが実施する意向を示しています。

ベアの実施

ベアに関しては、経営側では「実施しない予定」が72.3%を占めました。労働側についても、「実施すべきではない(実施は難しい)」が56.7%と過半数に上っています。経済・経営環境の現況から、労使ともベアの実施は厳しいという見通しを抱いています。

【図表3】 2012年における定昇およびベアの実施について

[注]自社における2012年定昇・ベアの実施について尋ねた。「その他」は“未定・分からない”“制度を見直す”など。

* ここでは、労務行政研究所が2011年12月9日~2012年1月13日にかけて行った「2012年賃上げの見通し―労使および専門家505人アンケート」をもとに、『日本の人事部』編集部が記事を作成しました。 詳細は『労政時報』第3815号(2012年2月10日発行)に掲載されています。
◆労政時報の詳細は、こちらをご覧ください → 「WEB労政時報」体験版
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この記事ジャンル 給与・賞与・インセンティブ

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【用語解説 人事辞典】
賃上げ
春闘