人事白書調査レポート2025 戦略人事
戦略人事の機能不全、原因は「リソース不足」と「経営陣」が5割超

「人事部門のリソース」「経営陣」「人事部門の位置づけ」が上位に
戦略人事が機能していない原因を聞きました。
最も割合の高かった回答は「人事部門のリソースの問題」(55.3%)で、以下、「経営陣の問題」(54.1%)、「人事部門の位置づけの問題」(48.4%)、「人事部門のメンバーの能力の問題」(40.0%)、「人事部門の経営視点欠如の問題」(34.8%)、「人事部門の意識の問題」(34.3%)、「コミュニケーションの問題」(19.0%)と続きます。「戦略人事は機能している」との回答は5.1%にとどまりました。
5年前の結果と比べると、「人事部門のリソースの問題」が46.3%から55.3%、と増加している点が目を引きます。
従業員規模別に見ると、「人事部門のリソースの問題」「人事部門の経営視点欠如の問題」「人事部門の意識の問題」は規模の大きい企業ほど割合が高く、5001人以上の企業ではそれぞれ64.6%、60.8%、55.7%となっています。
業績別に見ると、業績の良い企業は「人事部門のメンバーの能力の問題」(46.0%)、「人事部門の経営視点欠如の問題」(43.1%)、「人事部門の意識の問題」(40.8%)の割合が比較的高く、一方、業績の悪い企業では「経営陣の問題」(63.6%)、「人事部門の位置づけの問題」(52.4%)の割合が比較的高くなっている点が目立ちます。
※本調査結果の引用について
本調査結果を引用される場合は、以下の出典を明記してください(引用の範囲内であればご連絡は不要です)。可能であれば本ページにリンクを張ってください。
出典:『日本の人事部 人事白書2025』
実施時期 | 2025年3月3日~3月31日 |
---|---|
調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 6,139社、6,285人(のべ) |
質問数 | 158問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織文化/8.注目の人事課題(コミュニケーション、HRBP、サクセッションプラン、テクノロジー活用) |
出典:『日本の人事部 人事白書 2025』

全国の人事の実態・課題を明らかにし、解決の糸口を探る『日本の人事部 人事白書』から、調査レポートを公開。貴社の課題解決にご活用ください。
会員登録をすると、
最新の記事をまとめたメルマガを毎週お届けします!
- 参考になった0
- 共感できる0
- 実践したい0
- 考えさせられる0
- 理解しやすい0
無料会員登録
記事のオススメには『日本の人事部』への会員登録が必要です。