人事白書調査レポート2022 注目の人事課題
自社のパーパスを明確化できている企業は5割。そのうち約7割の企業では従業員にパーパスが「浸透している」「やや浸透している」
自社のパーパスを明確化できている企業は5割
「パーパス(Purpose)」は、一般に「目的、意図」と訳される言葉です。近年は、経営戦略やブランディングのキーワードとして用いられることが増えていますが、その場合は企業や組織、個人が何のために存在するのか、すなわち「存在意義」「社会的使命」などを意味します。
自社のパーパスを明確化できているかどうかを聞いたところ、「できている」は50.0%、「できていない」は35.6%という結果となりました。また、「わからない」との回答が14.4%ありました。
業績別に見ると、「できている」との回答が市況よりも良い企業では54.7%であるのに対して、市況よりも悪い企業は28.1%と低くなっています。
約7割の企業が従業員にパーパスが「浸透している」「やや浸透している」と回答
自社のパーパスを明確化できていると回答した方に、パーパスは従業員に浸透しているかどうかを聞いたところ、「浸透している」(22.4%)、「やや浸透している」(50.2%)を合わせて72.6%という結果となりました。一方、「浸透していない」(3.2%)、「あまり浸透していない」(20.1%)を合わせた割合は23.3%となっています。
業績別に見ると、「浸透している」「やや浸透している」を合わせた割合は、市況よりも良い企業が78.6%であるのに対し、市況よりも悪い企業では55.6%と低くなっています。
『人事白書2022』の本誌では、パーパスを浸透させるための施策や、従業員自身のパーパスの明確化、企業と従業員のパーパスの連動に関する調査結果も掲載しています。
実施時期 | 2022年3月7日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 5,200社、5,441人(のべ) |
質問数 | 153問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働き方/7.組織開発/8.注目の人事課題(ウェルビーイング、パーパス、職場の関係性) |
出典:『日本の人事部 人事白書 2022』
全国の人事の実態・課題を明らかにし、解決の糸口を探る『日本の人事部 人事白書』から、調査レポートを公開。貴社の課題解決にご活用ください。