人事白書調査レポート2020 ダイバーシティ
女性管理職、10%未満が半数以上……
6年前から変化乏しく
政府目標の30%とは大きな開き。半数以上が10%未満
政府は2020年までに女性管理職の比率を30%にする目標を掲げていますが、現在どのくらいになっているのかを聞きました。最も多かったのは、「1%以上5%未満」(33.5%)で、3分の1を占めています。以下、「5%以上10%未満」(20.0%)、「0%」(19.7%)の順となっており、7割以上が10%未満となりました。政府目標の「30%以上」は、6.9%に留まっています。
この6年で女性管理職の割合はどこまで増えたか
『人事白書2014』のデータをひもといて、この6年間の変化を考察してみました。『人事白書2014』の調査によると、当時の管理職(課長クラス以上)全体に占める女性の割合で最も多いのは、「1%以上5%未満」(40.6%)。「10%未満」の数字をすべて合わせると76.0%で、約8割を占めていました。
当時、企業が2020年にどの程度まで女性管理職を増やそうと考えていたかというと、最も多いのは「6%以上10%未満」(28.2%)、次いで「1%以上5%未満」(17.4%)、「30%以上」(17.0%)という順でした。『人事白書2020』の数字を見ると、2014年と比較し女性管理職の割合は多少伸びたものの、政府が掲げた目標どころか、企業が目指したレベルにも届いていないことがわかります。
実施時期 | 2020年3月16日~4月10日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 4,620社、4,783人(のべ) |
質問数 | 168問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.新しい人事課題 |
出典:『日本の人事部 人事白書2020』
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