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【ヨミ】コンテクスト

コンテクスト

「コンテクスト」(Context)は文脈、脈絡、状況と訳され、コミュニケーションの基盤となる文化の共有度合いといった意味で使われます。また、「ハイコンテクスト文化」とはコンテクストの共有性が高く、一つひとつ言葉で説明しなくても察し合うことでわかる文化のことで、日本は世界でもハイコンテクストな国として知られています。その逆は「ローコンテクスト文化」で、明確な言葉での説明が求められる文化をいいます。
(2017/10/24掲載)

ケーススタディ

「空気を読む」「あうんの呼吸」「忖度(そんたく)」
日本独特のやり取りに修正を求められる時代

一般に日本や東南アジア、アフリカはハイコンテクスト文化であり、欧米や中国、ロシアなどはローコンテクスト文化であると言われています。近年は日本企業の海外進出が増え、現地でのコンテクスト文化の違いに戸惑う例が多く聞かれます。ハイコンテクストのコミュニケーションは、ローコンテクスト文化の中では十分に機能することができないのです。

ハイコンテクスト文化は、顔の表情や体の動き、声のトーンといった、言葉ではない部分からの情報を活用する点に特徴があります。また、事前に知っている共通の情報や文化的な背景を前提としたコミュニケーションを取ります。その結果、言葉の数が少なく、曖昧な表現が多くなるのです。日本での「空気を読む」「あうんの呼吸」「忖度(そんたく)」といったコミュニケーションは、ハイコンテクスト文化の典型例と言えるでしょう。

一方、ローコンテクスト文化では、すべての物事を言葉で表現し、明確に示そうとします。直接的でわかりやすい表現や明示的な表現を好み、言葉での説明を重視するため、寡黙であることを評価しません。そのため、ローテクスト文化圏の人が日本のビジネスコミュニケーションを見ると、「依頼内容が不明確で、理由の説明が足りない」「積極的な情報共有が少なく、意図的に隠していると思われる」「ネガティブな事柄を直接的に言わない」といった印象になりがちです。

また、企業がグローバル展開を行う上で重要な経営理念の言語化でも、コンテクストを意識した対応が求められます。自社のビジネスを的確に表現した直接的でわかりやすい言葉が必要であり、その中では文化や宗教上のタブーに触れない、といった配慮も求められます。

価値観が多様化してダイバーシティが進む中、これからは日本人同士でも、言葉による情報伝達がさらに重視されるでしょう。相手に物事を正確に伝えるには、話の論理性を高め、そこに十分な情報を盛り込むことが必要です。コミュニケーションのローコンテクスト化を推進するうえでは、相手のことを何も知らなくても、お互いに理解できるように配慮することが求められます。

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