人事白書 2015
女性管理職は「候補となる従業員の不在」のせいで増えない?!
女性管理職が増えない理由は「候補となる従業員の不在」、求められるのは「ロールモデルの存在」
過半数の企業が「候補となる従業員の不在」を問題視
女性管理職の登用がなかなか進んでいない状況が明らかになりましたが、女性管理職を増やす上で問題となっているのは何でしょうか。最も多いのは、「候補となる従業員の不在」で、56.7%と過半数の企業が挙げています。これまで多くの企業が女性を管理職候補へのレールに乗せてこなかった禍根が、大きな問題として露呈しているようです。以下、「長時間労働など働き方における問題」(33.9%)、「管理監督者・マネジメント層の理解・リーダーシップ不足」(28.1%)、「人材戦略において女性活躍推進策が不明確」(23.4%)といった人事マネジメントに関する問題が20~30%台で続いています。
図:女性管理職を増やす上での問題
「ロールモデル」を作ることが、女性管理職を増やすために最も重要な対応
では、女性管理職を増やすためには、どのような施策・要件が必要だと考えているのでしょうか。最も多かった回答は「ロールモデルの存在」(37.5%)でした。
以下、「長時間労働など働き方の見直し」(33.0%)、「管理監督者・マネジメント層の理解・リーダーシップ」(30.9%)、「経営者の理解・リーダーシップ」(27.7%)、「女性管理職を受け入れる社内の雰囲気作り」(23.5%)といった施策・要件が続きます。ロールモデルを複数誕生させるためにも、ここで挙げられたような施策・要件を整えることが大切です。
図:女性管理職を増やすために有効な施策・要件
【本調査結果の二次利用について】- 引用する場合は、出典を明記してください。
<表記例> 出典:『日本の人事部 人事白書2015』 - 転載する場合は、必ず当社までお問い合わせください。
実施時期 | 2015年3月23日~2015年4月6日 |
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調査対象 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
調査方法 | 『日本の人事部』人事会員(経営者ならび人事・総務・管理部門に属する方) |
回答数 | のべ2743社 2,857人 |
回答者属性 | 117問 |
質問数 | PARTⅠ 採用(新卒・中途) PARTⅡ 育成(新入社員・若手・経営幹部・ミドル) PARTⅢ 職場環境(人事課題・女性管理職・ワークライフバランス・育児休業・介護支援・メンタルヘルス・ダイバーシティ) PARTⅣ 人事トレンド(ストレスチェック・マイナンバー制度・労働基準法の改正案・非正規社員・高年齢者) |
出典:「日本の人事部 人事白書2015」
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