企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】マンダラート マンダラート

「マンダラート」はアイデアを広げるための発想法で、3×3の9マスの正方形にテーマを書き込むことで思考を深めていきます。仏教の教えを模式的に示した絵図「曼荼羅(マンダラ)」と「アート」を掛け合わせた造語で、デザイナーの今泉浩晃氏によって考案されました。紙とペンがあれば誰でもできるため、個人的な振り返りから企業内のキャリア開発まで、さまざまなシーンで活用されています。(2019/10/31掲載)

マンダラートのケーススタディ

漠然とした夢を、具体的な目標に。
大谷選手も活用したマンダラートの利点

マンダラートは、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が高校時代に活用したことでも知られています。大谷選手は中央に「ドラフト1位 8球団」というテーマ(=目標)を書き込み、その周辺のマスに「体づくり」「コントロール」「スピード」「メンタル」などの具体策を書き込んでいったそうです。

マンダラート作成のファーストステップは、達成したい目標を決めること。目標を中央に記載したら、目標達成のために必要な条件を周辺の8マスに書き込んでいきます。ここで一つのマンダラートが完成しますが、終わりではありません。さらに周辺に書き込んだ8つの条件を中心に、別のマンダラートを作成していくのです。大谷選手の例でいうと、「ドラフト1位 8球団」の条件の一つだった「体づくり」を中心としたマスを作り、周辺に「柔軟性」「可動域」「食事」「サプリメント」といった具体策を示します。

マンダラートのメリットは、自分がすべきことを可視化できること。これによって、漠然とした「夢」を具体的な「目標」へと変えられるのです。例えば、営業職として働く人が「予算達成」という漠然としたゴールを掲げるだけでなく、「新規獲得」「単価アップ」「人間力」といった具体的な行動にブレイクダウンすることで、実際に行うべき行動が一目瞭然になります。

目標設定だけではなく、途中経過においてもマンダラートは活躍します。目標達成プロセスの中で達成率と照らし合わせながら、どの項目が順調に進んでいて、どの項目が遅れているのかを確認できる材料となるからです。達成した項目と不足している項目のマスを色で分けると、するべきことがさらに明らかになるでしょう。

これは個人の場合に限らず、主語が「チーム」になったときにも使えます。中央に掲げるキーワードを「なぜ離職率が高いのか」や「生産性を高めるためにはどうすればいいのか」といった、チームが対処すべき事柄にすることで、チームでのワークもはかどります。マンダラートは汎用性が高いため、採用や社員研修、キャリア開発支援など、さまざまな人事関連業務に応用することができそうです。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

あわせて読みたい

MBO(目標管理)
MBOとは、「目標管理」(Management by Objectives and Self Control)のことで、一定期間(通常は半期、または1期)ごとに達成すべき「目標」を設定し、事業や組織の運営に当たるマネジメント手法です。上司からの指揮命令系統によるマネジメントではなく、本人の自主性や自...
OKR
「OKR(Objective and Key Result)」は、直訳すれば「目標と主な結果」という意味のビジネス用語です。目標と達成度を測る指標をリンクさせ、企業やチーム、個人が向かうべき方向とやるべきことを明確にする目標管理手法として知られています。OKRと通常の「目標」とはどのように異なるので...
ラチェット効果
「ラチェット効果」とは、行動経済学で景気が後退しても消費性向が上昇するなど、個人の所得水準が低下しても消費支出は一定の歯止めがかかり、それと同程度には低下しない現象を言います。「ラチェット(ratchet)」は「歯止め」を意味し、例えば工具のラチェットレンチはネジを締めるときに一方向にしか回らず、逆...

関連する記事

人事評価への納得性を高めるための 目標設定・フィードバック面接と運用法
目標管理制度を導入する企業で、上司の評価と自己の評価の間にギャップを生じ、フィードバック面接などで不満を示す社員が増えているようです。本記事では、こうした問題を解消するための対策について、具体的な事例とともに、紹介します。
2012/03/19掲載人事・労務関連コラム
「処遇」から「目標達成」へ ~人事考課における「目標管理」の重要性とは?
人は、周囲から評価されて「有用感」を持つことで、働く意欲が高まっていく。何より、活躍する場が与えられるからこそ、成長していくのである。
2010/05/10掲載注目の記事
4. コーチング研修のプログラム例
コーチング研修の中で、「目標管理面談」「同行営業」「マネジャー層向け」「グループコーチング」など、課題別(目的別)に行われているいくつかのプログラムを紹介していく。
2012/12/03掲載よくわかる講座

関連するQ&A

リスク項目
人事・労務に関するリスク管理項目を洗い出すことになりました。どのような項目があるか教えてください。
総務部門の目標管理
小さな(社員数70名)電子部品メーカーです。目標管理を導入しようとしています。目標の立て方として「できるだけ評価しやすい目標」を立てるように指導しています。営業部(12名)は「売り上げxxx億、や開発部(10名)は新製品xxx点等、定量的な目標を立てやすいのですが、総務(2名)や経理(2名)は定量的...
目標管理制度における個人目標について
お世話になっております。 人事考課のフィードバックおよび共有について質問がありまして投稿致しました。 弊社では、半期ごと(決算は12月です)に個人別の目標を立てます。 その目標に沿って半期ごとに人事考課を行い、賞与額の査定を行っております。 その目標設定についての質問なのですが、個人ごとに立て...
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
各分野のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ 人材開発 ]

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


ウィズコロナ時代の働き方改革<br />
デジタルシフトで変わる!店舗が実施した非対面の人材開発、職場コミュニケーションとは

ウィズコロナ時代の働き方改革
デジタルシフトで変わる!店舗が実施した非対面の人材開発、職場コミュニケーションとは

新型コロナウイルスの感染拡大は、店舗事業者に甚大な影響をもたらした。さ...


Employee Experienceを企業競争力の源泉へ<br />
リクルートが本気で取り組む「エンゲージメント型経営」

Employee Experienceを企業競争力の源泉へ
リクルートが本気で取り組む「エンゲージメント型経営」

リクルートホールディングスでは2015年から、働き方変革を推進。グロー...