企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

Report

6割以上の採用担当者が、
学生に直にアプローチできる採用手法を検討
~「2016年卒採用」における、スケジュール後ろ倒しの影響とは?~
2014/11/26

『日本の人事部』は、全国のビジネスパーソン(経営者、管理職、人事担当者など)に対して「2016年卒の新卒採用」に関するWEBアンケートを実施し、その結果をまとめました。(調査期間:2014年9月22日~10月7日、回答社数:220社)
2016年卒から新卒採用の時期を繰り下げる「採用選考の指針」が日本経済団体連合会(経団連)によって発表されました。これにより、「広報開始」が2015年の3月以降、「選考開始」が8月以降と後ろ倒しになります。スケジュールの変更に伴い、採用計画の見直しを迫られる企業は少なくありません。新卒採用は、企業が持続的に発展・成長する上で欠かせないものです。将来、事業の中核を担い経営の中心となるコア人材の獲得は、採用担当者の大きなミッションといえます。企業は、目の前に迫った2016年卒の採用活動をどのように乗り越えようとしているのでしょうか。「2016年卒の新卒採用、選考開始時期」「2016年卒の新卒採用における採用手法」「2016年卒の新卒採用の後ろ倒しにより、懸念されること」について聞きました。

「採用選考の指針」に基づいて採用活動を行う企業が半数。
大手以外の企業では、後ろ倒しのスケジュールが不利に働くと懸念

2016年卒 新卒採用の選考開始時期を聞いたところ、「2015年3月」(27.1%)、「2015年4月」(15.3%)、「2015年8月」(11.8%)と、半数の企業が経団連の「採用選考の指針」に基づいて動くとの結果でした。「あまりに早い採用選考は大学教育への支障をきたす。経団連の採用指針に従う」とのコメントもあり、法を順守した上で、採用活動に臨む企業が多いようです。一方で、「指針には従うが、不人気企業なので苦戦が予想される」「2015年8月前に、インターンシップ、リクルーターによる実質的な選考活動が行なわれると予想している。大手企業の選考過程が不透明になることを懸念」という声も。認知度の低い企業や中小企業は、選考スケジュールの後ろ倒しにより、採用活動が困難になると感じているようです。

■図表1 2016年卒の新卒採用、選考開始時期は?
図表1 2016年卒の新卒採用、選考開始時期は?

学生との直接的な接点を強化。採用担当者の行動量が重要に

後ろ倒しのスケジュールで採用活動を行うにあたって、どのような採用手法を考えているかについて聞いたところ、「学内セミナーへの参加」(20%)、「インターンシップの実施」(18.5%)、「大学訪問の強化」(16.9%)、「合同説明会などの外部イベント参加」(12.3%)が上位を占めました。「これまでも学内セミナーには出展していたが、今年はさらに数を増やす」「待ちの採用をするのではなく、求める人物像に出会える可能性のあるイベントや説明会への参加を考えている」「今年はすでに9月から業務体感型のインターンシップを導入している。集客できる学生は対応する手間分少なくなるが、学生の反応は良い」などの声からも分かるように、採用担当者が積極的に動き、学生との直接の接点を増やそうとする動きが見られます。

■図表2 2016年卒の新卒採用における採用手法は?
図表2 2016年卒の新卒採用における採用手法は?

他社の動向を注視しながら、柔軟にスケジュールを見直す必要あり

2016年卒の新卒採用の後ろ倒しにより、懸念されることについて聞いたところ、「他社とのバッティングの増加」(22.4%)が最も多く、続いて「採用予定数の確保が困難」(17.9%)、「学生との接触機会の減少」(14.9%)という結果になりました。「各社のにらみあい、ばかしあいになってしまいそうで、スケジュールが立てにくい」との声もあり、採用担当者は、例年以上に他社の動向に気を配りながら、自社の採用計画を都度見直し、柔軟に対応できるよう準備していくことが求められそうです。

■図表3 2016年卒の新卒採用の後ろ倒しにより、懸念されることは?
図表3  2016年卒の新卒採用の後ろ倒しにより、懸念されることは?

回答結果はこちら→  http://jinjibu.jp/special/enq.php?fid=NJ-2014g

【調査概要】
調査対象  :全国のビジネスパーソン(経営者、管理職、人事担当者 など)
調査期間  :2014年9月22日~10月7日
調査方法  :WEBアンケートによる回収
有効回答社数:220社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事にコメントする

この記事に対するご意見・ご感想のコメントをご投稿ください。
※コメントの投稿をするにはログインが必要です。

※コメントのほか、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)がサイト上に公開されます。

※投稿をしたコメントは、『日本の人事部』事務局で確認後、掲載されます。投稿後すぐには掲載されませんので予めご了承ください。

編集部注目レポートのバックナンバー

社員同士がSNS形式でアドバイスし合い、社内大学で教育し合う仕組みを構築。人の関わりが孤独感を消し去り、成長を促す
三和建設は2017年3月に、建設業界で初めて「日本でいちばんにしたい会社」大賞の審査員会特別賞を受賞しました。同社では社員の誰もが書き込んで意見交換ができるSN...
2018/07/17掲載
どういう生き方をするのか、そもそもなぜ働くのか――。
人生そのものを考えさせる教育が社員の仕事への意欲を高める
長時間労働の削減が叫ばれる現在、仕事を選んで効率的に利益を上げたい、と考える企業も多いのではないでしょうか。そんな中、小さな工事でも断らず、顧客の信頼を得ること...
2018/06/19掲載
「残業ゼロ」と「売上アップ」を同時に実現
社員7人の町工場が本気で取り組んだ「働き方改革」とは
ここ数年、企業にとって働き方改革が大きな課題になっていますが、残業ゼロと売上アップを同時に果たし、全社員に年収600万円以上の高待遇を実現していることで注目を集...
2018/05/24掲載

関連する記事

「新卒採用向け採用管理システム」導入のポイントとおすすめサービス9選
業務効率化を図るとともに選考スピードをあげ、採用活動の質を向上させる「採用管理システム」について、導入する際に押さえておくべきポイントをまとめました。導入するメ...
2019/05/08掲載人事支援サービスの傾向と選び方
2020新卒採用の“傾向”と“対策”
大卒求人倍率は7年連続して上昇、300名未満の中小企業の求人倍率は9.91倍と過去最高を記録するなど(リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」2018年4月...
2018/08/30掲載注目の記事
47%の企業が「1Dayインターンシップ」を実施。「実際に社員が行っている業務を体験させる」企業は少数
インターンシップについて、「実施している」と回答したのは51.8%。「現在は実施していないが今後実施予定」(18.5%)と合わせると、8割近い数値となった。特に...
2018/07/12掲載人事白書 調査レポート
渡辺雅司さん:
改革の痛みの先に見えたものとは
200年続く老舗を超人気企業に生まれ変わらせた
社長と社員による「全員参加経営」への挑戦
「元祖くず餅」で知られる「船橋屋」は、参詣客で賑わう江戸の名所「亀戸天神」参道に本店を構えて200年余り。老舗として伝統を守り続ける一方で、旧態から脱却するため...
2018/04/23掲載キーパーソンが語る“人と組織”
ダレのための解禁日なのか?
毎年学生と企業を悩ます新卒採用の「解禁日」。解禁日を厳守している企業は年々減少し、形骸化が進む今、「解禁日」は本当に必要なのでしょうか。「解禁日」に関する調査結...
2018/04/09掲載新卒・パート/アルバイト調査
管理職のコミュニケーション能力を高める!ソリューション特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

仕事と介護の両立支援セミナー

注目コンテンツ


管理職のコミュニケーション能力を高める!ソリューション特集

今求められるコミュニケーション能力・マネジメント能力とは


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


「ワーク・ライフ・バランス」実現に向けて<br />
~企業は何に取り組むべきなのか?

「ワーク・ライフ・バランス」実現に向けて
~企業は何に取り組むべきなのか?

近年、長時間労働の是正や育児支援制度の導入など、企業の「ワーク・ライフ...


採用の進化を担う リクルートのRPO<br />
経営戦略に貢献する採用活動を実現

採用の進化を担う リクルートのRPO
経営戦略に貢献する採用活動を実現

リクルートキャリアでは、2011年から新しい価値――「採用の最適化」を...