ノーコード開発、ローコード開発
ノーコード開発、ローコード開発とは?
「ノーコード開発」とは、ソースコードをまったく書くことなくアプリケーションを開発する手法のこと。また、「ローコード開発」は、少ないソースコードでアプリケーションを開発する手法のことをいいます。プログラミングの知識やスキルがない人でも、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)上の操作でアプリケーション開発が可能です。ノーコード/ローコード開発の対比として、ITエンジニアなどの専門家がソースコードを書くアプリケーション開発(スクラッチ開発)を「プロコード」と呼ぶこともあります。
日本企業で導入が進むノーコード/ローコード開発
IDC Japanの調査によると、2021年9月時点でノーコード/ローコード開発を導入している企業は37.7%でした。また、導入に向けて実装・検証を行なっている企業は12.8%、導入する計画のある企業は8.2%と、新しい開発手法として広がりを見せていることがわかります。
導入企業が増えている理由の一つが、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴うシステム内製需要の高まり。DX関連のシステムは、アイデアをスピーディーに形にするため、社内に担当部署があることが理想とされます。従来はスクラッチ開発やパッケージ導入による開発が主流でしたが、迅速かつ柔軟に対応するために、社内システムの内製化が進んだのです。
ノーコード/ローコード開発では、ホームページ作成ツールのように、あらかじめ用意されているさまざまな機能のパーツやテンプレートをGUI上で組み合わせれば、ソースコードが自動的に生成されます。ドラッグ&ドロップだけで開発が可能なため、技術的なハードルが低くなり、プログラミングはできないがシステムをカスタマイズしたいITシステム部門以外のメンバーや未経験者にまで開発の裾野を広げることができます。
近年、多くのITベンダーがノーコード/ローコード開発ツールを提供しており、民間企業のみならず、官公庁や自治体にも利用が広がっています。これらを活用することにより、開発期間の短縮、開発コストの削減、業務効率化といったメリットがあるため、今後も導入が進んでいくことが見込まれます。
・参考
国内企業におけるローコード/ノーコードプラットフォームの導入状況に関する最新調査結果を発表(IDC Japan)
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