パート採用の成否は、職場のムード(雰囲気)しだい?
アイデム人と仕事研究所 所長/社会保険労務士 岸川 宏
仕事の探し方
白書では、仕事探しの際に利用する情報媒体や方法について聞いています(図4:多面的に情報収集することもあるため、複数回答となっています)。
最も多い回答は「インターネットの求人サイト」の52.9%で、以下「フリーペーパー」の40.8%、「ハローワーク」37.5%、「新聞折込求人広告」21.7%、「友人・知人の紹介」20.3%と続きます。
これを属性別に見てみると、学生では、先ほどと同じように「インターネット」が73.6%と突出しており、「フリーペーパー」31.0%、「友人・知人の紹介」28.9%と続きます。主婦でも回答割合は下がるものの、やはり1番多い回答は「インターネット」で47.5%。続いて「フリーペーパー」42.2%「ハローワーク」40.7%、「新聞折込求人広告」26.3%、「友人・知人の紹介」19.4%と続きます。
また、今の勤務先を決めた際の情報媒体や方法(単一回答)も聞いています。
最も多かった回答は「インターネットの求人サイト」21.8%、続いて「友人・知人の紹介」が20.7%となっています。
これを学生、主婦、一般(学生・主婦ではない)と属性別に集計してみると、学生の1位は45.7%で「インターネットの求人サイト」が群を抜いて高く、「主婦」では「友人・知人の紹介」が21.7%で1位、続いて「ハローワーク」16.7%「インターネットの求人サイト」が16.4%となっています。
ここで注目していきたいのが、「インターネットの求人サイト」と「友人・知人の紹介」です。
求職者が、仕事を探すときには、様々な情報媒体から求人情報を集め、多くの情報から良い情報を得ることを考えているはずです。「インターネットの求人サイト」は、モバイル端末の普及によって、いつでもどこでも好きなときに大量の情報を収集できます。検索機能が向上し、自分がほしい情報が簡単にセグメントできて、ほしい情報だけを取り出すことができるため、仕事探しの主流となってきました。
しかし、“仕事探しの決め手”となると、その存在感をあらわすのが、「友人・知人の紹介」で、インターネットについで1位、2位といった状況です。
仕事選びに使う情報媒体や方法としては4位、5位ですが、その仕事に決めるといった、最終的な判断を下すときの決め手となっているようです。
なぜ、友人・知人の紹介なのでしょうか?
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。