2018卒新卒採用は「早い」「高い」「多い」
アイデム人と仕事研究所 研究員 古橋孝美
何が「多い」?
それは、新卒採用活動の採用予定人数です。
2017卒よりも採用予定人数が「増えた」と回答した企業は36.7%となり、前年の23.0%から13.7ポイント増加しました。「減った」企業は微減、「変わらない」と回答した企業は11.6ポイント減となっています。
各社の採用予定人数が増えれば、学生獲得のための競争率は上がります。企業側は、学生に認知してもらったり、学生にアプローチする機会がより必要になるかもしれません。
そういった背景もあってか、応募窓口を増やす動きも見られます。前年は平均2.3個だったものが2.5個に増加しました。特に、「就活ナビサイト」「大学のキャリアセンター」「人材紹介」は、前年よりも回答した企業の割合が増えています。これも、前年よりも窓口が「多い」と言えるかもしれません。
ブラック企業という言葉が定着して久しいですが、最近の過労死事件等の影響もあり、学生の働き方の志向やワーク・ライフ・バランス意識は変化しています。また、選考手法も、インターンシップの存在感が増すなどの変化が見られ、毎年試行錯誤の企業も多いようです。
<パート戦力化に関する取材記事は、人と仕事研究所WEBサイトで検索・閲覧できます> TOP ⇒ コラム/取材記事 ⇒ 現場イズムバックナンバー
パート・アルバイトの活用を目的に調査・分析を行う「パートタイマー白書」や、人事マネジメントの成功事例記事、募集時賃金を集計し、その動向を伝える各種レポートなど。いずれの情報・サービスも、求人媒体事業を通じ、大手企業とは異なる“中小企業の「人」に関する課題”をつかむアイデムならではの、実践的な内容を旨としています。
詳細はこちらをご覧ください→アイデム人と仕事研究所
文/古橋孝美(ふるはし たかみ)
2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。2008年、同社人と仕事研究所に異動。「パートタイマー白書」、新卒採用・就職活動に関する調査等のアンケート調査を担当。雇用の現状や今後の課題について調査を進めている。2015年出産に伴い休職、2016年復職。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。