賃金規程の改定について
初歩的な質問で申し訳ございません。
賃金規程の改定についてご教示願います。
当社の賃金規程の賞与支給についての記載が、
「賞与について別紙に別途定める」とあります。賃金規程に付随した別紙に詳細が明示されておるのですが、
業績に応じて支給すこと(支給しないこともありえる)になっておりますが、
そのような明示がなく、賞与の試算方法が明記されています。
また、業績賞与年2回と決算賞与年1回とありますが、業績賞与は支給実績がありません。
また、決算賞与は、年1回4月に支給とありますが、実績は過去2度ほどで6月に支給していたようです。
算定方法も規程に記しているものの、経営の意向で毎回(過去2回)微妙に条件も変化しています。
わたくしも入社して間もないので気がつかなかったのですが、
今回、賃金規程を改定したいと思うのですが、支給時期を4月 6月に変更するなど不利益と言われないか、法的に問題にか心配しています。
ただ、今まで賞与を支給していなかった経緯もあり、従業員のムードは支給あるだけ良かったというムードです。
改訂する場合の手続きや注意すべきことをご教示いただければと思います。
投稿日:2008/05/21 13:50 ID:QA-0012427
- *****さん
- 東京都/HRビジネス(企業規模 5001~10000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御社の場合、文面から判断いたしますと、「形式上賃金規程に賞与の定めがあったものの実際には運用されていない」ということになるといえます。
そうであれば、不利益変更と申し上げましても実際に従業員が被る不利益は少ないものといえますし、従業員の不満も現状出ていないようですから、変更主旨を十分説明の上、労使間で協議し実態に合った賞与制度に変更することはさほど困難ではないでしょう。
その際注意されるべきことは、
・賃金規程も就業規則の一部なので、従業員代表の意見聴取及び労基署への届出といった労働基準法に定められた手続きを確実に採っておくこと
・労働者の合意を得た上での変更とすること
になります。
投稿日:2008/05/21 14:08 ID:QA-0012428
相談者より
投稿日:2008/05/21 14:08 ID:QA-0034983大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
賃金規程の改訂と遵守の姿勢
■「不利益」といえば、賃金規程に明示されていながら、「特段の合理的説明もなく、経営の意向だけ」で殆んど支給されてこなかったという事実、「支給があったでけでもまし」という社員ムードの自然醸成にも注目する必要があります。
■規程の改訂については、すでになされているご回答の通りだと思いますが、折角改訂しても、経営者側に規定を遵守するご意思がなければ、従来と同じことになってしまいます。制度と運用の両面への目配りにも留意され、絵に描いた餅にならないよう期待致します。
投稿日:2008/05/21 14:48 ID:QA-0012429
相談者より
ご指導ありがとうございました。
アドバイスとおり、制度と運用の両面に留意し、経営意思とバランスをはかりながら対応したいと思います。
投稿日:2008/05/21 19:01 ID:QA-0034984大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
賃金規程の改定について
はじめまして。イプセの水戸大介と申します。
今回賃金規定の改定をされるということで、法律的なことに関しましては、
すでに皆様がご回答している通りだと思いますので、
私からは、組織人事コンサルティングを手がけている視点から、
導入と運用に際してのアドバイスをお伝えさせていただきます。
まず、今回賃金規定の中で、賞与にスポットを当てられておりますが、
弊社が様々な企業様をコンサルしてきた経験から、視点を賞与だけに
クローズアップせず、賃金や人事体系全体を視野に入れて、
構築するほうがいいということです。
というのも、ある企業様で賞与規定改定だけのオーダーをいただいたことがあるのですが、
その場合、経営陣の方も含めて、賞与の細部にばかり目がいき、
本来の目的がわからなくなり、賞与規定だけで、半年以上かかった
ということがございました。
(通常の人事制度コンサルの場合は、2~3回のミーティングでほぼ決定します)
ですから、賞与規定だけ変更するとたかをくくらずに、
人事制度全体の視野を持ちながら改定を進めていかれますと
スムーズにことが運ぶと思います。
また、人事制度、特に賃金関係は、社員の方が一番気にするポイントでございますので、
今現在それほど問題視されていなくても、改定となると意識をしだしますので、
モチベーションを下げないように導入の説明や、その後の運用に関しては
十分注意を払われて損はないと思います。
人事制度は制度3割、運用7割です!
ご検討をお祈りします。
(もし、人事制度改定に関して注意点や、ポイントが知りたいようでしたら、
弊社の人事制度改定の際の企画書をお送りいたしますので、
少しはご参考にしていただけるかもしれませんので、お問い合わせください。)
投稿日:2008/05/22 15:06 ID:QA-0012447
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
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