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ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2023/09/04

外国人留学生の就職活動状況に関する調査( 2023年8月発行)

株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、キャリタス就活2024に会員 登録している外国人留学生を対象に、職業観や就職活動状況などを調査しました。国内学生や海外の大学で学ぶ日本人留学生の調査データとの比較を交えながら分析しました。 (調査期間:2023年6月30日~7月17日、回答数:362人)

<目次>
1.現在の日本語力
2.就職したい企業の種類
3.日本での就職を希望する理由と不安に感じること
4.日本企業に対するイメージ
5.就職したい企業の規模と志望業界 
6.就職先企業を選ぶ際に重視する点と希望する働き方 
7.インターンシップ等(※)のプログラム参加状況
8.就職活動開始時期 
9.7月時点の就職活動量と内定状況(※) 
10.企業に評価してもらいたいこと
11.就職活動の情報源
12.企業研究で把握しやすかった情報/もっと発信してほしい情報
13.留学の満足度
14.外国人留学生就活川柳 
※「インターンシップ(就業体験を伴う複数日程のプログラム)」に限定せず、1日以内のプログラムも含めて調査
※「内定」には、内々定を含む

<調査詳細(抜粋)>
1.現在の日本語力 
まず、現在の日本語力について尋ねた。「ネイティブレベル」(21.8%)、「ビジネスレベル」(58.0%)を合わせて、ビジネスレベル以上の日本語力を有する者は約8割に上る(計 79.8%)。JLPT(日本語能力試験)のレベルについては、最高レベルである「N1」の保有者は8割を超える(83.4%)。ビジネスレベル以上を求める企業が大半だが、そのレベルに達している者は多い。 

3.日本での就職を希望する理由と不安に感じること 
日本での就職を希望する理由として最も多いのは、「生活環境に慣れているから」で約7割(68.5%)。ここに「日本語力を活かせるから」(57.6%)が続く。一方、不安に感じることで最も多いのは「自分の日本語が通じるか」で、4割強が選択(44.9%)。留学で培った日本語力を活かしたい反面、ビジネスの場で通用するか自信を持てない者も少なくないようだ。なお、日本で働きたい年数を尋ねると、「できるだけ長く」という回答が過半数を占めており(51.4%)、短期間での帰国を考えている者は比較的少数だった。

5.就職したい企業の規模と志望業界 
日本企業に限らず、就職したい企業の規模を尋ねた。「業界トップ企業」(37.3%)と「大手企業」(42.0%)を合計すると8割に迫る(計 79.3%)。国内学生(日本人学生)の計 55.8%と比べて 20 ポイント以上高く、外国人留学生の大手志向の強さが読み取れる。日本にある企業になじみが薄い分、まずは知名度の高い業界トップ企業に目を向ける留学生も少なくないと見られる。

続いて、志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらい、文理別に集計した。文系・理系ともに1位は「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」(文系:35.0%、理系:33.7%)。国内学生(日本人学生)にも人気の IT 業界だが、外国人留学生ではさらに人気が高い。
文系の2位は「調査・コンサルタント」(32.5%)。外資系企業への就職を希望する留学生も多いことが影響しているのだろう(3ページ)。3位「商社(総合)」(28.1%)、5位「商社(専門)」(14.6%)、7位「ホテル・旅行」(12.8%)など、語学力や異文化対応力が求められる業界で、外国人留学生の人気が高いのも特徴的。
理系は、2位「電子・電機」(27.9%)、4位「自動車・輸送機器」「医薬品・医療関連・化粧品」(ともに 19.8%)をはじめメーカーが上位に並ぶ。文系同様「調査・コンサルタント」(24.4%)の順位も高い(3位)。 

6.就職先企業を選ぶ際に重視する点と希望する働き方 
外国人留学生が就職先を選ぶ際に重視する点は、「将来性がある」が最も多く、過半数が選んだ(52.5%)。僅差で「給与・待遇が良い」(51.1%)が続き、上位2項目は国内学生と同じ。ただし、外国人留学生の方がそれぞれポイントが高い。3番目の「有名企業である」(34.3%)は、国内学生・日本人留学生より数字が高いのが目立つ。国内学生は全体的にポイントが分散しているのに対し、外国人留学生では上位項目に集中しているのが特徴的。
「福利厚生が充実している」「休日・休暇が多い」などの働きやすさに関する項目は、国内学生では上位項目であるのに対し(30.9%、28.1%)、外国人留学生はそれぞれ大きく下回り(20.4%、17.1%)、国内学生ほど関心は高くないようだ。

次に、就職先企業選びに下記の3つの項目がどの程度影響するかを尋ね、国内学生、日本人留学生と比較した。「(1)仕事を通して成長できること」は、外国人留学生の約7割が「とても影響する」と回答(69.1%)。企業選びで重要な要素であることがわかる。「(2)多様性のある職場環境であること」は、「とても影響する」が約半数(47.8%)に上る。海外で学ぶ日本人留学生も同様に関心が高いのに対し、国内学生は低め(30.2%)。「(3)柔軟な働き方ができること」は、留学生・国内学生ともに、「影
響する」の合計が9割前後と、共通して関心が高い。 

続いて、働き方の指標について対照的な項目を示し、希望に近い方を選んでもらった。
まず、「1つの分野で専門性を高めたい」と考える外国人留学生は合わせて 55.8%。「幅広い業務を経験したい」(計 44.2%)を10ポイント以上上回り、国内学生と比べて高い。「仕事が多少忙しくても早く出世したい」は6割を超え(計 62.9%)、国内学生(計 42.8%)を20ポイント上回る。留学生の出世意欲の強さが表れている。

8.就職活動開始時期 
外国人留学生が就職活動を開始した時期は「4年生の4月」が最も多く(18.8%)、採用広報解禁(3月)以降の合計は 42.8%。一方、国内学生は「3年生の6月」(24.2%)が最も多く、解禁前の合計が 98.3%に上る。国内学生に比べ、外国人留学生の動き出しがかなり遅いことがわかる。ただし、「3年生の4月」(9.1%)など、早期から活動する層も一部見られる。 


【調査概要】
調査機関:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
調査対象:2023年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)
調査方法:インターネット調査法
調査期間: 2023年6月30日~7月17日
サンプリング:キャリタス就活2024に会員登録している外国人留学生2,320人
回答数:362名

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社ディスコ / 8月25日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 新卒採用

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