約6割の管理職が“人材の多様化”と“自分の役割の変化の必要性”を実感も、「企業側からのサポート」があるのはわずか24.4%~『ダイバーシティ時代の“管理職1000人の本音”調査』:P&G
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社、本社:神戸市)の啓発組織「P&Gダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト」では、このたび全国の管理職(課長クラス以上)1,000名を 対象とした「ダイバーシティ時代の“管理職1000人の本音”調査」を実施いたしました。
近年、多くの企業が「女性活躍」や「ダイバーシティ」を推進し、“女性社員や女性管理職の増加”、 “育休を取得する男性社員の増加”、“外国人社員の増加”など、人材の多様化が急速に進んでいます。 そんな“ダイバーシティ時代”において、日々多くの社員と接する管理職には、これまで以上に部下 一人ひとりに向き合ったマネジメントが求められ、組織におけるダイバーシティ推進の要となっています。
このたびの調査は、その管理職本人がダイバーシティ推進をどのように捉えているのかの実態を明らかに することで、組織におけるダイバーシティ推進の手がかりを探るべく、おこなったものです。
<調査結果のハイライト>
◆多くの管理職が“自分に求められる役割の変化”を実感も、企業側からのサポートが不足
71.8%の管理職が「人材の多様化」を実感。それに伴い、「管理職に求められる役割が変化している」と 感じている管理職も58.2%にのぼり、従来の一律管理では対応しきれない現状への戸惑いが浮き彫りに。しかし、そんな管理職の役割の変化の必要性に対し、企業側からのサポートを実感できている管理職は、 わずか24.4%に留まった。一方、管理職自身が企業側に求めるものは「管理職向け研修」が57.1%で最多。
◆管理職に対し、「ダイバーシティ推進の目的」を明確に示せていない企業側の実態
勤務先において「ダイバーシティ推進が経営戦略に組み込まれている」と認識している管理職は29.4%。 そのうち「ダイバーシティ推進に取り組む具体的な目的」が明確だと感じている管理職は36.7%と、 経営戦略としてダイバーシティを推進している企業でさえも、「なぜ取り組むのか」までは管理職に対して十分に示せていない実態が明らかに。
◆柔軟な働き方は必要。しかし「在宅勤務」「テレワーク」など“柔軟な勤務場所”には抵抗感を抱く管理職も
「性別の多様化」や「価値観の多様化」には過半数の管理職がメリットを感じるも、「勤務場所の多様化」にメリットを感じる管理職は34.5%に留まった。また自身の職場で推進すべき「働き方改革」としても、 「柔軟な勤務時間の奨励」「柔軟な働き方を反映した評価制度」とは異なり、「柔軟な勤務場所の推奨」は支持率が最も低く、働く場所を柔軟にすることへの抵抗感が露見された。
※調査結果の詳細はこちら(PDFダウンロード)
<調査概要>
◆調査基本情報
・調査名称:「ダイバーシティ時代の“管理職1000人の本音”調査」
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2017年2月24日~2月25日
・調査対象:従業員100人以上の企業で働く管理職(課長クラス以上)
・調査人数:1,000名(男性978名、女性22名)
・調査監修:中野 円佳氏(ジャーナリスト/研究者)
平均年齢: 51.8歳
役職: 本部長クラス :04.8% /部長クラス :47.3% /課長クラス :47.9%
平均部下数: 21.5人
(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社 http://jp.pg.com/ /3月16日発表・同社プレスリリースより転載)