学生を対象に就活観やAI活用に関する調査を実施
志望職種のAI影響、約6割が認識も就活考慮わずか7%【Z世代就活生300名調査】
AI時代に身につけたいスキルは「コミュ力」や「ネットリテラシー」
価値観軸で企業と出会えるZ世代キャリア支援AI「BaseMe(ベースミー)」を運営する株式会社ベースミー(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:勝見 仁泰)は、企業に就職予定の大学生・大学院生300名に、就活観やAI活用に関する調査を実施しました。
■調査サマリ
- 約6割が志望職種はAIの影響を受けると考えている
- AIの影響を就活で考慮する就活生はわずか7%
- 約7割が「成長」より「安定」。大手企業を最優先
- AI時代に身につけたいスキルは「コミュ力」と「ネットリテラシー」
志望職種のAI影響、約6割が認識も就活考慮わずか7%
就活生にAIによる業務の代替リスクを聞いたところ、約6割が「自身が希望する職種は影響を受ける」と考えていることが判明した。(非常に影響を受ける34名、ある程度影響を受ける182名の合計)
一方で、就職活動において、AIの影響を考慮しているかを聞いたところ、明確に意識している就活生は23名とわずか約7%に留まった。
過半数の学生は「多少気にしているが重視していない(98名、約32%)」「なんとなく不安に思っている程度(80名、約26%)」と回答しており、AIの脅威を認識しつつも、具体的なキャリア選択に活かしきれていない実態が浮き彫りとなった。
またAIの影響について「考えたことがない」と答えた人も約19%いた。
7割のZ世代就活生は安定志向
企業選びにおいて、安定性と成長性、どちらを重視するか聞いたところ、219名と約7割が「安定」重視であると答えた。また、優先的に検討したい企業規模においても、138名と約半数は、大手企業を選択している。
一方で、独立企業(17名)や、フリーランス(25名)を、優先的に検討している人も、約14%いることが分かった。
AI時代に身に付けたいスキルは「コミュ力」「ネットリテラシー」
AI時代に備えて身につけたいスキルとしては、「プログラミング」のような専門技術以上に、「コミュニケーション能力」や「企画力・クリエイティブ力」といった、人間ならではの価値を発揮するためのソフトスキルを重視していることがわかった。
また、AI活用スキルや、ネットリテラシーを身につけたいという回答にも支持が集まった。特にネットリテラシーは安定志向の就活生から多く支持が集まっている。
安定志向層が「コミュニケーション能力」をトップに挙げるのに対し、成長志向層では「語学力」(37.0%)や「プログラミング等の技術スキル」(28.4%)の順位が上昇しており、より具体的で市場価値の高いスキルを求める傾向が強い。
安定志向層か、成長志向層かで、選ぶ企業タイプにも違いが見られた。安定志向層の51.1%が「大手企業」を選ぶのに対し、成長志向層で「大手企業」を選ぶのは32.1%に留まる。その代わりに「スタートアップ・ベンチャー」(23.5%)や「外資系企業」(21.0%)を選ぶ割合が、安定志向層に比べそれぞれ約4倍、約23倍と劇的に高い。
「成長志向」の学生は、安定した環境に留まるのではなく、自らを積極的にストレッチできる挑戦的な環境を求めて、スキルの習得など具体的な行動を起こしていると推察される。
・株式会社ベースミー代表取締役CEO:勝見 仁泰のコメント
今回の調査結果から、Z世代就活生の特徴的な傾向が明らかになりました。約6割の学生が自身の志望職種はAIの影響を受けると認識している一方で、就職活動において具体的にAIの影響を考慮している学生はわずか7%に留まっています。
4月に当社が実施した調査では、約6割の大学生が就活にAIを活用しているという結果が出たものの、今回の調査結果はAI時代に備えて実際のキャリア選択に活かしきれていない現状を示しています。
しかし、学生に限らず全てのビジネスパーソンにおいて、AI時代に必要なスキルやキャリア戦略について具体的な指針が不足していることも実情です。実際に、身につけたいスキルについては明確な方向性を示しており、「コミュニケーション能力」「AIツール活用スキル」「ネットリテラシー」など、AI時代に求められる能力を的確に捉えているからです。
AI時代における効果的なキャリア形成支援において、学生の価値観に応じた、企業での成長機会の紹介や、適切なスキル開発機会の提供が求められているといえます。
今後もBaseMeでは、価値観に基づく企業マッチングに加えて、AI時代に必要なスキル習得支援や、学生一人ひとりの志向に応じたキャリア戦略の提案を通じて、Z世代の現実的なキャリア形成をサポートしていきます。
■調査概要
調査概要:就活に関する実態調査
調査方法:インターネット調査(QIQUMOを利用)
調査時期:2025年7月
有効回答:企業に就職予定の大学生・大学院生300名
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ベースミー/8月6日発表・同社プレスリリースより転載)
- 参考になった0
- 共感できる0
- 実践したい0
- 考えさせられる0
- 理解しやすい0
無料会員登録
記事のオススメには『日本の人事部』への会員登録が必要です。